雨過天晴

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無双の花

2019-01-23 | 

本日読了。

葉室麟の『無双の花』。

 

 

無双の花 (文春文庫)
葉室 麟
文藝春秋

 

私の大好きな大名である立花宗茂を題材にした小説。

立花宗茂は戦国時代に活躍した大名。

実父である高橋紹運、婿入して義父となった立花道雪の跡を継ぎ、豊臣秀吉より

「東の本多忠勝、西の立花宗茂、東西無双」

と称された。

朝鮮出兵時の武勇は数知れず。

小早川隆景・島津義弘らとともに活躍する。

関ヶ原の戦いにて西軍に組みしたため、領地柳川を鍋島・黒田・加藤から攻められ、加藤清正・黒田如水(官兵衛)の説得によって降伏。

以後浪人生活を過ごしたが、徳川家康により陸奥棚倉1万石の大名として復帰。

大阪の陣を経て、旧領柳川の地を与えられる。

関ヶ原西軍の改易された大名としては唯一旧領を取り戻した大名です。

 

また妻の立花誾千代も有名ですね。

道雪の娘で、父譲りの武勇に長けた姫。

宗茂とは不和だったとの話もありますが、一部では文のやり取りも残っていて、本当に不和だったか不明との説もあるようです。

 

個人的には私の出身地筑前の黒田長政よりも義に溢れていて武将としての器は宗茂のほうが上だと思っています。

 

そんな宗茂の本を読むに当たりこの『無双の花』を選んだのは、やはり作者の葉室麟だから。

葉室作品はあまり読んだことがないのですが、以前読んだ鬼神の如く: 黒田叛臣伝』が面白かった。

是非彼の書いた宗茂像を見たかった。

そしてその期待通りこの本は良かった。

誾千代とも不和ではなく互いに思いやっているところが描かれていて、実際はこの本の通りだったんじゃないかと思いたい。

武将としての戦いの場面よりも、浪人時代にページの多くが割かれているのも宗茂を語るには非常に大きなところ。

 

これはもう大河でしょう。

大河にするしかない。

NHKさん、お願い。

 

 

 

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