日付変わって今夜のZERO。やはりオペラ座というネタバレ(゚∀゚)キタコレ!!ですね
こんばんは。明日は髙橋大輔キャスターの出演日です。今回はNYブロードウェーで最長上演記録を持つミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台裏を特別取材。ロングランの秘訣とは?実はこの作品、髙橋キャスターにもゆかりが…。明日のZEROもお楽しみに。
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大ちゃんといえばオペラ座の怪人。もちろんこれはフィギュアスケートにおける禁断のプログラム。つまり誰もがやっていていささか食傷気味っていう意味なんですが、当時の大ちゃんにおいて言えばそれはもうエポックメイキング、大ちゃん自身が自己最も評価する思い出のプログラムでもありましたね。
まずはそこに触れなけれりゃ大ちゃんファンの名が廃るってわけで、私とオペラ座の怪人との思い出に少々ウザいでしょうがお付き合い願います。
そういえば大ちゃん物語もトリノ五輪で中断してましたもんね。
というわけで久々に大ちゃん物語、語ってみましょうか。
トリノ五輪の後、しばらくは世間はしーちゃん中心に回りました。なにせトリノで唯一のメダリスト。本当にあの時は日本勢は不調でしてね、メダル候補も全く力及ばず、本来の実力を発揮できなかったオリンピックでもありました。
頼みのノルディック複合も、ジャンプ陣も不調に終わり、スピードスケートを追えても誰一人メダリストがでないという悪夢の大会。そこを救ってくれたのが荒川静香です。
金メダリストが出たってことで世の中はフィギュアフィーバーが沸き起こりました。
2006年3月6日に開催されたNAGANO MEMORIAL on Ice 2006もその一つ、長野五輪10周年を記念したアイスショーで大ちゃんは「シークレットガーデン」を披露してくれました。
今だったら絶対に見に行ったのに。あーああもったいないことをしました。
ちなみにこのアイスショーでもウラジミール・ベセディン&アレクセイ・ポリシュクが瀕死の白鳥をやってましたww
で、大ちゃんの次は何だろうなって追いかけてて、やっとお披露目されたのがオペラ座の怪人だったのです。
当時はビデオで録画してましたから私はリアルタイムでしかその映像を見る事が適いませんでしたっけ。衣装は練習着、そしてジャンプは不調。出来立てほやほやの間に合わせとしか見えませんでしたが、なんどもリピートせずにはいられない引き付ける魅力のあるプログラムでしたね。この試合には浅田姉妹も出場していて、舞ちゃんの優雅なスワンのあと、織田君と二人で平伏してたのが記憶に新しいのです。
あーああのころの記憶が鮮やかに蘇るあたり、年は取りたくないものですね。
その年2006年のNHK杯、大ちゃんはやっとクアド入りのプログラムをノーミスで演じ、その時まで待ちに待ったファンたちはいっせいに喜び、クララが立ったーと手を握り合いバナーを振り湧き上がりましたよね。
ロシアのGPFは体調不良で涙の3位。その頑張りに胸をかきむしられそして迎えた名古屋の全日本ファントム。
なぜかこれはアメリカのケーブルテレビでも放映され、ナンシー・ケリガンがファンの喜びを見てまるでビートルズファンのようだと評し、この名古屋の全日本ファントムでしょうーまくんが大ちゃんファンになり、目指す理想となり、
そしてオペラ座はのディックバットンをして一番印象的だったのは大輔だと言わしめた2007年の世界選手権につながります。
劇団四季の方々も大ちゃんと懇意にしてくださりそこから生まれた絆がいまもまだ続いてる。
大ちゃんのフィギュアの歴史を語るうえで絶対に外せないプロがオペラ座の怪人ですね。
振り付けたニコライ:モロゾフはこのプログラムで完全に大輔は自分が何を演じているのかに気づいて入り込めるようになったと言っています。
「大輔は何度も映画のオペラ座の怪人を見て怪人のキャラクターを理解しようとした。
怪人はとても不幸せな人で子供の時はみんなから笑われ、哀しみのあまり過去を呪い、周りの人が嫌いになった。だからある女性を愛してもその醜い顔を見せるのを怖がっていた。
怪人がその女性に花を与えなければならない場面はきわめて繊細な感情表現が必要となる。」
一輪のバラを女性に渡し、そこから曲調が変化して力強くそして哀しみに満ちた怪人の懊悩を見事わがものとして演じて見せた大ちゃん。
そのときの表現のすさまじさ。
これができたらもうフィギュアスケートをやめてもいいとまで言った昌磨くんの感性を、私もリアルで見ていたからこそ共有しているつもりです。もちろん今の昌磨くんや、ほかの選手のほうがよほどすごいエレメンツを入れてますし、レベルも違いますが、感情表現においてあのファントムを上回るものにはいまだ出会っておりません。
大ちゃんにとっては懐かしく、もう過去のプログラムかもしれませんが、私の中では鮮やかに今も滑り続けるファントムです。
この前の4大陸で私ははっきりとフィギュアスケートに求めてるものが何だったのかを自覚しました。スポーツとしての選手のやる気や頑張り、あきらめない姿勢を評価してますが、一方で同じ採点競技の体操でもシンクロナイズスイミングにもない物語性、人間ドラマをフィギュアスケートに見ていたんです。
それが失われるのならいっそPCSなんてものは廃止してエレメンツの出来不出来だけで採点したほうがよほど潔く、納得のいく競技になる気がします。
どこかで私はファントムを待っているのです。本当のね。でも人間としての奥行きを演じられる選手はまだ出てきておりません。20歳の大ちゃんがかなり近づきましたが多分今ファントムを演じたらよほどすごいものになるでしょうね。
そういう経験の積み重ねが得点には何ら結びつかない今、だったらやはりその才能を開花させられる新しいステージが必要なのではないでしょうか?
まあそのために大ちゃんは慣れない仕事も引き受け、たとえ笑われようとも未来のスケーターの道を切り開こうとしている。
リアルファントムの哀しみはいまもまだ続いてる、そんな気がします。
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