ニュース(世の中)は大局観を持って見るべき
最近、森友学園問題に関するニュースがすごい多いですね。
私も最初はよく分からなかったので、ニュースサイトを見たりしてどんな内容なのか調べたりしました。
しかし、調べてくると本当にどうでもいい内容だと思いました笑
なんでみんな森友学園問題が好きなんですか?私には全然理解できません。
朝日新聞とかの社説でも週3くらいで森友学園の内容をやっていますよね。
国有地が格安で特定の個人や法人に渡ることなんてよくあることでしょう。
国有地というと国の財産が特定の人物や会社にわたって不公平という方もいるかもしれませんが、ある仕事が特定の会社に回るなんてことはよくあることです。
確かに競売とかにはかけられますが、そういうのは出来レースでだいたい特定の会社に行くものです。そんな話は企業に勤めている方なら聞く話じゃないでしょうか?
そして金額としても数億円の話なのに、そんな小さい問題に対して日本の政治家が一同に会して話し合っているというのが全く納得いきません。
国会一日に必要な経費は3億円と言われています。そんな経費が小さい問題に対してかけられているというのは、いかがなものなのでしょうか?
確かに野党としては自民党のトップである安倍首相を失脚させるチャンスなので、鬼の首をとったかのように責め立てますが、日本のトップたちがそんな足の引っ張り合いをして時間を無駄にして欲しくないです。
そんな時間があったらもっと現実的で素晴らしいマニフェストを作って票を集める方が建設的だと思いますけどね。
本当に安倍首相が総理大臣を辞めるという話になってしまったら、私は興味持ちますが、それまではこのニュースに興味を持たないようにします。
例え安倍首相が百万円の寄付金を受け取っていたり、国有地を不当な金額で売っていたとしても興味は持ちません。自分の立場を利用して儲けるなんてほとんどの人がやっていることじゃないですか。
私も会社勤めしていた時は会社の利益を自分のものにしている人をたくさん見てきましたよ?ただ喋っているだけで残業申請したり、会社経費で私物を購入していたり、交通費をごまかしていたり。
政治家はその不正できる金額が立場上大きいというだけで、本質は私たちと全然変わりません。貧乏人は悪事を働くものなのです。
そんなことを追求していくくらいなら、悪事を働けないようにするにはどういうシステムにするかを話し合うべきです。
世の中本当にくだらないニュースが飛び交いますね。
そんな情報が蔓延る社会では、自分で情報を取捨選択するということが重要です。
(関連記事:情報入手する上で知っておきたいこと【ホントは教えたくない話】)
今回は、それと関連して大局観という話を書いていこうと思います。
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将棋や囲碁で用いられる大局観という価値観
大局観という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
将棋や囲碁といったボードゲームでよく用いられる用語です。
長い将棋の歴史の中で最強と称される羽生善治さんのお話を聞くとよくこの言葉が出てきますし、羽生さんは著書の中でもこの大局観について書いております。
大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)
大局観とは、ざっくりいうと小さい部分ではなく、大きく見ることです。
将棋や囲碁や麻雀での大局観の例を挙げてみましょう。
- 将棋
- 囲碁
- 麻雀
相手の大駒を取るということは局所的な価値観です。
将棋での大局観というと、大駒を取られたとしても相手の駒の働きを弱くしたとか、守りが弱くなったので後々それがきいてくるとか、総合的にみると自分の方が有利であるとかそういうことです。
部分的に地や目ができるといったものは局所的な価値観です。
相手に地を作らせて自分は厚みを作り有利になったということが大局観です。
自分の手がいいということは局所的な価値観です。
相手の捨て牌や自分の点数を考え、ここは降りようとか、流れがあるから前ツッパでいこうとかは大局観です。
こういった例を見てわかると思いますが、大局観は全体を俯瞰(ふかん)してみているというイメージですね。
羽生さんの大局観というともう次元が違って凄いですよ。
目の前の対局に勝つかどうかといった大局観はもちろんのこと、この一手は自分を成長させる一手なのか?将棋界のためになる一手なのか?といったところまで考えた大局観を持っています。
羽生さんは相手が悪い手(悪手)を打つと急に不機嫌になるんです。普通だったら相手がミスをしてくれたので喜ぶべきなんですけどね。
これというのも勝負の勝ち負けといった次元ではなく、もっと先を見据えた大局観を持っているからこそ不機嫌になるのでしょう。
日々の生活でも大局観を意識しよう
なぜ私がこの大局観という話をしたかというと、この大局観という価値観はボードゲームの中だけではなく情報過多な日々の生活でも活かすことのできる価値観だからです。
例えを挙げましょう。
芸能ニュースって面白いですよね。誰と誰が仲が悪いとか、誰が不倫したとか。
ニュース検索とかでも芸能ニュースというものはとても閲覧数が多いので、メディアもこぞって芸能ニュースを取り上げます。
しかし、よく考えてください。
ゲスの極み乙女のボーカルがベッキーと不倫をしたという話は、あなたの人生にとって糧になる話なのでしょうか?(話題が古くてすいません笑)
芸能ニュースが面白いというのは局所的な価値観です。
あなたの人生にとって糧になるのか?といった視点が大局観です。私はそういった視点をもたないと、現在はどんどん情報が増えていくので、意味のない情報に溺れてしまうのではないかと思います。
勿論、あなたがゲスの極み乙女やベッキーのファンだというなら話は別です。そういったニュースを見て、今後もファンでいるかどうかを考える必要がありますからね笑
しかし、ただなんとなく見ているというのであれば考え直さなくてはいけません。別にベッキーとあなたは知り合いでもないんですから笑
調べるだけ時間の無駄ですよ。
また、自分に必要なニュースを見るという時もなるべく大局観を持って見なければいけません。そうすることは特に投資をする上では非常に重要です。
例えばですが、株式会社マリカーと任天堂の抗争をご存知でしょうか?
株式会社マリカーはマリオやルイージの衣装を貸して、ゴーカートで公道を走ることができるサービスを提供しています。
それに対し任天堂は特許庁にマリカーの商標権取り消しを訴えたのですが、特許庁は「マリカーという名前は別にマリオカートのことだと広く認知されているわけではない」とこの訴えを却下しました。
そして2017/03/21現在は任天堂が知財高裁へ提訴を考えているという状況です。
まず、大局観でみてこのニュースの行方が必要な人と必要ではない人が出てきます。
私は任天堂と提携しているDeNAの株を購入しているので、こういったニュースは投資判断に影響するので必要なニュースです。
(関連記事:DeNA株は任天堂との協同アプリや自動運転技術等魅力満載!!)
そして、大局観的な視点を用いてこのニュースを考えると、ただ株式会社マリカーの商標権取り消しという話だけではなく、任天堂のキャラクターという知的財産(IP)を大きく考え直す必要が出てくるかも知れない重要なニュースであることがわかります。
任天堂の強みはキャラクターにあります。
マリオ、カービィー、リンク、ポケモン・・・
挙げたらキリがありません。
しかし、もし今回のようにマリカーが「マリオカート」の略語として広く認知されていないとするのであれば、ほとんどのキャラクタービジネスをパクリ放題になる可能性があります。
当たり前の話だと思うのですが、「マリカー」と聞いてマリオカートを想像しない人は誰もいないでしょう。そこにも任天堂IPは及んでいると普通の人は考えます。
しかし、特許的な考えではそれが任天堂の商標権として認められていないのであれば、任天堂のキャラクタービジネスというものが成り立たなくなってきます。
ポケモンだけでも現在801匹いますからね笑
全てのキャラクターや略語に対して商標権を登録する必要が出てきます。
そうでないと、例えば任天堂がルイージという商標権を登録してないのであれば、私がルイージを商標権登録して任天堂に「勝手にルイージを使うんだったら、金をよこせ」ということができるようになってしまいます。
知っている方は知っていると思いますが、PPAPを横取りした話と同じことが可能になってしまうのです。
(関連記事:ピコ太郎は「PPAP」が本当に使えなくなるの?特許庁に聞いてみたら...)
とまあ、このように大局観をもってニュースを見ることができるようになります。
是非とも世の中やニュースを大局観を持って見るように心がけましょう。
そうすると、冒頭で話した森友学園の話し合いに毎日3億円というお金を使っている愚かしさがわかってくると思います笑
もっと日本のためになるような大局観をもった話し合いをして欲しいもんです。
羽生善治三冠の講演会に参加してきました。
【ICTフォーラム2017】羽生善治三冠とNTT社長の講演を聞きました【AIの未来】
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