【琵琶湖や海外の架橋島】
アニメの「○○的風景を求めて」シリーズ第2弾は、スター☆トゥインクルプリキュアに出てくる架橋された島を彷彿させる風景。
スタプリのその島は洋風の建物七、八軒が密集した島と小さな公園のような無人島が連なって架橋され、それぞれ両端が本土と架橋されている。前者の島にスタードーナツ店やえれな(キュアソレイユ)の花屋「ソンリッサ」等を擁す商店街があるのだろうか。それにしては俯瞰の島の絵に描かれている建物が少なすぎる。もう少し繊細なタッチで描いて貰いたいところ。
因みにえれなの父・カルロスが乗っている商用車は’72年9月から’75年2月まで販売されていたホンダ・ライフ・ステップバンがモデルではないかと思われる。現在でも人気があり、神奈川県相模原市のモデスト社ではバモスやアクティをステップバンに改造(合法的に)するサービスを行っている。
この二つの架橋島的風景は外国にありそうだが、島の数を二つに限定しなければ(例えば一つの架橋島のみとか)、日本にも何ヶ所か似たような風景はあるものと思う。
そんなことを考えている時、例の滋賀県大津市で園児が死傷した交通事故が起こったのだが、ニュース映像の中に1秒間ほど、架橋された島が映った。
もしかするとあの島は、矢橋帰帆島(やばせきはんとう)ではないかと思い、ネット地図で確認するとやはりそうで、事故現場はそこより南方の大萱六丁目交差点だった。
事故のニュース映像から疑似聖地的場所を思い出すのは複雑な気持ちだが、その島は京都府と滋賀県との境界、音羽山(593m)と千頭岳(せんずだけ・600m)の中間にあるパノラマ展望台から遠望した記憶がある。
写真の画質が粗いが、前も言ったように、私はパソコン、デジカメ、DVDプレイヤー(レコーダー)の「デジタル三種の神器」を初めて購入したのは’00年代半ばだから、それ以前はアナログ製品を使用していた。
矢橋帰帆島は琵琶湖南東部にある架橋された人工島で、’80年代初頭に造成された。三方向に橋が架けられている。その南西には有名な近江大橋が架かっているが、大橋の東袂にある地は、島への橋が架けられているため、前述の展望台から遠望すると、その地も人工島のように見える。
スタプリの商店街のある島は平たいゾウリムシ型をしていて、商店街の右側は広大な公園になっている。矢橋帰帆島も木の葉型をしていて、北側は浄化センターの各種施設・建物が建ち並んでいるが、南側は広大な「矢橋帰帆島公園」となっている。
公園では6月1日、ドラえもんショーが開催される位だから、過去、プリキュアショーが開催されたこともあるかも知れない。
公園には5つのピラミッド型ジャングルジムが連なった大型遊具や「おもしろ自転車」コース、プール等もあるから、交通事故で亡くなった園児もこの公園で遊んでいたことだろう。
海外でスタプリの架橋島的風景と言えば、先月、私のパソコンの壁紙に映ったある架橋島群が挙げられる。普通の壁紙画像時は「気に入りましたか」という表示が出るんだが、この島の場合は出なかったから、どこの国のどの島かは分からない。
横方向に三つの島が架橋され、右端の島から90度角度を変え、更に縦方向に架橋された島が三つ位続く、かなり大規模な架橋島群。横方向の左端の島の形は、スタプリの商店街島に似ている。
四国周辺でこのクラスの架橋島群と言えば、愛媛県今治市の岡村島から広島県の呉市本土まで、五つの有人島と三つの無人島を架橋で結んだとびしま海道が挙げられる。
因みにしまなみ海道は規模が大き過ぎる。余談だが、しまなみ海道の島とその東にある架橋島群・ゆめしま海道は航路で結ばれていて、しまなみ海道ととびしま海道(岡村島)も航路で結ばれている。
とびしま海道にはスタプリ島のような平たい島はないが、間接的にプリキュアと関係がある。とびしま海道の大崎下島は、キュアホイップの声優、美山加恋が主演を務めた劇場アニメ「ももへの手紙」の主要聖地でもあるのだ。
そしてその聖地中、最も景色が優れた地はとびしま海道随一の展望所でもある一峰寺山展望台。ここから望む架橋群はアニメの中で主人公・ももが感動していたように、息を吞むほど素晴らしい。
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