愁えるピエロ

いくら堪えても誉められないで
本当に何か慕ってるわけがない
信じられるのは自分だけだから
自分が一番好きで大切になる中
ただ遁れたくてたまらないから
好いように欺いておくしかない
冷めた思考に愁いが取り憑いて
頭には利用がちらちら過ぎる中
一刻も早くちゃんとやれないと
ずっと同じなんて判ってるのに
焦るばかりで行動出来ない日々
今のままなんて嫌でたまらない
何の役にも立てない足手纏いで
こんな御荷物なだけの自分には
何の値打ちも有りはしないから
付けて貰わないといけないのに
思うようにいかない事が歯痒く
焦れったい想いと動かない身体
もうずっと心は泣いているのに
伝えられない現実に向き合えず
気付いては欲しい虫が良い我侭
ただ本当は辛いんだと言えずに
口も心も閉ざして笑みを浮かべ
何一つ変わるわけない事なんて
解り切ってるのに出来ないまま
仮面を被ってピエロを演じてる
隠し切れはしない疵に溢れる中
楽になれるかもと真似した日に
流れ落ちる緋い雫に魅せられて
日常は緋く紅く狂い始めていき
楽になれるなら何でも良いから
宿る訳ない勇気と覚悟を望んで
出来ないのに消えてしまいたい
たった一度だけ傷を増やす気で
過去に創られた閉口の掟を破れ