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雪景色の金閣寺から竜安寺、仁和寺へ、きぬかけの路を歩く
雪化粧した金閣寺の風情は別格で、鏡湖池を中心とした室町時代を代表する池泉回遊式庭園を散策します。金閣寺の拝観後は、きぬかけの路を歩いて、同じく世界遺産に指定されている竜安寺と仁和寺へ向かうのがオススメです。金閣寺 |
金閣寺に雪が積もることは珍しく、開門にはすでに長い行列ができていました。足利義満が山荘北山殿を造り、死後に遺言によって鹿苑寺(金閣寺)となりました。鏡湖池のほとりに建つ金閣には、仏舎利が安置されています。
金閣寺 |
帆掛け舟の形をした陸舟の松は樹齢600年、義満のお手植えと伝えられます。ここから金閣の北側を散策します。
陸舟の松 |
足利義満がお茶の水に使ったという銀河泉です。
銀河泉 |
龍門の滝を登る鯉を表した鯉魚石です。
龍門の滝と鯉魚石 |
金閣寺が建つ前からあったという安民沢と白蛇の塚があります。
安民沢と白蛇の塚 |
後水尾天皇の臨幸にあたって作られたという茶室です。売店では、金閣寺でのみ販売されている日本酒があり、雪の寒い日には温まります。
夕佳亭 |
金閣寺の拝観後は、きぬかけの路を歩いて、同じく世界遺産に指定されている竜安寺と仁和寺へ向かいます。立命館大学をすぎると、衣笠山の山間の道です。 金閣寺から竜安寺、仁和寺へ世界遺産をめぐる「きぬかけの路」には、宇多天皇が夏に雪景色を見たいと衣笠山に白い絹布をかけたという伝承があります。
きぬかけの路 |
龍安寺は、1450年に細川勝元が大徳寺家の別荘を譲り受け、禅寺に改めたものです。受付を済ませると、庫裏に続く小さな竹垣です。
龍安寺垣 |
年代や作者も不明ですが、「虎の子渡しの庭」で名高い石庭です。無限に広がる海原に浮く島を表現しているとも言われます。
石庭 |
白砂を敷き詰め、三方を油土塀に囲まれた広さ250uの庭に、どの角度から見ても全てが見えないように大小15個の石が配置されています。
石庭 |
方丈の南庭が石庭です。
方丈 |
徳川光圀の寄進と伝えられる「我唯足知」と刻まれた銭形のつくばい(レプリカ)です。
知足のつくばい |
平安時代は貴族の遊興の場所だったという別名オシドリ池です。雪が降り続き、鏡容池の畔にはほとんど人の姿がありません。水墨画のようだという発想は、俳句の先生に凡人と言われてしまいます。
鏡容池 |
龍安寺から再び「きぬかけの路」を歩いて仁和寺へ向かいます。10分ほど歩くと巨大な仁王門が見えてきます。南禅寺、知恩院の三門と並んで京都三大門のひとつで、金剛力士像を安置しています。
仁和寺 |
仁王門をくぐると、広々とした境内を中門へ歩きます。
中門へ |
仁和寺の境内はとても広々としていて、右には五重塔、左には御室桜があります。
五重塔 |
背の低い御室桜の見ごろは4月下旬。静かに春の訪れを待っています。
御室桜 |
慶長年間(1596〜1615)に造営された御所の紫宸殿を、寛永年間(1622〜1644)に移築したもので、国宝に指定されています。
金堂 |
仁和寺から徒歩数分のところに嵐電・御室仁和寺駅があります。近くには御室カレーのレストランなどがあり、ここでランチを頂きました。駅舎上に見えるのは雙ヶ岡です。
御室仁和寺駅 |
御室仁和寺駅から徒歩10分で標高166mの雙ヶ岡(一ノ丘)へ登れます。眼下には仁和寺の境内を見渡せます。
雙ヶ岡からの眺め |
京都観光&ハイキング
寺めぐりと合わせて気軽に歩ける、京都の観光とハイキングの約50コースです。
京都の桜 |
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