アスペルガー夫の口癖は「大丈夫」!あんたの大丈夫が大丈夫じゃない!
アスペルガー+ADHDだと思われる外国人夫の口癖は「大丈夫、大丈夫!」
何を話してもそれしか返事が返ってこないことが多くて、まともな会話になりませんでした。
それでもコミュニケーションを取ろうと頑張ってた…でも、毎日毎日これが続くと心が死人のようになっていくんです。
話をしたい、何かを伝えたい、という気力さえなくなっていきました。
アスペルガー夫の口癖は「大丈夫!」
中国人である夫は自分が言い出しっぺで、日本へ移住することになり、独学で日本語を勉強し始めたんですが、人のアドバイスに全く耳を貸さないので、それはそれは上達しないんです。
でも本人に言わせれば
「文法はほとんどマスターしている。君たちの会話もほとんど聞き取れているから大丈夫!」
とのこと。
そして、普段の会話は「日本語で話してほしい」という要望があったので、その通り日本語で話しています。
本人はわかっている、と言うのですが肝心なことが伝わっていない、ということが多々ありました。
夏休みに娘の習い事の発表会で大忙しな時期がありました。
私も係の仕事を任されていたので、毎日変則的なスケジュールでバタバタ。
夫ができるだけ家族の予定を把握できるように
- お便りを冷蔵庫に貼る
- 普通のカレンダーに予定を書き込む
- 個人別に区切られたスケジュール表タイプのカレンダーに予定を書き込む
というように、常に目で見て確認できるように対策をとっていました。
そして、特に注意が必要なときは朝から口頭でも確認をするようにしていたんです。
娘の発表会のリハーサル当日。
私と娘は昼から夜まで会場に缶詰め状態。
その日は夫も職場のイベントがあったので、家のことは私の母にお願いしていました。
夫にはその日のスケジュールと「私たちは夜9時過ぎ頃帰ります」ということを伝えていました。
夫の返事はもちろん「大丈夫、大丈夫!」
夜7時過ぎ、こちらはリハーサルの真っ最中で舞台裏を走り回っていたときに夫から電話がかかってきたんです。
第一声が「今どこにいますか?」でした・・・
私「はっ?今日はリハーサルで夜9時までかかるって言ったでしょ!会場にいるよ!」
夫「私は今から家に帰ります。」
私「はっ?今日は10時ごろになるんじゃなかったの?」
夫「もう終わりました。」
・・・
その日は彼自身も変則的なスケジュール。
自分のことさえ把握していなかったんですね・・・
その上、私たちも特別なスケジュール。
把握できるわけがなかったんですね・・・
それならそれで「大丈夫、大丈夫」じゃなくて、「わからないから、もう一度説明してほしい」とか言って欲しかったんです。
そのことについても何度も話をしていました。
「わからないことはきちんと聞いてほしい。それで怒ることはないし、わからないことをわかったふりして『大丈夫』ですませる方が後で大変なことになるよ。」
って。
それでも彼は「本当に大丈夫だから!!!」って逆ギレしてましたね。
「大丈夫」から「OKOK~」へと変わる
アスペルガー夫の「大丈夫」には本当に腹が立っていたので、
「もう大丈夫っていうのは禁止~!他の言葉で表現してみよう!」
ってちょっと冗談っぽく言ったこともありました。
それでも彼はムスッとして「大丈夫だから大丈夫って言ってる!」とムキになって言い返してきました。
そんな感じなので、何を話してもキャッチボールにならず、私から積極的に話すことをやめました。
しかし、大事なことはやっぱり話さなきゃいけない。
そんな感じでイライラしていた時、いつ頃からか彼の口癖が「大丈夫」から「OKOK~
」に変わってたんです。
その語調がまた軽くて、人をイライラさせること半端ない!!!
おまけに「OKOK~」と言ったものの、全然内容を理解していないということが多々。
もう、もう、本当に疲れる日々でした。
いつでもどこでも「大丈夫」なアスペルガー夫
普段から「大丈夫、大丈夫」が口癖なので、職場でも当然「大丈夫、大丈夫」なんですね。
急なシフト変更の連絡が来たときでも、自分や家族の予定などお構いなしに「大丈夫、大丈夫!」と言ってしまいます。
きっと少々無理なことも、何でも「大丈夫、大丈夫」って引き受けてるんじゃないかな…と思います。
私の家族と話すときも「大丈夫、大丈夫」ばかりです。
たまに母が来てくれた時に、疲れている夫を見て
「腰が痛いでしょう、こっちの椅子に座ったら?」
なんて優しく声をかけられても、返事は当然
「大丈夫、大丈夫」
「明日の発表会では、スマホでの撮影禁止なんだって。」
というような話に対しても
「大丈夫、大丈夫」
「アレルギーの鼻炎、辛そうだね…最近は眠くならない薬もあるみたいだから、一度病院にかかってみたら?」
と心配してあげても
「大丈夫、大丈夫」
穏やかで賢明な私の母もさすがに頭にきて
「あなたの大丈夫が大丈夫じゃないのよ!」
と言い返してしまいました・・・^^;
さいごに
「大丈夫、大丈夫」にしても「OKOK~」にしても、考えなしに軽々しく言ってしまうのが非常に不快でした。
もうほとんど反射みたいな感じになってたんでしょうね。
子どもからも「また大丈夫しか言わない」って突っ込まれるほどでした。
一緒に生活をする人間同士、コミュニケーションが取れないというのは、今思えばやっぱりすごく辛かったです。
何気ない日常のことを話したい、共有したい、ちょっとしたことで笑いあったり、文句を言いあったりしたい。
それが妻と夫、子どもと父親の間でほとんどできませんでした。
長男はそのうっぷんを晴らすかのように、私や祖父母に機関銃のように話をしてきます。
その話の内容がマニアックで一方的なもんだから、またグッタリ…となっちゃうこともあるんですが(笑)
夫と離れてみて、それだけでも随分とイライラは減りました。
これからは、子どもたちとたくさんたくさん、いろんな話をして笑って過ごしていきたいです。