過敏な真夜中

いつものように初めからに化け
進んで来た日々は掻き消される
自分の事だけしか気にし過ぎず
感じ過ぎると欺く鈍過ぎる道化
繊細は目を向けなければ終いで
思われてるほど感じてはいない
今夜も違う事が同じ事にされる
幾らもある差が見えないのか?
見えないなんて事は知ってるが
嫌になるほど怯え切った日常に
人間はなんて欠点が響き出せば
悉く爪弾きにされて見る世界に
つくづく違いを感じるだろう?
また一人だけで無い事にしてる
何になるか手元には見当たらず
真夜中に見詰めるネオンライト
神経が過敏になり過ぎている中
瞬間的に感じながら孤高に生き
不慣れなまま見回してる視界に
いつでも異なる事は舞い散って
関係せず眺めてる先の人集りは
同じような物として慣れ続ける
下らないなんて全てになる事が
何も気付かない群衆を飛び交う
無知なほど勘違いして粋がる中
回らない頭で炯眼を理解出来ず
容易に見抜かれ切り捨てられる
好きに生める価値に縋るのか?
好きに作れる意味に縋るのか?
永久に消えない罪に縋るのか?
不自然に巡る世界は自然化して
何かに縋ってしか生きられない
神でもない人類の叡智に囚われ
何とでも転がせる絡繰りで回る