新車導入で北斗スピードアップ! JR北海道・道南いさりび鉄道ダイヤ改正(2018年3月17日)

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JR北海道は12月15日、プレスリリースにて2018年3月17日にダイヤ改正を行うと公表した( 平成30年3月ダイヤ改正について )。また道南いさりび鉄道は1月17日、プレスリリースにて2018年3月17日にダイヤ修正を行うと公表した( 「3月17日ダイヤ修正」について )。今回はこれらについて見ていく。

12月15日公表!2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. キハ261系追加投入で、定期特急「北斗」が全てスーパー化

今回の2018年3月17日JR北海道ダイヤ改正では、3往復のみ残っていたキハ183系特急「北斗」が、キハ261系の追加投入により函館~札幌間で運転される定期特急列車が全て「スーパー北斗」に統一される。これにより所要時間の短縮も図られ、最遅列車で3時間59分から3時間56分に短縮され、平均所要時間が1分程度短縮される。

ただ、今回キハ261系が投入される3往復は2運用で回すことが可能であり、キハ261系20両新製というのは通常期は7両ながらも多客期には10両まで増結できるようにしているからではないだろうか。廃車するキハ183系14両というのは、7両編成2本分であると思われ、今回置き換わる定期運用と一致する。ただ臨時増結で8両での運転が2017年冬の臨時列車運転(2017年12月~2018年2月)の期間中で実施されており、玉突きで石北本線特急「オホーツク」のキハ183系0番台を置き換えるとしてもやや少ない気がする。

また、時刻を見ていくと、特急「北斗22号」はスーパー化したにもかかわらず所要時間が変わっていない。また特急「北斗13号」は1分しか所要時間が短縮していないし、特急「北斗8号」も2分しか短縮されていない。しかもこの3列車、一筆書きできるように全て連続した1運用で運転可能だ。ともなるとこの3本は万が一の際にキハ183系が代走できるダイヤとなっているのではないだろうか。

なお、2017年3月4日JR北海道ダイヤ改正では特急「スーパーカムイ」が「カムイ」「ライラック」に、特急「スーパー宗谷」が「宗谷」に変更されたが、今回定期運用でキハ183系の函館乗り入れが無くなったにもかかわらず特急「スーパー北斗」の名称は残った。これは臨時列車で最大2往復のキハ183系特急「北斗」を今後も運転するためだと思われ、臨時列車まで置き換えが進めば名称も特急「北斗」になるのではないだろうか。




そのほか、特急列車では根室本線特急「スーパーおおぞら」と「スーパーとかち」で時刻修正が行われる。

2. 快速なよろ接続改善

また今回の2018年3月17日JR北海道ダイヤ改正では、様々な見直しが図られる。まずは宗谷本線快速なよろ。2017年3月4日JR北海道ダイヤ改正により特急「スーパー宗谷」「サロベツ」合計3往復中2往復が旭川発着に短縮されたため、名寄や士別から旭川のみならず札幌へアクセスのにより重宝されるようになった列車である。

しかし2017年現在の快速なよろ6号および快速なよろ8号は旭川駅にそれぞれ函館本線特急「カムイ28号」「カムイ32号」札幌行き発車の1分後に到着するという嫌がらせダイヤを組んでいた。しかし今回のダイヤ改正で快速なよろの時刻が変更され、函館本線特急「カムイ」に15分か5分で乗り換えられるようになり、利便性が向上する。なお、宗谷本線快速なよろ6号から石北本線当麻行きに乗り換えができなきなるようだが、そもそも需要があるのか疑問で、もしあるのなら快速なよろ6号を新旭川に停車させるべきではないだろうか。




3. 普通列車も見直しへ

さらにJR北海道では細かな見直しが続く。函館本線では江別乙始発の岩見沢行きが深川発に延長され利便性が向上するほか、石北本線・札沼線などでも時刻変更や運用変更が行われる。

ただ、函館エリアでは終電の見直しを実施する。現在函館駅から函館本線の最終列車は22時51分発大沼公園経由森行きであるが、この最終列車が函館22時22分発に29分繰り上がる。代替として普通はこだてライナー新函館北斗行きが時刻を繰り下げ、函館23時10分発となる。つまり大沼や森へは最終列車が29分繰り上がるが、七飯や新函館北斗へは最終列車が19分繰り下がることとなった。そのほか、道南いさりび鉄道では運行本数を据え置いたまま、時刻を1~2分修正する。

また、2年連続でJR北海道管内で廃駅が相次いだが、今回のダイヤ改正での廃駅は根室本線の羽帯駅1駅のみとなった。


4. 結び

今回の2018年3月17日JR北海道ダイヤ改正では、キハ261系の増備により定期特急「北斗」が全てスーパー化され、所要時間が短縮された。

近い将来キハ183系が全てJR化後に製造された120km/h対応編成となり石北本線特急「オホーツク」でも札幌〜旭川間で所要時間が短縮される可能性があるが、一方で普通列車では見直しが行われており、多くは利便性が向上しているものと思われる。ただ石勝線夕張支線が2019年で廃止される予定となっており、次回のダイヤ改正をめどに廃止される可能性もある。千歳線快速エアポートが増発されたり、JR東日本のGV-E400系と共通設計となる非電化区間の普通列車用新型車両H100系が導入されたりするという話も出ている。

今後JR北海道がどのようなダイヤを組むのか、見守ってゆきたい。

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