予測の世界

ぶつかって唇を重ね合う事故に
運次第の夢が闇を帯びて果てる
闇の力に強いられ唇を奪われて
交際の雰囲気を醸し出される中
初めから両想いだった事に改竄
脳裏に焼き付けられた初キスに
泣き狂うも微塵も取り去れない
夢のない現実は直隠しにされて
目立つ輝きに掻き消されて行く
現在形の過去が動き始める中で
体験を積み色濃くなる異常事態
闇に撒き散らかされる再体験に
焦って身投げしているような中
一刻も早く離れたい唇が離れず
唇を咥えられ必死で伏せる苦悶
口を窄め見え見えの下劣が迫り
一回でたっぷりと苦汁を与える
縋り付いて輪廻するだけの愛に
本当に何かが満たされる訳なく
不要な愛が記憶にへばり付く中
逃げ続けた末路に追い込まれて
周囲を鵜呑みで穢れ過ぎ手遅れ
悔やんだら鉄壁が立ち塞がる中
希ってたのは穢れて叶えた現在
やってみないと分からないか?
それでは振り回されるばかりで
先に分かっていないと手遅れだ
余りに遅過ぎる感覚は棄て去れ
見通しなくして平穏は生まれず
全ては場当たり的では凌げない
悔やみの宝庫と化してどうする
予測の世界で後悔を先に立てろ
する前に後悔を闇に沈めるんだ
標はなくとも自分で立てられる