株主優待は成長する!?意外と知らない長期投資のメリット
皆さんは長期投資をされていますか?
株主優待は株主に長期投資をしてもらえるようにと実施されているものです。
株主優待は企業としては優待目的の個人投資家が増えるので急激な株価の変化が起こりづらくなり、個人投資家としても株主優待がもらえてラッキーなのでまさに企業と投資家で「WIN-WIN」の関係が結ばれています。
しかし、優待だけを貰うために権利確定日だけ企業の株を所有したり、クロス取引というようなことをしているのであればちょっと株主優待の目的には沿っていません。取引をする方の心理としては、「株主優待だけ貰っえいいとこ取りをしよう」という心理があるのでしょうが、そのように考えて株を購入する人は多いので権利確定日前後は株価が変動することも多くうまくいかないこともあります。また、クロス取引で株価変動のリスクを抑えるという方もいるかもしれませんが、クロス取引には株式の売買手数料や逆日歩が発生する可能性もあります。美味しい話にはちゃんとリスクが潜んでいるんですね(´・ω・`)
さて、今回はセコセコと株主優待を手に入れていないで、一回買ったらもう売らないという気持ちでいれば、株主優待は成長するという話をしようと思います。
10年単位で長期投資をする気でいれば、株主優待が思わぬ成長をしているかもしれません。
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大量の株を持っている人は最初から株を大量に買っていた?
株主優待の成長についてお話する前に、導入として別の話をさせていただきます。
株主優待目的で投資をする方は、おそらく様々な企業の株を100株ずつ保有するということをしていると思います。
なぜならば、同じ企業の株を大量に保有しても株主優待利回りが悪くなるからです。
例えばビックカメラの株主優待を見てみましょう。
(関連記事:ビックカメラは株主優待も業績も期待できる優良株【実質利回り約5%】)
ビックカメラの株価を1,100円というちょっと高めの金額で株主優待利回りを出した表を以下に示します。
このように見てみると、100株を2年以上保有した場合の株主優待利回りが4.5%である一方、10,000株という大量の株式を2年以上保有した場合の利回りは0.5%です。
かなり利回りが落ちてしまいますよね。
では、ビックカメラの株式を保有していた人は優待利回りが落ちてしまうことを承知で10,000株という大量の株式を取得していたのでしょうか?
そういう方もいるでしょうけど、必ずしもそうではありません。
株式分割が起きて結果的に10,000株という大量の株式を保有した方も多いのです。
その株式分割に株主優待が成長する仕組みがあります。
株式分割とは?
株式分割とは読んで字のごとく株式を分割することです。
企業は突然「100株を300株へ分割します」という宣言をすることがあります。
するとどのような事が起こるかというと、あなたが株を100株持っていた場合300株へと増えるのです。
例えば、1株3万円の株100株を所持していたとすると、その株は300株へと増えます。
そして、その株の株価は1/3となります。
つまり分割の直前直後ではあなたの資産に変化ありません。
分割直前の資産は3万円×100株=300万円ですし、分割直後の資産は1万円×300株=300万円です。どちらも300万円ですよね。
(株式分割直後は株価が上がる傾向がありますが、あくまで直前直後は同等の資産です)
今回は分割を100株→300株としましたがこの割合は2倍のこともありますし、10倍の時もありますしまちまちです。
なぜ企業がこのように分割をするのかというと、株を購入しやすくしたり、流動性を上げるためです。
株の最低購入単価が100万円以上となると、個人投資家としては決して買いやすい金額ではないですよね。
折角NISAという少額投資非課税制度もあるのに、120万円を超えてしまうような株ではNISAも使えません。(関連記事:税金がなければ良いと思うなら、NISAを素晴らしいと思うはず【NISAとは?】)
そこで、株式分割を行うことで最低購入単価が下げるのです。そうすると個人投資家も購入がしやすくなり、株が頻繁に売買される(流動性が上がる)ようになります。
株式分割のあとは株主優待内容に変更がある
株主優待の成長は企業の成長に伴い起こります。成長している企業に投資をしなければ株主優待が成長するということも珍しいでしょう。
ビックカメラの場合、2007年9月に1→2株への分割を行い、2014年3月に1株→100株へと株式分割を行っています。
つまり、2007年9月以前に5株持っていた人は5株→10株→1,000株と持っている株式の数が増えています。
2007年の分割前、5株保有していた人の株主優待は5000円分の株主優待券を貰うことができました。
そして、その株式は現在1,000株になっています。現在1,000株を所持している人への株主優待内容は12,000円分の株主優待券となっているので、その優待内容は2.4倍にもなっています。
このように長期投資をすると株主優待もどんどんお得になっていくんですね(*´∀`)
株式分割は成長企業に投資をしないと起きない
株式分割は成長企業に投資をしなくては企業が実施することは殆どありません。なぜならば、株式分割は最低購入単価が高い場合に実施されるものだからです。
ということは、株価が高くなっていかないと株式分割は起こらないのです。
株主優待内容だけで選ぶのもいいかもしれませんが、成長企業へ投資することを考えるとさらに恩恵を受けることができるので、積極的に株主優待もあって、成長しそうな企業へ投資したいものです(*´∀`)
以下は筆者が厳選した、株主優待がある成長企業です!良ければ参考にしてください。
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