長期投資と言っても1~2年で売ったらいけないというわけではない
私はこのブログにおいて、長期投資を推奨しています。
何故ならば長期投資が一番効率が良く安全に儲かる投資だからです。
そんな長期投資ですが一度株を購入したら少なくとも1~2年は売ってはいけないと思っているかもしれません。
なんせ『長期』投資というくらいですからね。
確かに、長期投資は投資期間が長ければ長いほど複利効果が大きくなり有利です。また、長期投資をするということは売買する回数も必然的に少なくなるので売買手数料が少なくなります。
(関連記事:長期投資による複利効果の恩恵を受けるべし!、長期投資で発生するコスト)
しかし、1~2年で売ってはいけないかというとそんなことはありません。売った方が良い場合ももちろんあります。
今回はどういう場合であれば、売ってもいいのかということを説明しようと思います。
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バフェットも長期投資と言いながら株を2年で売ることがある
まず、最初に言っておきたいことがあります。
それは長期投資の神様と言われているウォーレンバフェットも購入した株を絶対に売らないというわけではありません(当たり前の話かもしれませんが笑)
バフェットも売買回数は多いのです!
「株の理想の保有期間は永遠だ」という彼の名言から考えると以外ですよね。
ウォーレンバフェットは購入した株を1年ほどで売ってしまうことが今までもありました。
長期投資の神様と言われているバフェットが株を購入しているのですから、それは当然長期投資をするつもりで購入しています。
なんせ彼は「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない」という名言も残していますからね。
そのバフェットが1年で売るわけですから、私達が売ってはいけないわけがありません(笑)
ただバフェットの場合は売買する金額が大きいので、どうしても売買回数は増えてしまうということは頭に入れておいて下さい。
長期投資と言っても臨機応変にやる必要があります。
次の項目で株を売る際に考えるべき3つのポイントを整理してみました。
株を短期でも売っていいか考える3つのポイント
ポイント1:投資判断を間違えた時
バフェットが株をすぐ売ってしまう時というのは、この「投資判断を間違えた時」というのが多いです。
象徴的な売買がリーマンショックのときに行った売買です。
2008年にコノコフィリップスというエネルギー関連株を大量に購入していたのですが、2009年にはその株を売っています。
バフェットは投資のタイミングを間違えたのです。それに関しては、バフェットの会社であるバークシャーハサウェイの株主に送る「バフェットからの手紙」でも自分の間違いを認めています。
投資判断の間違え方にも種類があります。
バフェットのように、今後の市場の見通しを誤ることで失敗することもあれば、企業の成長性の見通しで間違えることもあります。
他にも購入のタイミングを間違えたということもあるでしょうし、企業に内在するリスクを見抜けなかったという間違え方もあります。
とりわけ、企業に内在するリスクが見抜けず実際に致命的な不祥事を起こしてしまった場合は、すぐにでも売却を検討するべきでしょう。
致命的な不祥事というのは不正会計やデータ改ざんといった類のものです。
そういった不祥事は企業価値を大きく損ねるものですし、会社の上の人間が支持してやるような不祥事は会社全体が腐っていると言わざるを得ません。
本当は投資をする段階で不祥事を起こすような会社であるかを見極める必要があるのですが、投資してしまったのであれば仕方ありませんので、下落した分は勉強代だと思って損失を確定させるのがいいと思います。
【急落株・下落株 関連記事】
ポイント2:企業価値以上に株価が上昇していると思った時
企業価値以上に株価が上昇した時というのも、株を売却していいか考えるポイントになります。
株価というものは企業業績の上昇に伴い、上昇するものですが必ずしも正比例するとは限りません。
むしろ正比例しないことが多いです。企業の利益が1.5倍になっただけで、株価が3倍や4倍になっていくというのは投資をやっている方だったら何度か見たことのある光景でしょう。
それがあまりにも顕著に株価が上昇してしまっている場合は、企業価値以上に株価が上昇している可能性が高いです。よって売るかどうかを考えるタイミングとしてはありでしょう。
ただ、この売り時というのも難しいです。私も売り時だと思って売ることがあるのですがその投資判断が間違いである場合もあります。
トップページでは私の取引履歴が公開されていますが、萩原工業もトリドールも寿スピリッツも結果的には売却のタイミングを後悔しています。
萩原工業は売却時の2倍、トリドールは3倍、寿スピリッツは2倍になっていますからね(泣)
【寿スピリッツ 関連記事】
売るかどうか悩むくらいだったら、ドカッと構えてまだまだ上昇すると信じることが長期投資を成功させる近道でしょう。
いずれは調整に入って、あの時に売っていればと思うことは間違いないのですが、ちょうどいいタイミングで売ることができるなんて稀です。
売買回数を増やすよりかはずっと保持した方が長期投資家としての深みが増します。
ポイント3:もっと優良株だと思う株があった時
株式投資をやっていると、不意に優良株だと思っていた株の株価が急落することがあります。しかも大した理由もなく、企業価値が下がっているわけでもないのにです。
そういう株に出くわすと、すごい買いたくなりますよね。今こそ千載一遇のチャンスんなんじゃないかと思うわけです。
そんなときに、手元に資金がない場合は保有株を売ってでも優良株に乗り換えるということを考えてもいいでしょう。
ただ、長期投資をする癖を持っていない人が優良株だと思う株へ乗り換えるという投資判断を下すのは辞めた方が良いです。
まず第一に、本当に今が投資のチャンスなのかどうかということが分からないです。本当に買い時なのかどうかも分からない株に乗り換えるということを頻繁にやってしまうと、どんどん売買手数料が高くなってしまいます。
それであれば、今持っている株をずっと保持しておいた方が良いでしょう。例え、その急落した株が後々値上がりしたとしてもです。確かに見逃し三振をしてしまったかもしれませんが、そこで投資を我慢したということがあなたの長期投資スキルを高めたはずです。
第二に、売ってもいい株というのも分からないでしょう。投資する資金を回収する為に現在持っている株を売る必要があるのですが、どの株を売っていいのかというのが分からないと思います。
売るタイミングというのは買うタイミングよりも難しいので、それだったらもっと投資スキルを磨いた方がいいです。
長期投資というのは心構えである
私は長期投資というのは「長期で投資をするぞ、という心構え」を持っていれば良いと思っています。
その心構えがない人は、投資をしている会社の企業価値を下げるようなニュースではないのに、株価がぐんぐん下がっていくのを目の当たりにして株を売ってしまうかもしれません。
長期投資家だったらそういうニュースで株が下がっているのだとしたら、投資のチャンスと思うはずです。
(関連記事:急落株は長期投資のチャンス!!急落株について考えるべき3つのポイント)
また、5~6年は投資した資金を現金に換金できないと思わないと、生活費まで投資資金に回してしまい、気付いたら生活費が底をついていたなんてことにもなりかねません。
そんな生活をしていたら、別に売りたいわけじゃないのに株売るという不本意な投資判断を下さなくてはならなくなります。
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