嫉妬の悲劇

押し寄せる嫉妬心の濁流の中
飲まれて溺れ心中に付着して
要らない想いを拭い去れずに
互いに絡み付き合いながらも
勢いの差が鮮明になって行く
誤って予測は皆目見当外れで
雁字搦めに縛られる日々の中
熱烈な愛に心を妬き尽くされ
自分を鷲掴みにされるようで
心が自由と責任感に翻弄され
重過ぎる代価に葛藤しながら
いつもいつも責めないでくれ
そんなに出来る力はないんだ
飛んで来る怒気に躍起になり
違う台詞ばかり放ってしまう
好きだけど好きじゃないんだ
一刻も早く何とかしたい日々
重いんじゃなく重苦しいんだ
全てを変えられる大力はなく
枷を伴う温かさと解放の寒さ
未練が決意を幾度も妨げる中
襲い来る孤独の恐怖に揺れて
躊躇わせ続ける後悔の不安に
心を誤魔化そうと踠き苦しむ
いくら善意で仮面を被ろうと
想いを演じ切れはしないんだ
別れ道を独り曲がる想いの中
向こう側には闇が見え隠れし
チラ付く予感が心を蒼く染め
踏み切れない心に嫌気が差す
邪魔な面が焼き付いて離れず
消し去りたいなんて願望の中
裏切りの猛烈な衝動が沸いて
冷め始めた愛が憎悪に裏返る