言葉があります。利用者がコンピューターを触れる部分、画面やキーボードのことを指す言葉で、ユーザーインターフェースがあります。UIと呼ばれるものです。
その意味の一つとして、Webサイトのレイアウトや動作があります。リンクは青色でマウスカーソルをあてると色が変わって、眼鏡マークのついたテキストボックスは検索欄で・・・
Webサイトにおいては、このような改善によってユーザー体験の向上を図っているのですね。
ここでは細かい言葉の定義はよいとして、指差しマークについてです。
イラストで、片手全体で、人差し指だけが前に伸びているもの。バラエティ番組だと、司会者がボードを指差すのに使ったりするもの。そのマークが、Webサイトでもよく使われます。
手が横向きだったら、それが意味するのは、「ここがポイントだ」ということです。これは大体使い方が統一されているのではないかと思います。
では、手が縦向きだったらどうですか?
私がこれまで見たことがあったのは、「表が横スクロールできる」という意味合いのものでした。パソコンでマウス操作だと必ずしも分かりやすくないですが、現在はWebサイトの閲覧の多くがスマホになってきています。
上を指差すようなマークは、スマホのフリック操作を連想させます。
これは、直観的だと思います。
ところが、今日、別の意味合いで上向きの指差しマークを使っているWebサイトに出会いました。
そのサイト上での意味は、「上に戻る」だったのです。
確かに、指差しマークは矢印と同じ意味で使われることがあります。「上に戻る」で一般的に使われるのは、上向きの矢印か、もしくは三角形のマークだと思います。
それを指に置き換えた。そう考えれば、不自然なことではありません。
ただ、私がそのマークを見たのが、たまたまWebサイト内に書かれた表の部分でした。つまり、いかにもスクロールできそうな部分だったのです。
こうなると、表が横スクロールできるのか?と思ってマークに触ってしまうと、画面全体が最上部までスクロールしてしまって、ちょっと面倒なことになります(表を見るために、また下まで画面全体をスクロールしないといけませんでした)。
必ずしもこの使い方がダメということではないのですが、Webサイトでマークを使う場合、まずは、一般的なユーザーインターフェースの慣例に沿うことを考えると良いと思います。
そして、まだ慣例がはっきりしていないようなものの場合、マークを使うことでかえってユーザー体験を損ねる可能性もあるのだという意識が必要となります。
自分もWebサイトを作ることがあるので、気をつけなければならないなと改めて考えさせられました。
こんにちは!SEやってるzanです。SEってなんかすごそうとか、忙しそうとか、よく分からないイメージがあるのではないかと思います。少しでも知ってもらえばという思いで日記を書いています。