世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

真鯒(マゴチ)

2022年07月03日 05時33分47秒 | Weblog



真鯒(まごち)



【語源】
神官が持つ「しゃく・こつ」に体形が似ていることから付いたと
言われています。また、骨が硬いことからコツ(骨)と言う説も
あります。
いずれもそれが「コチ」に変化したというものです。

また、漢字の鯒は、魚偏に踊るを組み合わせたものとか、痛いを組み
合わせたという説があります。
「踊る」は砂底から飛び出る様です。捕食の際の様。
「痛い」はコチの持つ鋭いトゲの事だと思われます。

 

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          コチのお刺身


     活きたマゴチ

【旬】
マゴチは魚屋の店頭には、多く出回りません。
漁獲が少なくほとんどが料理屋に直行してしまうからです。
マゴチは高級魚なんです~。
薄造りの刺身は別名「テッサナミ」と呼ばれ、河豚(ふぐ)に匹敵
する美味しさであると評価されています。天ぷら、ちり鍋も絶品。
太陽が照り込む程に味がよくなるといわれるこの魚を東京湾では
「照りゴチ釣り」とよんで夏の風物詩になっています。
ゆえに、旬は夏です。
しかし、比較的年中美味しい魚で、旬知らずの魚といえます。




      コチの昆布〆




      マゴチのにぎり寿司

【うんちく】
コチには表裏一体の二つの俗言があります。
まず一つ目は「コチの頭は嫁に食わせ」と言うもの。
これは、棘だらけで食べるところがないコチの頭を食べさせて、
にっくき嫁を、いびるというもの。

二つ目は、「コチの頭には、姑が知らぬ身がある」です。
これは、実はコチは頭部にある頬肉がカサゴなどと同様、一番旨い。
どんなにつまらなく見えるものでも、よく探せば捨てがたい価値が
あるものだという意味らしいです。


また、コチは生まれてから2歳まではオスばかりです。
ところが3歳頃から成熟が始まり、体長50㌢以上ではほとんどがメス
に転換するのです。
成熟してから性転換する前まではオスとして、性転換後はメスとして
の役割を果たします。





【ブランド・産地】
ブランド化はされていないようです。漁獲量も少ない為、特別な産地
もないと言えるでしょう。

新潟、宮城の以南に生息しています。


     マゴチの姿造り

【産地ならではの漁師料理】
マゴチは、なんと言っても薄作りのお刺身。
河豚に匹敵する味と言われています。その他は天ぷら、鍋、ブイヤ
ベースなどにもむく魚です。

漁師さんのお気に入りは、マゴチのちり鍋。
昆布で出汁をとり、少し隠し味に味噌を入れるのだとか。
付けダレはネギたっぷりのポン酢で・・・・!

忘れてはいけないのが、マゴチの肝。これも鍋に入れると
美味だとか。
「夏の暑い時季に汗をかきながら食べるのは最高~!」と言わしめ
ます。


【栄養と効果・健康】
高たんぱく、低エネルギー、低脂肪、低コレステロール~!
しかも美味しい。究極のダイエット食と言えるでしょう。

夏バテの多くは、たんぱく質の欠乏。夏が旬のこの魚は、最高の
夏バテ防止食材と言えるでしょう。

ミネラルではカリウムが豊富。腎臓の機能を高めます。また、
塩分を体外に排出する機能もあります。

ビタミンでは、B6が豊富。これは、体内でたんぱく質を作るときに
必要とするものです。
たんぱく質も多く、B6も多い・・・たんぱく質を多く摂取したい
方には、うってつけの食材と言えます。











      マゴチの刺身















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