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ディック・ブルーナ「ちいさなうさこちゃん」

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うさぎのふわふわさんとふわおくさんに、赤ちゃんが生まれました。あちこちから動物が赤ちゃんを見にきます。
(福音館書店 内容紹介より)

先日のブログ「うさこちゃんのにゅういん」を書いた後、とある疑問が芽生えました。
 

「どうしてミッフィーちゃんとうさこちゃん、ふたつ名前があるのかしら?」
 

順当に考えれば、原作でミッフィーという名前だったものが、日本語に訳された際に日本の子どもにもわかりやすい名前にしたのだと考えていましたが。
いや、それが違うのよそこの奥様。私も初めて知ったんだけどね。
 

ということで、うさこちゃん再び。

おおきなにわの まんなかに
かわいい いえが ありました。
ふわふわさんに ふわおくさん
2ひきの うさぎが すんでます。

「ちいさなうさこちゃん」のどこを探しても“ミッフィー”の名前は登場しないので、出版元の福音館書店サイトに行ってみたですよ。インターネッツって便利でつね。
 

そしたら!奥様お聞きになって?うさこちゃんの本名はナインチェ・プラウスというお名前なんですのよ。ミッフィーじゃなかったわ!

それから まもなく ほんとうに
かわいい あかちゃんが うまれました。
ふわおくさんたちは あかちゃんに
うさこちゃんと なを つけました。

ちなみに“プラウス”というのはオランダ語で“ふわふわ”という意味です。
だからお父さんとお母さんはMrふわふわ と、Mrsふわふわですね。
そして“ナインチェ”は、“小さなうさぎ”の意味。つまりナインチェ・プラウスさんは、ふわふわの小さなうさちゃん。
訳者 石井苗子さんの名付けは、全くもって理に適っていると言えましょう。
 

えっ?ちょっと待って?
それじゃあ“ミッフィー”って何よ?

ミッフィーという名まえは、うさこちゃんの絵本がオランダ語から英語に翻訳されたときにつけられた名まえです。
(福音館書店ウェブサイト「うさこちゃんとミッフィー」より)

英名が付けられた際の経緯とか詳細は、他でも探しましたが見つかりませんでした。
んーじゃあ、英語でミッフィーというのが、うさぎの俗語とかなのかな?

miffy

(形)すぐ腹を立てる,短気な

……えっ?!
 

英語翻訳をしたイギリスだかアメリカだかの翻訳者は、いったいうさこちゃんの何をもって『短気な』うさぎだと思ったのか。
まさか口がバッテンだからか…いやまさかそんな…。
はたして英語圏の御子様達は『短気な』うさぎちゃんを読んで慈しみが湧くのかどうか、いらぬお世話だけどちょっと心配。
いやはや、翻訳って、難しいもんですねえ。

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