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三井住友信託ダイナースクラブカードのメリット比較

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三井住友信託ダイナースクラブカードの取り扱いが2016年5月16日より開始されます。三井住友信託ダイナースクラブカードは、「三井住友信託銀行株式会社」と「三井住友トラストクラブ株式会社」のダイナースブランド提携カードという位置づけです。

三井住友信託ダイナースクラブカード

これと同じような提携カードとして、以前は「シティバンクダイナースクラブカード」というカードが存在していました。シティバンクダイナースクラブカードは、シティバンクの口座を保有している等の各種条件を満たすことで年会費が無料になるという特典があったため、ダイナースの維持費を抑えたい場合に非常に重宝するカードでした。

シティバンクダイナースクラブカードは、ダイナースクラブカードの事業売却により「SMBC信託銀行ダイナースクラブカード」に名前を変えて存続していましたが、2016年7月31日をもって特典の提供が終了されることが発表されています。年会費無料は当面の間継続するようですが、カードの新規申し込みがすでに停止されているため、現時点で既に保有している人でなければ年会費の特典を享受することはできません。

今回発表された「三井住友信託ダイナースクラブカード(以下、三井住友信託ダイナース)」は、上記提携カードの後継として期待できるカードであり、特に年会費の面で大きなメリットを有しています。

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三井住友信託ダイナースの年会費特典

三井住友信託ダイナースの年会費は、ダイナースのプロパーカードと同じで税抜22,000円(税込23,760円)です。各種特典を十分に活用できるのであれば相応の価格と言えるかもしれませんが、ゴールドカードの多くは年会費10,000円程度ですので、そこと比べるとやっぱり高く感じてしまいますよね。

しかし、三井住友信託ダイナースの年会費は、所定の条件を満たすことで税抜12,000円(税込12,960円)に減額されます。つまり、年会費が通常よりも1万円安くなるのです。旧シティバンクダイナースのように年会費無料とまではいきませんが、年会費が1万円割引されるというのは非常に大きなメリットです。

<年会費1万円引きの条件>

  • 初年度:新規入会後3ヵ月以内のカードご利用金額20万円以上
  • 次年度以降:年間(前年度)のカードご利用金額50万円以上

個人的には、メインカードとしての利用を考えているのであれば、そこまで難しくない条件だと思っています。初年度に関しては入会後の3ヶ月の間に毎月7万円程度の決済でOKですし、次年度以降に関しては毎月4万円程度の決済で条件を満たせます。カード決済が多い方であれば、サブカードとして利用した場合であっても条件を満たすことができるのではないでしょうか。

ただし、三井住友信託ダイナースには、カード利用代金の支払口座が三井住友信託銀行に限定されてしまうという提携カードならではの条件があります。三井住友信託銀行の口座をすでに保有している方であれば問題ありませんが、そうでなければ新たに口座を開設するところから始めなければいけません。

また、カードの利用代金が引き落とされていくことになるので、ある程度の資金を三井住友信託銀行の口座に入れておかなければいけません。

口座維持の手間に1万円以上の価値があると考えられる人であれば、三井住友信託ダイナースはお得と言えるでしょう。

白い壁と5月の若葉

ちなみに、年会費が割引となるのは本会員だけで、家族カードの年会費(税抜5,000円)は割引対象ではありません。家族カードを必ず利用するという方であれば、家族カードの発行が無料となっている「銀座ダイナースクラブカード」を選択するのもありだと思います。

銀座ダイナースクラブカードの年会費は税抜25,000円(税込27,000円)なので、家族カード2枚までなら割引後の三井住友信託ダイナースの方が年会費が安くなります(12,000円+5,000円×2=22,000円)。

しかし、銀座ダイナースであれば上記年会費割引の条件を満たす必要がありませんから、カード利用額が少ない場合には結果的に安く済む可能性があります。

また、銀座ダイナースは、ダイナースプレミアムカード(つまり、ブラックカード)と同様の特典を一部受けることができます。その中でも、銀座にあるラウンジ利用特典はなかなか魅力的です。銀座のど真ん中(アルマーニが入っているビル)でブルガリのチョコレートとコーヒー等を頂きながら休憩することができます。もちろん無料です。

三井住友信託ダイナースの他の特典

話は戻りますが、上記割引特典によって三井住友信託ダイナースの年会費は12,000円(税抜)になります。つまり、三井住友信託ダイナースは、通常のゴールドカード程度の年会費で維持できるようになるのです。

三井住友信託ダイナースの特典は、基本的にダイナースのプロパーカードと同じです。このため、ゴールドカード最上級(準プラチナ級)のサービスを、1万円強の年会費で受けることができます。

<三井住友信託ダイナースのプラチナ級特典>

  • カードの利用枠に一律の制限なし
  • 国内外600箇所以上の空港ラウンジが利用可能
  • 高級レストランの食事代が2名利用で1名分無料(エグゼクティブダイニング)
  • 通常では予約が取り難い料亭の代行予約(料亭プラン)
  • 会計処理なしでスマートに食事ができる(サイレンススタイル)
  • ショッピングリカバリー年間最高500万円 等

以上のような特典を利用する機会がある方なら、三井住友信託ダイナースは非常にお得です。実際に使ってみるまではそこまで魅力を感じないような特典であっても、いざ使ってみると有り難みが分かるものばかりです。

10,000円程度の年会費を払うのであれば、通常のゴールドカードよりも三井住友信託ダイナースの方がお得な場面が多いと思いますよ。

三井住友信託ダイナースと陸マイラーの相性

三井住友信託ダイナースは、カード決済額100円毎にダイナースクラブリワードポイントが1ポイント貯まります(有効期間は無期限)。ダイナースクラブリワードポイントは、ダイナースグローバルマイレージへの参加(年間参加料:税抜6,000円)によって、複数の航空会社のマイルに1ポイント=1マイルのレートで交換できます。

<ダイナースグローバルマイレージで利用可能な航空会社>

  • 全日本空輸(ANA)
  • デルタ航空
  • ユナイテッド航空
  • 大韓航空

100円の決済毎に1マイル貯まる計算になりますからマイル還元率は1%です。参加手数料が必要になることを考えるとマイル還元率はそこそこですね。

例えばANAワイドゴールドカードVISA/MASTERであれば、年会費を1万円程度に抑えつつマイル還元率1%以上を実現することもできますから、単純にマイル還元率だけで考えれば、他にもお得なクレジットカードは存在します。

しかし、三井住友信託ダイナースのメリットは、上述したようにプラチナ級のサービスをゴールドカード相当の年会費で享受できるところです。マイル還元率1%はそこまで悪くない数字なので、その他の特典を考慮して総合的に見た場合であれば、陸マイラー的にも選択肢に入れてよいと思います。

三井住友信託ダイナースとアメックスゴールドの比較

アメリカンエキスプレスゴールドカードは、現在大量のマイルが還元される新規入会キャンペーンを行っており、陸マイラー界隈はアメックスの話題で持ちきりです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード

ダイナースクラブカードは、様々な面でこのアメックスゴールドと比較されることが多いカードです。せっかくですから、三井住友信託ダイナースとアメックスゴールドの主な条件を比較してみましょう。

 

<年会費(税抜)>

三井住友信託ダイナース アメックスゴールド
本会員 22,000円
割引後12,000円
29,000円
初年度無料
家族会員 5,000円 1枚目無料
2枚目以降12,000円

 

本会員の年会費では、やはり10,000円の割引がある三井住友信託ダイナースの方がお得です。ただし、アメックスゴールドは初年度無料ですから、キャンペーンのために申し込んで1年間だけ使うという場面ではアメックスの方が有利ですね。一方、三井住友信託ダイナースは長く使うほど有利になっていきます。

家族カードの年会費まで考慮すると、アメックスゴールドの家族カード1枚目無料というのは魅力的です。しかし、家族カードを1枚発行しても、三井住友信託ダイナースは合計17,000円ですから、1枚目の家族カードが無料となるアメックスゴールド(29,000円)よりもお得です。アメックスゴールドは家族カード2枚目から12,000円もかかるので、家族カードを2枚以上発行するのであれば、なおさら三井住友信託ダイナースがお得です。

 

<ANAマイル還元率>

三井住友信託ダイナース アメックスゴールド
マイル還元率 1%(1,000ポイント→1,000マイル) 1%(1,000ポイント→1,000マイル)
移行手数料 6,000円(税抜) 8,000円(税抜)

 

ANAマイルの還元率はともに1%で同じ条件です。しかし、ポイントをマイルに移行するための手数料に違いがあります。

三井住友信託ダイナースの手数料が税抜6,000円(税込6,480円)であるのに対し、アメックスゴールドの手数料は税抜8,000円(税込8,640円)で、2,000円の差があります。ANAマイルを貯める場合には、三井住友信託ダイナースがお得です。

ちなみに、アメックスゴールドの移行手数料8,000円の内約は、メンバーシップ・リワード・プラスへの参加登録料3,000円と、ANAへのポイント移行の手数料5,000円です。このため、ANA以外の航空会社(デルタ航空等)のマイルにポイントを移行する場合には、上記のうち5,000円が不要になり、移行手数料は3,000円で済みます。つまり、ANA以外であれば、アメックスゴールドの方がお得です。

 

その他にもいろいろと比較すべきポイントはありますが、全てを挙げるとかなり長くなってしまうので、とりあえずここまで。ANAマイルを貯める陸マイラーにとっては、アメックスゴールドと比較した場合でも、三井住友信託ダイナースがお得なカードであるということが分かってもらえたと思います。

他のダイナースクラブカードからの切り替え可能?

私はダイナースプロパーカードを保有しています。ダイナースプロパーカードは、新規申し込みで大量のポイントが還元されるカードとして陸マイラー業界でも非常に話題になったカードですので、現時点で保有している陸マイラーも多いはず。

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しかし、ダイナースプロパーカードは年会費が高額なので、1年経過時点での解約を考えている人もいるでしょう。このような状況においては、もしダイナースプロパーカードから三井住友信託ダイナースへの切り替えができれば年会費を下げることができますよね。

ダイナース独自の特典等はそのままで維持費が1万円安くなるのですから、切り替えて保有し続けるという選択肢も出てきます。

しかし、結論から言うと、ダイナースプロパーカードから三井住友信託ダイナースへの切り替えは不可でした(ダイナースのサービスデスクに電話して確認済みです)。

ダイナースプロパーカードの保有者が三井住友信託ダイナースに切り替えたい場合には、新規に三井住友信託ダイナースに新規に申し込んだ後に、ダイナースプロパーカードを解約するしかないとの回答でした。どうやら完全に別カード扱いのようです。

ついでに「ダイナースプロパーカード以外で三井住友信託ダイナースに切り替え可能なダイナースクラブカードはありますか?」という質問もしたのですが、それについも「ありません」との回答でした。

ちなみに、ダイナースクラブカードの中にはカード種別を相互に切り替えることができるものが存在しています(例えば、ダイナースプロパーカード→銀座ダイナースカードへの切り替えは可)。

この場合、それまで貯めたポイントが自動的に受け継がれます。また、年会費が月割りで計算され、差額がある場合には差額分が徴収又は還元されます。ですから、来月からでもダイナースプロパーカードを三井住友信託ダイナースに切り替えることができれば、年会費を下げることができる(差額分の還元を受けられる)と考えていたのですが、計画通りにはいきませんでした。残念無念です。

まとめ

三井住友信託ダイナースクラブカードは、ダイナースクラブの特別なサービスをお得な年会費(プロパーカードの1万円引き)で実現できるカードです。

ダイナースクラブカードの特典に魅力を感じており、これからも長くダイナースクラブと付き合っていきたいと考えている方にはぜひオススメします。

個人的にはお得な入会キャンペーンを開催してくれると嬉しいです。ポイントサイトの大量獲得案件にも期待したいところですが、今は待つしかないですね。

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(追記)三井住友信託ダイナースのキャンペーン

三井住友信託ダイナースに関するキャンペーン情報を入手したので追記しておきます。

<3つの体験キャンペーン>
キャンペーン期間:2016年5月16日(月)~10月25日(火)

<1-1.トラベル体験10万円プレゼント>
三井住友信託ダイナースクラブに入会した方を対象に、抽選で一月2名様(合計10名様)に国内旅行代金10万円がプレゼントされます。

「国内クラブホテルズ・旅の宿」(ダイナースクラブ会員特別宿泊プラン)をはじめとする宿泊プランから選択して、トラベルデスクにて予約をしてもらうことで、三井住友トラストクラブ株式会社が会員の代わりに旅行代金を支払ってくれます。

1回の利用に限られており、10万円を超える分は会員の負担となります。また、10万円に満たない場合の差額はプレゼント対象外となります。

<1-2.グルメ体験10,000円プレゼント>
三井住友信託ダイナースクラブに入会した方を対象に、抽選で300名様に「エグゼクティブダイニング」または、「味わいづくし(グルメカタログ)」の代金1万円がプレゼントされます。

ただし、1万円以上のカード利用が対象なので注意が必要です。

<2.投資信託で最大15,000円をプレゼント>
キャンペーン期間中に、三井住友信託ダイナースクラブを含む対象カードへご入会した会員が、投資信託を合計100万円以上購入した場合、投資信託購入100万円ごとに500円がプレゼントされます(上限15,000円)。

上限15,000円を獲得するためには3000万円の投資信託を購入が必要なので、上限額を達成するのは結構難しいかもしれません。

<3.新規入会で初年度の家族カード年会費無料>
三井住友信託ダイナースクラブカード入会と同時に「家族カード」を申し込んだ場合、家族1名様分の初年度年会費が無料になります。(申し込み資格:本会員の配偶者・両親・18歳以上の子ども)

次年度以降の年会費は、通常どおり5,000円(税抜)となるみたいです。

<引き落とし口座設定キャンペーン>
三井住友トラストクラブ引落口座設定キャンペーン

期間中に引落口座を三井住友信託銀行に変更した三井住友信託ダイナースクラブカード会員に1,000円がプレゼントされます。

プレゼントの入金は2016年12月下旬の予定で、引落口座に設定した普通預金口座に入金されます。

 

以上、現段階で判明しているだけでも複数のキャンペーンが開催されるようです。

その中でも家族カードの初年度年会費無料は嬉しいですね。通常であれば、本会員22,000円+家族会員5,000円=27,000円となるところが、1万円の年会費割引と家族カード無料で合計12,000円になります。

ダイナースを利用したことのない方にとっても、すでに他のダイナースを利用している方にとっても、三井住友信託ダイナースを検討するよい機会だと思います。