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プロとして生きていくということ

 
 
数日前のこと。
自分が以前、本気で打ち込んで挫折したスポーツの全国大会がテレビで放送されていました。
 
 
ここ5~6年はそのスポーツがテレビで放送されても、挫折した負い目などもありすぐにチャンネルを変えていたのですが、このときはそんな気分にもならず最後まで番組を見ました。
数年ぶりに見ると、ダメなりに本気で取り組んでいたということもあり、そのスポーツの面白さを再認識。
思わず「あのころはアホなほど練習したなぁ」なんて思い出していると、そのスポーツでお世話になったAプロのことが頭の中に浮かんできました。
 
 
そのAプロと出会ったのは20代後半のころ。
最初はそのスポーツを独学で練習していましたが、半年たっても技術はまったく向上せず。
練習を重ねても使用する道具だけが充実していくような悲しい状態でした(笑。
 
 
しかしあるとき、Aプロの方から声をかけてもらい、そこから一緒に練習をするように。
Aプロからすれば商売ということもあったのでしょうが、人見知りが激しい自分にはありがたいことでした。
そして練習を重ねていくと、一カ月ごとにハッキリと上達していることが分かるくらいに。
周りからも「あんなに下手だったのにうまくなったなぁ」と言われることが度々ありました。
それにより自分はますますやる気を出し、最終的にはプロを目指すことになります。
いま思えば自分の能力をえらく過信していたというか・・・。
 
 
そしてそこから数年。
自分なりに頑張ってそのスポーツに取り組んでみましたが、元から勘違いしていたようなこともあり途中でプロになることを断念しました。
プロテストを受ける資格もないというか、アマチュアレベルでもトップになれないほどお粗末な結末。
それに伴い、そのスポーツに関係していた仕事も退職することに(これは職場がブラック会社だったということもあります)。
こうなったのは己の力量を勘違いしていたのと努力足りなかったことが原因ですが、それでもショックは大きかったです。
似たような経験をした方にはこの「しんどさ」を分かっていただけると思います。
 
 
一時期はプロテインも飲んだりしました(笑


と、こんなことがあったのですが、いろいろあってもAプロとの交流は続いていました。
自分がプロにはなれなくても、趣味でそのスポーツを続けることは無理なことではなかったので。
でも、この当時は自分の精神状態はそのスポーツをやれるようなものではなく・・・。
自分でも「あっという間に過ぎ去った」という感覚しかなく、気が付けばAプロと連絡を取らなくなって5年以上の月日が流れていました。
こうなると「あれだけお世話になっておきながら・・・」とますます負い目が重なり連絡が取りづらくなりました。
Aプロもしつこく誘うのはこちらの負担になると察してくれて、それ以降メールなどは送ってきませんでした。
そして現在に至ります。
 
 
でも、先日。
そのスポーツの全国大会をテレビで見て懐かしくなったことおあり、数年ぶりにプロのことをネットで検索。
こうすれば詳細までは分からなくても、どこに勤めているかくらいはすぐに分かると思って調べてみると・・・なんとAプロはいまでもプロ活動を続けていました。
それも宮城から青森に引っ越して。
 
 
この5~6年の間にAプロに何があったのかはまったく分かりません。
しかし、収入の不安定さから廃業するプロもいるような世界の中、他県に引っ越してまで「プロ」として活動しているAプロを見た自分はとても嬉しくなりました。
誇りを持って仕事をやっているんだと分かって。
また、自分にはこういう覚悟がまったく足りなかったと改めて思い知らされもしました。
人生の全てをその仕事に掲げるみたいな。
情けないことですが、自分は単に「プロ」という肩書にあこがれていた薄っぺらい夢だったのでしょうね。
 
 
と、色々調べてみて現在もAプロが元気に活動していると知るとほんとうに嬉しくなり、会いに行きたくもなったりしました。
が、さすがに青森は遠すぎるかなと。
それと今の自分が会ったとしても、昔の思い出話に花を咲かせることくらいしか出来ません。
しがないバイト暮らしですから。
ただ、尊敬する人が今もプロとして生きていてくれたことは、どこか救われた気持ちになりました。
「こういう人に教わることが出来ていて幸せだったんだな」と。
今はAプロがこれからも元気で活動を続けてくれることを祈りつつ、また再会するようなことがあったら、そのときは新しい話題を提供できるように行動していきたいなと思います。

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