こんにちは。
３年続けてきたピアノを、突然「辞めたい」と、ぽつりと伝えてきた娘。
いや、突然ではないかな・・
何となくそう思っているだろうなとは、感じていました。
親バカではありませんが、彼女は昔からとっても音感が良くて、
歌も抜群に上手いので、音符という言語を知ってて損はないと思い、
小学校に上がる前から、本人の希望もありピアノを始めました。
勉強机の代わりに、電子ピアノを買ったんです。
ところがダラダラと年月は進み、同じスタートラインの子たちの後姿を見ながら、
遠い目をして、自分には関係ないわ・・って感じの様子に、
私もどうしたものか・・と悩んでいました。
ピアノには、私の想いもあって、
私は楽器を習いたかったけど、家庭環境がなかなか許さず、
一度母親に伝えた事があったけど
「どこにピアノおくん？」と、真顔で言われたまま、その歴史が終わっています。
その後に、キーボードやらを触る機会があったので、
それなりに基礎が無いまま見様見真似でやってましたが、
やっぱり基本が無いと、それ以上の向上はないと、私自身が痛感しているので、
できれば続けて欲しいなと思っていたわけなんですよね。
でもこれって、私がそう思っているだけで、本人からしたら重いし迷惑な話なのかな・・
贅沢だな～と思いながらも、そりゃ平成生まれですから、身の回りにいろいろ揃ってて当たり前の世界の住人です。
昭和の人とは価値観も違うでしょうし・・。
「じゃ、一度先生に相談してみるね」
そう言ってレッスン日の少し前に、先生にお会いしました。
向かう途中、娘がなぜピアノをやりたいと思ったかを、一生懸命思い出していたら、
ああ、そうか、動機があったんだ！
ある練習曲があるのですが、なかなかシャープでかっこいい曲で、
あるお友達の家にお邪魔した時、その曲を弾いていたのを聞いて、衝撃を受けた事が始まりだったんだ！
はあ、よかった。
物事の始まりをうっかり忘れてしまっていたけど、ここで思い出せて本当に良かった。
その曲名を思い出して、思い切って相談してみた。
「先生、娘がピアノを習おうと思ったのは、この曲を弾きたかったからです。
この曲は、いつぐらいに楽譜がもらえるのでしょうか・・」
すると・・
「あと、２、３冊後かなあ・・・」
ダメだ、もうそこまでもたないわ。
すると先生は、
技術は無くても、音で覚えて引く事は出来るから、
プロセスをぶっ飛ばして、一度希望の曲にトライしてみる？と
幸運な事に提案してくださいました。
辞めちゃえば、もう終わり。
今までの事も終わるし、これからの事も終わる。
長い人生の中、何かの拍子に復活するかもしれないけれど、
好きじゃない曲を黙々と弾かされる等、悪い印象や面倒な印象が付いて回れば、人は二度とそこには近寄らない。
希望の曲に、ダメもとでトライして、もしダメでも悔しいと思ってもらえる方が、まだ救いはあるのかなと。
これは多分、最後のチャンス。
しっかりモノにするんだよ。
みはる
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