落とし穴は見えない。ボーダーレスの裏庭と、落ちた職人さん。

新築工事中のお隣さん、今は外構工事の真っ最中。仮の間仕切りを撤去したので、境界線がなくなった。職人さんは私達の敷地に入らないよう、注意しながら通っている。

落とし穴

職人さん:「すみません。ここだけ、少し入ってもいいですか?」

朝、裏庭で水やりをする私に声をかけてきた。

私:「いいですよ。ただ、そこは落とし穴があるので、気をつけて下さい。」

職人さん:「またまた、冗談を。」

冗談ではない。人が落ちるほど大きな穴ではないが、確かにあるのだ。しかも、12ヶ所。冗談と思っているので、それ以上説明はしなかった。

赤線が境界線。赤丸は仮埋めした穴(プリペット植栽予定)。

プリペットの予定地

境界線に柵が出来てから、プリペットを植える予定だ。自力造園で整地していたとき、ついでに植え付ける穴を掘った。穴のままというのも何なので、紙(チラシ)を丸めて穴に入れ、その上に小石や瓦礫を取り除いたサラサラの土を被せている。

穴は見た目に分からない。試しに乗ったとき、足首までズボッと入った。正に落とし穴。雨で少しくぼんでいるので分かると思うが、注意が必要だ。

お昼過ぎ、ベランダから何気に裏庭をのぞいてみた。ボーダーラインが無くなった庭は、お隣さんと共有しているよう。なんかこのままでもいいかも。

落とし穴に落ちた

しばらく眺めていると、手押し一輪車を押しながら、職人さんが穴の近くを行ったり来たり。すると案の定、穴に落ちた。

職人さん:「すまーん!誰かー!来てー!」

他の職人さん:「アホや!聞いてなかったんか?穴があるって!」

普通ならすぐに出ることは可能だが、セメントで一杯になった手押し一輪車をかばって、身動きが取れないようだ。長靴がすっぽり穴に挟まっていた。

落とし穴は見えない

夕方、水やりをしていると朝の職人が挨拶に来た。

職人さん:「すみませんでした。穴に入って、へこんだままにして。」

私:「いえいえ、大丈夫でしたか?あれは、後から植木をするので掘っていました。」

職人さん:「冗談なんて、失礼しました。おかげで目が覚めました。

 

落とし穴は見えないから、落とし穴。

大切な事を学んだ日だ。

 

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