【メバル】釣れる時期と時間、釣れる場所

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船釣りや地磯での釣り、そして堤防釣りの対象魚でもある【メバル】は、岩礁がある釣り場なら、どこでも釣れる人気の魚です。

ただ、メバルは警戒心が高く非常に繊細な魚として知られ、半夜釣りがメインとなることもあり、どちらかというと玄人好みのターゲットでした。

ところが近年では、エサ釣りだけでなく、メバリングと呼ばれるルアーフィッシングが若者の間で人気を集め、初心者でも軽装備(ライトタックル)で気軽に狙えるターゲットとなりました。

黒色の魚体がアングラーを魅了する【メバル】

黒色の魚体がアングラーを魅了する【メバル】

メバルは基本的には、エサ釣り、メバリングを問わず専門の釣り方で狙わないと、釣るのが難しい魚です。

そのゲーム性の高さがメバルの魅力とも言えますが、初心者さんがただ闇雲に釣行に出掛けてボウズが続けば、釣りの楽しさを味わう前に興味を失ってしまいかねません。

ここでは、メバルを狙って釣るために、習性や特徴を知ってもらった上で、釣れる時期や時間帯、また釣り場やポイントなどについて詳しく紹介します。

 

目次

【メバル】の特徴と習性
~釣れる時期・釣れる時間帯・釣れる場所~

まず始めに、メバルという魚の特徴と習性について紹介します。

その後、メバルの習性を踏まえた上で、メバルを釣るために関係が深い、メバルが釣れる場所(ポイント)、釣れる時期、そして釣れる時間帯について確認してみましょう。

メバルが釣れる釣り場・時期・時間は、それぞれ密接に関わり合い、例えば、時期が異なれば釣れる場所や時間も変わってきます。

本記事をご覧になる方の釣行時の参考になるように、出来るだけ具体的なケースを記載しながら紹介してみます。

これに合わせて、様々なメバルの釣り方の種類についても紹介したいところですが、記事が長くなりすぎるので、これらについては別途、釣り方の種類をまとめた記事として紹介します。

 

メバルの特徴

単にメバル属という分類にしてしまうと、北国に多いソイや沖の深場に住むウスバメバルなども含まれ、その種類は30種類以上に及びます。

ここでは堤防釣りで一般的にメバルとして認識されているものについての紹介します。

波止釣りで良く釣れるメバル3種類

波止釣りで良く釣れるメバル3種類

メバル(目張)は、北海道南部から九州に至るまで、ほぼ日本中の沿岸部に分布するフサカサゴ科(メバル科)の魚で、主に岩礁帯や海藻が茂る場所に群れで生息しています。

メバルには、上図のようにシロメバル(左)、クロメバル(中央)、アカメバル(右)の3種類がいて、種類によって棲息している場所は異なりますが、船釣り、磯釣り、そして防波堤釣りの対象魚として、最も人気の高い魚です。

波止で釣れるサイズは20cm以下が多いですが、メバルは成長が遅い魚で、20cmになるにも5年は要するといわれています。

30cmにおよぶ個体は尺メバルと呼ばれ、メバル釣りをする釣り人(特にルアーマン)の間では、このサイズを釣り上げることが一つの目標になります。

ちなみにメバルは性比が年齢によって変わる魚で、幼魚のうちは雌雄同数ですが、5年も経つとその9割が雌(メス)になると言われているので、良型の大半はメスということになります。

メバルの見た目は、『眼張』の名前が示す通り、大きな目が外に大きく張り出しており、視力も良いとされ、釣りを行う際に使うラインを含めた仕掛けは繊細なものが必要です。

冬に旬をむかえる淡白な白身のメバルは、定番の煮付けや唐揚げにするのが美味しいのですが、サイズがあるものだと刺身にしても良いでしょう。

メバルは周年狙える魚ですが、波止釣りの場合は一概にそうとは言えず、春先から梅雨時期までが最もサイズ、数釣りとにも期待できます。

1匹を釣るために試行錯誤が必要とされるメバルは、海釣りの初心者が釣り組むには、少し小難しいターゲットですが、ゲーム性の高い釣りの醍醐味を大いに味わえるターゲットしての魅力は非常に大きなものがあります。

メバルは釣れる魚ではなく、釣る魚として多くの釣り人を魅了します。

 

メバルの習性

先に書いたようにメバルには、アカメバル、クロメバル、シロメバルの3種類がいますが、アカメバルはガラモ場やアマモ場を好み、クロメバルは潮通しが良い場所を好み、逆にシロメバルはより内湾に多く棲息します。

釣りの対象魚としては、いずれもメバルとして一括りにされています。

メバルは音や光、人の気配には敏感で非常に警戒心が高い繊細な魚ですが、その割には獰猛でもあり、食性は肉食で主に多毛類、小型の甲殻類、小魚、そして貝類なども捕食します。

動くものに襲いかかる習性があるため、釣り餌としては生きエサでないと食いが悪く、エサには虫エサの他、シラサエビやシラウオなどが良く使われます。

また、プラグルアーやワームなどの擬似餌でも釣ることができ、近年ではエサ釣りよりもメバリングを行う人の方が多いのではないでしょうか。

ただし、メバルは夜行性であるため、エサ釣りにしろルアーフィッシングにしろ、波止釣りでの釣り方の大半は夕暮れからの釣りになり、昼釣りでは釣れても良型の期待は持てません。

 

群れをなしてホバリングで泳ぐメバル

群れをなしてホバリングで泳ぐメバル

メバルは群れで行動する習性のある魚であるのため、いったん釣れ始めると同じ場所で立て続けに釣れますが、ただし、ポイント荒れが早い魚でもあるので、取り込みは迅速に行う必要があります。

メバルは卵胎生の魚で、厳冬期である12月~2月ごろに産卵しますが、産卵シーズンのど真ん中である1月中旬~2月中旬くらいは、非常に厳しい釣りになります。

ただ、カサゴと同じ根魚(ロックフィッシュ)として、釣り物の少ない冬場でも釣果が得られる数少ない魚なので、春を待てない釣り人にとっては、非常に嬉しいターゲットです。

それではメバルの習性のうち、釣りに関与が深い点を、より詳細に見ていきましょう。

 

メバルが釣れる釣り場と狙い目となるポイント

メバルは沿岸性の魚で内海や漁港内に多く、岩礁帯の魚とは言っても、波が静かな海の方が良く釣れます。

波止釣りでのポイントも、潮が動いてさえすれば良いので、波立ちは少ない場所を選びましょう。

メバルは通常、根やシモリなどの海底がガチャガチャしている場所に付いているので、例え何の変哲もない防波堤であっても、出来るだけ変化に富んだ場所を狙いましょう。

それでは、一般的な堤防釣りでメバルが釣れるポイントをもう少し詳しく確認してみましょう。

メバルの釣り場とポイント

メバルの釣り場とポイント

【波止先端部】

通常、海釣りでは潮通しの良い波止の先端部分が一級ポイントになりますが、メバルの場合も同じことが言えます。
ただし、メバルの場合は潮通しが良すぎる場所は好ましくないため、この場合は潮の流れに乗せるのではなく、先端部であっても内向きなど周囲の緩やかな部分を狙う方が良いでしょう。

【テトラポッド帯】

防波堤や護岸の沖向きには、テトラポッドと呼ばれる消波ブロックが入っているケースが多いですが、ここはやはり好ポイントとなります。
テトラ帯の全体がメバルのポイントになりますが、その中でもテトラの切れ目やコーナーになっている場所は、複雑な潮の変化を生み出し、一級ポイントになりやすい場所です。
その他にも、一部テトラが飛び出している場所、テトラが崩れている場所など変化に富んだ場所が好ポイントになります。
因みに、釣り人が少ない釣り場では、エサ釣りであれば日中・夜間を問わずに穴釣りでメバルが狙える釣り場やポイントもあります。

【港内カーブ付近】

港内の比較的穏やかな場所でもメバルは狙えますので、この場合もコーナー付近やケーソンブロックがズレていたり、隙間が広く空いている場所など、潮の流れに変化が生じる場所を狙うのが良いでしょう。
そのような場所には、メバルのベイトとなる小魚や岩ガニなどが豊富に集まります。

【常夜灯付近】

常夜灯付近は、メバル狙いの定石ポイントです。
水深のない小波止などでも、釣果は十分に期待できます。
照らされた海面のプランクトンを狙って小魚が集まるので、その周囲の暗くなる境目あたりで、メバルは集まった小魚を狙っています。

【係留船の付近】

どのような釣り場でも、ストラクチャ周りはメバルが付きやすい場所になります。
船の係留場所に静かに近寄ると、船と船の間や、船の下からメバルが浮いてくるのが見えます。
また、静寂に包まれた漁港内では、メバルがライズしてきた時に出すパシャッっといった音が良く聞こえます。
ただし、釣り人の多い漁港港内では、メバルは擦れてしまっていて、思いの外苦戦することが多々あります。

【石積み(石畳)の波止】

古い石積みの波止や石畳が敷いてある場所は、岩礁帯につくメバルにとっては好ポイントになります。
藻場になっているケースも多いので、その場合は大型のメバルも狙える一級ポイントです。
なお、サーフでもゴロタ浜となっているような釣り場では、フロートを使って遠投してやり、うまく海底の岩礁帯や海藻の上を通してやることで、十分にメバルの釣果が期待できます。

【沖提(一文字)】

沖堤(沖の一文字)は、水深も十分にある潮の流れの良い釣り場で、特に釣り場に拘る必要はなく、風の影響などを考慮して、釣りやすい場所を選ぶ方が良いでしょう。
潮流のある場所に生息するメバルは大型が多く、そのパワーもワンランク上と言えます。

 

水深が浅い釣り場では、潮が引いた時に海底の様子やシモリの状況が確認できます。

夜釣り(ナイトゲーム)をメインとして釣行に出掛ける時も、知らない場所へ釣りに出る時は、少し早目に出て釣り場の様子を確認しておきましょう。

因みにメバルの棚は、岩礁帯がある場所の場合、冬場は底から1m付近に転々バラバラ、春になると大きく浮き上がり、表層付近でも群れをなして上がることもあります。

ただ、夕暮れ以降や、ベイトを捕食する時は冬でも浮き上がるし、逆に水温変化が激しいと深みへ落ちていくなど、環境によって大きく左右される魚なので、幅広い層を探る方が好釣果に恵まれます。

メバルは時間の経過や潮の変化で、同じ棚に居続けることはない魚だという認識を持っておきましょう。

 

メバルがよく釣れる時期(シーズン)

メバルは条件が噛みあえば大漁になることも!

メバルは条件が噛みあえば大漁になることも!

どのような魚でも、時期(シーズン)は地域によって多少ズレが生じます。

ここでは、管理人が住む関西地方を中心としたシーズンの紹介になりますので、その点ご認識下さい。

メバルは一年を通して(周年)釣れる魚ですが、堤防釣りという条件で、サイズ面まで含めて考えると明らかなシーズンオフの時期があります。

また、すでに書いたように、冬に良いロックフィッシュであれども、産卵後のように釣るのが難しい時期もあります。

メバルに出会える確率が高くなるよう、ここでは期間を少し細かく区切って紹介しようと思います。

 

メバルの産卵シーズンは12月~翌年1月にかけてであり、水温の低下で適水温に近づく好条件も重なり、抱卵した個体がエサを求めて接岸しやすくなります。

産卵前の個体は荒食いする傾向があるので、この時期は数、サイズともに最も期待できるハイシーズンになります。

その後、2月も半ばになるとほとんどのメバルは産卵を終えており、体力の消耗と海水の低水温も重なり、一気に釣り難しくなります。

通常ポイントでは食いが渋くなる日が多くなり、メバリングではボウズも覚悟の釣りとなるので、温排水がある場所など、少しでも水温の高いポイントを探すなどの工夫が必要です。

産卵から1ヶ月ほど経過して3月に入ると、メバルの体力も徐々に回復しポツポツと釣れ始めますが、メバルは『春告魚』という異名を持ち、これが釣れ始めると海釣りでも、春の訪れがやってきたということになります。

ただ、実際には海水温の変化は気温変動から1ヶ月ほど遅れますので、本格的にメバルの活性が高まるのは春うららの4月に入ってからで、この時期になるとプラッキングでの反応も期待できるようになります。

そして4月~6月はメバルのベストシーズンとも言える時期で、特に5月はバチやアミが発生して積極的にベイトを追い回すので、かなり浅いレンジで良型のヒットが期待できます。

この時期は急激な水温上昇で、夜光虫の発生と被ることもありますが、概ね安定した釣果が得やすい時期になります。

その後、更なる水温の上昇によってメバルの活性は徐々に低くなりますが、シーズン終盤の初夏にあたる梅雨の時期、『梅雨メバル』と言われるように、良型が爆釣することがあります。

この時期には雨の止み間を狙って、短時間釣行に出陣してみることをお勧めします。

7月も半ばに入ると、メバルの適水温からは外れてきますので、ルアーマンにとってはシーズンオフとなりますが、エサ釣りの場合は隠れ家となるシモリを狙ったり、沖目の深場を狙うことで、まだ釣果を得ることは可能です。

そして、8月~10月は海水温度も20℃を超え、適水温が14℃前後と言われているメバルを釣るのは至難となります。

この時期に釣れるメバルは、ほとんどが1年未満の幼魚になるでしょう。

そして11月に入ると、徐々にメバルの適水温に近づき始め、沖の深場からメバルが接岸してきますので、シーズンインになります。

少し深めのストラクチャー付近で釣れ始めたメバルは、12月の産卵前の荒食いに向かって浮き始めます。

ココがポイント

水温は重要なファクターなので、ご自身の地域について調べてみましょう。

再度簡単にまとめると、数・良型サイズともに最も期待できるベストシーズンは4月中旬~6月のバチ抜けから梅雨の時期で、この時期はメバルが浮き上がりやすい時期です。

エサ釣りでもルアーフィッシングでも比較的浅い棚でヒットさせることでき、初心者さんでも釣りやすい時期だと言えます。

一般的な堤防での数釣りを楽しむのであれば、産卵前の活性の高い12月~1月頃も狙い目ですが、この時期は大小様々な個体が入り乱れた状況になりやすいでしょう。

7月中旬~10月末までは数もサイズも期待できませんので、他の魅力ある魚をターゲットにした方が良いでしょう。

 

メバルが狙える時間帯

メバルは夜行性の魚で基本は夜釣り

メバルは夜行性の魚で基本は夜釣り

メバルは基本的に夜行性の魚です。

一応は朝、昼、夜のいずれでも釣果が上がりますが、その警戒心の高さからも、捕食をするために積極的に浮き上がるタイミングも、マズメ時となる夕暮れ時以降の時間帯になります。

そう言う意味では、夕暮れ時から半夜釣りがメバルが良く釣れる時間帯だと言えます。

なおかつ、この夕マズメの時間帯の前後に大潮の満潮が重なれば理想的で、満潮前の1〜2時間が日暮れ時だったり、満潮後の1〜2時間が日暮れ時だったりするとベストタイミングです。

また、夜間であれば何時頃までしか釣れないという縛りもなく、潮が動き始めるような時間に合わせれば、深夜でも釣果は十分に期待できます。

ただし、先ほども書きましたが、メバルのいる棚は頻繁に変化しますので、同じ釣り方を続けても釣れ続くことはありません。

少しやってダメなら、仕掛けや釣り方を積極的に変えて、いろいろと探ってみた方が釣果に結び付くことが多いと思います。

そして、朝マズメ時を除いて、日中にメバルを釣る場合ですが、ファミリーフィッシングで賑わうような場所では、釣果はほとんど期待できません。

特に昼間にメバルを狙うのであれば、基本的には沖目のシモリ付近の底(ボトム)狙いになり、メバリングで深場で口を使わないメバルの捕食スイッチを入れるのはなかなか至難です。

ただ、活きエビなどの生きエサを使ったエサ釣りに限定して言えば、朝マズメ時だけでなく真昼間でもテトラの穴釣りで釣れたり、あまり釣り人が入っていないような場所なら、波止の際釣りでも普通に釣れることがあります。

あと大事な事なのでもう一度記載しておくと、メバルは大潮や中潮のように潮が大きく動く日が良いのですが、勘違いしてならないのは、必ずしも大きく動く時間が良いという訳ではない点です。

潮流が速く大きく動くような時には、ゆっくりと引いていけるような場所を狙う方が好釣果に繋がります。

波止メバルはマズメ時を含めた夜釣りで狙うのが最適です!

 

以上で、メバルの特徴と習性の紹介を含めた、釣れる場所とポイント、釣れる時期、釣れる時間帯の紹介を終わります。

もちろん得られる釣果は釣り方の種類にもよるので、一概にこれだけで釣れる釣れないとは言えませんが、メバル釣りの基本的な知識の一端として覚えておいてもらえれば幸いです。

メバルの仕掛けや釣り方についても、順次紹介していきます。

 

【追記】メバルの様々な釣り方の種類や、3種類のメバリング仕掛けについての紹介記事を作成しました。

 【メバルの釣り方】エサとルアーのメバル釣りの種類

 メバリング仕掛け~タックル1つと3種類のルアーリグでメバル攻略

 

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