真実への法螺

蒼褪める緊張感に見舞われる中
手も足も出ないで逃げ帰る輪廻
臆して彷徨くだけの挙動不審で
何も出来ない内に何かを受ける
勇気を振り絞っても足りない中
追い詰められた想いが力を呼ぶ
踏み出せないままで止まるのは
弱いんじゃなく自分に甘いんだ
弱過ぎるけど己に厳し過ぎる中
声を掛ける事すら出来なくても
逃げないより諦めない事が大切
降り止まない冷え切った雨の中
現実からの逃避行に終幕を告げ
自分で踏み出した一歩に懸けて
いつか逃げ出した足で踏ん張り
古より続く終わりなき輪廻の中
永えに果てのない不幸などない
闇との戦へ走り出して狂い斬り
血を欲する全ての未来への叛逆
全ての望みが絶たれた絶望にも
死に花を咲かせ終われはしない
弱いほど強くなれば凄く見えて
苦労の先にこそ幸せは待ってる
挑めてもなく変わる訳ないから
変えられないなんて当たり前で
やれないより無理でもやるんだ
火傷しそうなほど熱い眼差しで
斃り損ないの意地を魅せてやれ
歳月を掛けて柱を成した意志で
術中に馴染んで余裕で見てやれ
刹那に紅い嵐の中に飛び込んで
白金の鎧を纏いし心で牙を剥け
無双の勢いで法螺を吹きまくり
法螺を覆して真実にしてしまえ