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映画「フロント・ページ」!名コンビのブラック・コメディ!

2017.03.26.18:00

この映画は、いろいろな数字に縁があります。
原作はベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーの書いた舞台劇なのですが、映画化は4回にものぼります。
最初が1931年の「フロント・ページ」、つぎがハワード・ホークスの「ヒズ・ガール・フライデー」(1940年)、3番目がこの映画で、最後は1988年の「スイッチング・チャンネル」です。
ベストはなんといってもハワード・ホークス作品ではないでしょうか。

【いろいろな数字に縁がある】




ビリー・ワイルダー監督とジャック・レモンの因縁も、もちろん深いです。
ジャック・レモンはビリー・ワイルダー映画に7回も出演しました。
そのうち3本はウォルター・マッソーとの共演です。
これは第2作に当たります。

それはさておき、背景は1929年のシカゴです。
舞台は裁判所内部に設けられた新聞記者クラブです。
ウォルター・バーンズ(ウォルター・マッソー)は剛腕苛烈な編集長で、ヒルディ・ジョンソン(ジャック・レモン)は彼のトップ記者です。

ヒルディは若い女性と婚約し、記者稼業から足を洗いたがっています。
ウォルターはなんとしてもそれを食い止めたいのです。
そんな折、若い死刑囚をめぐる騒動が巻き起こります。
保安官や市長の腐敗も匂いはじめるのです

ここから先のてんやわんやは紹介を省きます。
早口の饒舌を生かした脚本や助演陣の充実ぶりはさすがにビリー・ワイルダー監督というべきなのですが、全体の印象は平板で中だるみの感も免れがたいです。
それでも、当時50代だったウォルター・マッソーとジャック・レモンの精気には眼を奪われます。
弱点も覗く映画ですが、彼らの芝居はやはり楽しいです。

1974年のアメリカ映画です。






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