ジャズ盤なのですが、大手ECMから大量に入荷されてきて、はてさてどれから聞こうかな。
マーク・ターナーとイーサン・アイヴァーソンのデュオか、もしくはマルチン・ボシレフスキのライブ盤か、悩んだ挙句個人的には手堅いトルド・グスタフセンをチョイス。
彼のトリオの新作で『The Other Side』
The Other Side | |
Ecm | |
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1.The Tunnel
2.Kirken, Den Er Et Gammelt Hus
3.Re-Melt
4.Duality
5.Ingen Vinner Frem Til Den Evige Ro
6.Taste And See
7.Schlafes Bruder
8.Jesu, Meime Freude - Jesus, Det Eneste
9.The Other Side
10.O Traurigkeit
11.Left Over Lullaby No.4
12.Curves
Tord Gustavsen(p, electronics)
Sigurd Hole(b)
Jarle Vespestad(ds)
マイナー調の物静かでやや物悲しさも感じる演奏です。
ただその物悲しいだけではなく、彼の世界観を哲学的に組み上げていく過程があり、なるほどそこが人の深層心理に働きかけるものですね。
当然受ける側次第なところではありますが、このトリオのメッセージ性は感じ取れるのではないでしょうか。
ピアノ自体の聴き心地は非常によく、メロディーによって難しく思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私が聴いた分には一枚トータルで聴くとその曲の配置の意味もわかるのではないかと思います。
全体に漂う秋の薄暮感がこれからの季節にも合うし、まだ他のECM盤を聴いていないけど、これは出来が良い作品だと思います。
対抗はECM初リーダーとなるシャイ・マエストロのアルバムか。
いずれにしてもこれは良か作品ですばい、鬼太郎どん。