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2018/07/18

ドイツで2歳までの予防接種が簡単な理由

ドイツで乳幼児の育児はしやすいと思います。

その理由のひとつとして、今回は予防接種と健診について触れたいと思います。


産後すぐに最初の小児科健診さえ予約してしまえば、あとはその健診がおわった後に、小児科の受付スタッフ(看護師たち)が次の予防接種にあわせて健診と注射の予約を入れてくれます。

この最初の小児科健診の予約がなかなか大変だったのですが、それは前のブログで触れています。

ドイツで出産後、3日間の入院中に必須だったことは?
(最初の健診予約で苦労した話)



そして2歳までと記載したのは、乳幼児の時期の予防接種が2歳になる頃にほぼ全て接種完了となるからです。
(私の住んでいるエリアで推奨されている接種スケジュールに沿った場合)



診察後の小児科窓口では、たとえば「今日はロタの予防接種をしたので、次は4週間あけてこの日に別の予防接種をしましょう」といった流れでどんどん予約してくれます。

住んでいるエリアにもよるかもしれませんが、私の場合は小児科が入れてくれるスケジュールにあわせるだけで、自分で予定を組むことなく済みました。

次の健診まで日があく場合は、後日健診の予約だけ入れると、健診当日に未接種のワクチンがないか確認してくれるので、ついでに予防接種も完了できました。

乳幼児健診も予防接種も、公的保険ですべて無料(その分、収入から引かれる税金の割合は高いですが)だからという背景もあるのかもしれませんが、このシステムはかなり助かりました。

日本の育児情報誌を見た時に、スケジュールを親が考えないといけないようなことが書かれており、ドイツとだいぶ違うなと思ったものです。



ドイツで自然派育児ママさんの場合

ただ中には(いわゆるドイツの自然派育児を大事にする人たち)子供に受けさせたくない予防接種がある保護者もいるため、その場合は保護者自らスケジュールを組んで小児科に頼むそうです。

私の担当助産師さんがこの自然派育児のママさんで、特定の予防接種を避ける他に、たとえば

「ロタの予防接種は生後6週間後から接種可能だけれども、小児科から言われる通りのタイミングで接種してしまうと副反応が強くて子供が可哀そうだからもっと遅らせる」

といったように小児科のスケジュールに従わない選択肢ももちろんあります。



入園の際に必要な予防接種記録について

ドイツで保育幼稚園(KITA)に入園する際に予防接種の記録を提出するよう言われるので、早くに入園させたい場合には小児科のスケジュールに沿っておくといいのかもしれません。

ちなみに我が家の場合は入園の際に提出は義務ではなかったものの、

2歳前後でほぼほぼ予防接種が完了する頃に、かかりつけの小児科医を受診して国際予防接種記録手帳(イエローカード)とは別に、医師から専用の用紙に受診済みの予防接種をチェック&サインしてもらい、後日それを保育幼稚園(KITA)に提出するよう言われました。



ドイツで接種できないBCGはどうする?

一時帰国をうまく利用して済ませました。

ドイツでBCGって接種できないですよね。

一時帰国中の滞在先近くの小児科に予約をとり、日本の母子手帳は持っていないため国際予防接種記録手帳(ドイツで配布された黄色い手帳)の記入欄を指定して記録してもらいました。

ちょうど手帳の20ページ目にOther vaccinationsという項目があったので、通常のドイツの予防接種記録とは別のこのページを利用しました(BCGの番号付きシールを貼ってもらいました)。

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