2018-03-19 (Mon)
誤解(ごかい) : 事実や言葉などを、知識や能力が足りないために正しい解に至らず、誤って解釈してしまうこと。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 最近の数十年間、【多様性を進めるポリティカル・コレクトネス】は、【宗教】のようになってしまいました。…
【多様性の概念に関する問題点】は、実は、【それが不和を生み出すということ】にあります。
アメリカは、様々な人種でできている国です。しかし、全員が英語をしゃべる必要があり、特定の法律に従う必要があります。【アメリカ】では【文化を基準にしていたら生活ができません】。なぜなら、【様々な人種による世界の文化】は、【あまりにも違いすぎる】からです。
【ポリティカル・コレクトネス】は、【文化の違いを強調】し、それを【人々に強要】することで、実は【不調和を作り出し、国を崩壊させている】ものです。
これは、あたかも【人々の権利を守ることであるかのように偽装】されています。
しかし真実は、こうした【多様性】は少数派を助けるためのものではなく、【大多数の人を強制的に変える】ことで、【現在の社会を崩壊させる】という意味なのです。これは【マルクス主義の哲学】です。
ここでちょっと、歴史を振り返ってみましょう。私は、【ポリティカル・コレクトネスの始まり】は、【1960年代】の【反ベトナム戦争の抗議活動】だと考えています。これは厳密には、その時に、【ポリティカル・コレクトネスがアメリカの社会で目立つようになり始めた】、ということです。
【ポリティカル・コレクトネスの本当の始まり】は、【1920年代】に【ドイツ】の【マルクス主義】の哲学者グループが、【フランクフルト学派】を創設したことです。
彼らの【目標】は、【西洋文明を崩壊させること】で、この世界に【完璧なマルクス主義の社会を作り上げること】でした。
しかし、第一次世界大戦という惨事の後で、革命どころではないヨーロッパの労働者たちは、狼狽しました。
そこで彼らは、【違う種類のマルクス主義】の実現を探し始めました。
【経済と階級に基づいて扇動するタイプの革命ではなく、文化に基づいた革命】というものについて考え始めたのです。
ちなみに、【大東亜戦争】の時に【日本で暗躍したソ連のスパイ】、【リヒャルト・ゾルゲ】氏は、【このグループの1人】でした。
リヒャルト・ゾルゲ
そうしたメンバーの1人、【エーリヒ・フロム】氏が、【「男性と女性の役割は社会によって決められており、これは抑圧的である」】という考え方を提唱しました。
エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム
彼らの主要な考え方は【「批判理論」(Critical Theory)】と呼ばれていました。
これは、【西洋社会への容赦ない批判を意味】します。
【現在のアメリカ左派の活動】にも、【この哲学】を見ることができます。
ネット上に【“Queer kid stuff”】というウェブサイトがあります。
☆Queer Kid stuff
ここでは、【子供たちにゲイ(同性愛)やトランスジェンダー(性転換)を奨励】しています。
例えば普通、赤ちゃんの性別というのは、お医者さんが赤ちゃんの性器を見て「割り当てて」いるものですが、これは子供の本当の性別ではなく、本当の【性別】は【子供の気持ちで、自分で決める】ものである、というのです。このようなことを、このサイトでは子供たちに教えています。
これは、【とても危険な考え方】です。子供たちは混乱して、自分の性別というものが、よく分からなくなってしまいます。たいていの場合、彼らの思春期が終わるまで、よく分からないままになるでしょう。【大人がこういうことに関して邪魔をしてはいけません】。確かに一部の人たちはゲイになるかもしれませんが、【ほとんどの子供は異性愛者になります】。【これは自然なこと】です。
しかし、【ポリティカル・コレクトネスの運動家たち】は、【子供たちに対して、生まれた時の性別とは違う性別になることを奨励】しています。
子供というのは、大人を喜ばせたいものです。なので、そうした【大人が子供にゲイとかトランスジェンダーを積極的に教える】ことは、【とても危険】なのです。そういうことは、子供が大人になってから、自分で決めるべきです。
【トランスジェンダーを推し進める人々】にとって、【性別の曖昧さ】は、【西洋社会を破壊する道】でした。しかし、【実際にどのような新しい社会を作りたいのかということは、曖昧なまま】でした。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「アメリカ国内では何かが根本的におかしくなっている」と著者が書かれている、その「何か」について、詳細な解説がなされた書物で、ご覧頂くことで、現代アメリカの実態を窺い知ることができる良書となります。そして、それを知ることで、現在の私たち日本でも、ほんのごく一部に観測されている「左翼リベラル」の正体を理解することができます。
さて、現代アメリカにおいて、しばしば目に入ってくる「銃乱射事件」ですが、その原因が、本文中に書かれていた「ポリティカル・コレクトネス」という「宗教」が、教育現場を破壊していることに因(よ)ります。
☆全米の高校生が銃規制強化訴え、フロリダ銃乱射から1カ月
「多様性を進めるポリティカル・コレクトネス」は、「大多数の人を強制的に変える」ために、それを「人々に強要」しているのですが、どういう訳か、その強要されることに対して「異を唱える者」が居たとすれば、その意見には耳を貸さず、まるで「異端者」として扱う訳です。「多様性を進める」と言いながら、それに反する考え方は許さない、という「ダブル・スタンダード」になっていることがご理解いただけますでしょうか?
ここで、私たちの日本に、ほんの一部存在している「左翼リベラル」な連中が、その言葉の真意を理解していないと思われる、「多様性」について、少し見てみましょう。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
『 多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。』
「性質の異なる群が存在する」と、尤(もっと)もらしく書かれている訳ですが、奇妙な言い回しをしていることに、お気付きでしょうか?
なぜ、「多様性」を説明するのに、「群(むれ)」が存在していなければならないのでしょうか?
私たち日本人が、日本語で「多様性」という言葉の意味を考えたとき、そこには、「群(むれ)」から外れる「一匹狼」みたいな方々も、当然居るはず、と考えませんでしょうか?
当ブログの最も基本的な考え方は、「一人ひとりの考え方は皆それぞれ」なのですが、これは日本語の「多様性」という言葉の意味を尊重しているからです。ですから、ごく当たり前のことですが、「群(むれ)」というようなもので分類されたくもないんです。考え方とか、意見とか、もちろん主観の入った「好き嫌い」というのも、みんなそれぞれ、きっとあるはずで、そのことを踏まえた上で、「さて、どうしていきましょうか?」と議論し、調整し、モノゴトを推し進めていくというのが、私たち日本人のやり方になります。
とすると、さきほどのWikipediaに書かれているような、物知り顔の説明が、当てはまらないことになります。
そこで、この日本語の「多様性」の元となる言葉、つまり英語で考えてみると、その本当の意味が理解できます。
昨今流行りの「ダイバーシティ」、英語で「Diversity」ですが、これに当てはめた日本語が「多様性」です。
さて、その意味を正しく訳すことができているのでしょうか?
英語で「Divide」とは、「分割する」という意味です。
英語で「Diverse」とは、「別種の。異なった。」という意味です。
英語で「Divert」とは、「わきへ向ける。そらす。」という意味です。
ちなみに、「群(むれ)」から外れる「一匹狼」、つまり「一人ぼっち」の意味を表す英語は、「否定」の意味を含んだ「in」を頭に置いて、
「個々の」とか「個人の」を意味する「individual」、「個性」を意味する「individuality」、となります。
お分かり頂けましたでしょうか?
一人ひとり、それぞれが持っているはずの個性(individuality)は、そもそも「Divide(分割する)」を「否定」することで成立する言葉になっています。つまり、ある集団の中で、それ以上に分けることができないもの、それが「individual(個々の、個人の)」であり、「individuality(個性)」となるということです。
ところが、「Diversity」は、ある集団の中に、いくつかの他と異なった「群(むれ)」を、わざわざ、それも主観的な判断で造り出します。
なぜ、そんなことが必要なのでしょうか?
『 イラクとシリアにまたがって活動する「イスラム国」が、オスマン帝国の通貨単位であった「ディナール」硬貨(金・銀・銅)を発行することを明らかにした。…
「イスラム国」台頭の背景は、第一次世界大戦に敗れたオスマン帝国解体のプロセスにも関連する。第一次世界大戦の戦勝国であるイギリスとフランスは、オスマン帝国のアラブ地域を1916年に秘密協定である「サイクス・ピコ協定」によって分割したが、現在のイラクを手にしたのはイギリスだった。イギリスによる統治は、他のイギリスが植民地支配した地域と同様に、力によってイギリス本国のための経済的利益を得ようとするもので、不人気であった。事実、過重な税の取り立てなどに対する反乱や暴動が起こっていった。
イラク人の増大する不満に対してイギリスがとったのは、分断統治という手法で、イギリスはスンニ派やシーア派などの宗派的相違を強調したり、またアラブとクルドなど民族間の対立を煽っていったりして、イギリスに抵抗する力が相対的に弱まることを考えた。そうした手法はイギリスがイラクから離れていったのちも、サダム・フセインやヌーリー・アル・マリキに至るイラク人の歴代政権が、人工国家のイラクのさまざまな宗派・民族グループを統治するために継承していった。』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆イスラム国をつくった「分割統治」
「イギリスがとったのは、分断統治という手法で」と書かれていましたが、「分割統治」または「分断統治」を、英語で表すと「Divide and conquer」となります。「Divide(分割する)」の具体的なイメージが掴めたのではないでしょうか?
つまり、ポリティカル・コレクトネスを標榜して推し進めようとしている「ダイバーシティ(Diversity)」の本当の目的は、「分断する、分割する」ということにあるわけです。
そして、そんなポリティカル・コレクトネスの出発点が、「1920年代にドイツのマルクス主義の哲学者グループが、フランクフルト学派を創設したこと」であり、その連中の目標が、①西洋文明を崩壊させること、そして、②世界に完璧なマルクス主義の社会を作り上げること、でした。その理論と呼ばれるモノが、「批判理論」(Critical Theory)であり、要するに「何でも反対」という非常に幼稚な思想になります。
続きは次回に♥
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