自責の擬物

廃墟に巣喰う蛆虫が嗤ってる中
一瞬で猛るほど虫唾が走る人々
真なる闇に卵を狩り取られる中
心を失くして腐った理念を持つ
使い勝手の良い名に縋り付いて
肯定する為の材料を探し求める
不滅の価値に飛び付き恥を曝す
掲げる生と死は短絡的な戯れ言
煌めかざる鴉の群れは意地汚い
終焉迎えぬ理に適った仕打ちに
のさばった寡黙は蔓延り続ける
燃える業火が末路への道を築く
予言された未来へと突っ込んで
切望される全ては不自然の極み
器の見せ掛けの身体的トリック
掏り替えた視界を斬り付ける中
世界を傷付ける事が生きる実感
矛盾に溢れた安らぎは遥か遠く
真なる闇が苦汁に引き摺り込む
エンドレスループの罪人が酔い
災い招いて善に叛する沙汰の外
非道精神を惜しげもなく散らす
模倣邪気に十字架が突き刺さる
愚かなる罪の山に贖う術は無し
自責の擬物が華々しく輝いてる
己の上っ面を一番先に葬り去れ
巧みに攻守を兼ねた備品に依存
虚構の正当化する肩書きを擲て
丸腰で腐った根性を叫び挙げろ
続々と騙りの楽園は捥ぎ取られ
腐り切った金切り声が響き渡る
本当に非を認めるわけでもなく
苦痛に歪む為に生き続ける人々
誰も悪くなくて誰でも悪い世界