純白の末路

生と時の狭間に惑わされる中
純粋な心は忘れ去られて行く
次々と失くした純白の想いで
生きて行く中で純真が消える
悲しすぎるほどに冷め切り
淋しすぎるほどに消えゆく
人々が生きる為に目が眩み
罪を重ね罰を望まれるのは
何の罪もないと呼ばれた命
考えないでいられるように
逃げる為の仕方ないが踊り
自分を護る為に目を逸らす
降り止まない深紅の雨にも
忘れる為に現実に目を背け
体ばかりを考えている内に
誰の心も守れないまま笑い
何一つ間に合わずに終わる
たったって本当は何なの?
それを誰が決められるの?
散蒔かれ続ける罪が降り積もり
そんな紛いものの心なんかじゃ
何も見えるわけないじゃないか
綺麗事では生きていけないと
何より過ちの努力に明け暮れ
本当に手を下したのは自分と
心を縁取る影が示している中
悼みですり替えられた真実に
もう何もわからなくても良い
過去には戻れない心が歪んで
亡い方が良い命にしかなれず
漆黒に染まり果て心も亡くす
それなら生きない方が良いだけだ
本当の生きる事も忘れられて
儚さの重みだけが突き刺さる