MussorugskyLeibowitz  2人の絵は別々のもの
 ムソルグスキー(Modest Mussorgsky 1839-81 ロシア)の組曲「展覧会の絵(Tableaux d'une exposition)」のなかに「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」という楽曲がある。


 2人のユダヤ人の名前だ。
 サムエル・ゴールデンベルクは傲慢な男。一方、シュムイレは貧乏で卑屈な人間。


 最近になって知ったのだが、ハルトマンの原画にはこの2人が描かれているのではない。それぞれ別な絵だ。
 しかし、ムソルグスキーは音楽でこの2人を会話させた。


 ラヴェルが指揮者・クーセヴィツキ―からピアノ組曲の「展覧会の絵」のオーケストレーションを依頼されたのは1922年のこと。

 ラヴェルはサムエル・ゴールデンベルクを低弦中心の威圧的な響きに、シュムイレは弱音器付きのトランペットで聞いていて耳をいらつかせるチマチマした話しっぷりにした(掲載譜の1枚目がサムエル・ゴールデンベルク。2枚目がシュムイレの出だし。このスコアは日本楽譜出版社のもの)。

MussorgskyGoldenberg

MussorgskySchmuyle


  理不尽だが、命を守らねば
 私は聞く耳を持たない人に接すると、ラヴェルがオーケストレーションしたサムエル・ゴールデンベルクのメロディーを思い浮かべる。

 この曲、最後にはシュムイレがサムエル・ゴールデンベルクに一喝されるように終わるが、理不尽なことには泣き寝入りしてはいけないと、一応は心がけている次第である。

 けど理不尽に車を追いかけられ、前に割り込み停止し……っていう、どうしようもなく危険なニンゲンもいるからなぁ……

 10年以上前になるが、私も車を運転中に後ろから執拗にあおられたことがある。
 国道を走っていると、横道から飛び出してきそうなスターレットが。とっさにクラクションを鳴らした。

 そのあとである。
 そいつは後ろにぴったりつき、パッシングをしたりクラクションを鳴らしたりした。

 ルームミラー越しに見ると、運転しているのはいい歳をしたオヤジで、横には孫らしき子どもが乗っている。

 やがて道路が渋滞し停車しても、クラクションを鳴らしてくる。
 いよいよもってこっちも覚悟を決め、路肩に車を停め降りると、そいつはそのまま先に進んでいった。


 なんだったんだ、あいつは!

 おかげで楽しいご旅行がすっかり腹立たしいものになってしまった。


 さて、ラヴェル編の組曲「展覧会の絵」を、今日は「はげ山の一夜」でびっくり仰天アレンジを施していたレイボヴィッツ指揮ロイヤル・フィルの演奏で。


 ただし、レイボヴィッツはこの「展覧会の絵」では奇をてらった調理は行なっておらず、むしろ精緻な響きでしごくマトモに聴こえる。

 このCDに付いている解説で、芳岡正樹氏は、こう書いている。

 ……少なくとも、レイボヴィッツがステレオ録音の効果をデモンストレーションすることに協力的であったことは事実だろう。フィルアップされたラヴェル編曲の「展覧会の絵」がストレートに演奏されていることも、その感を深くする。色彩的なオーケストレーションを身に纏い、華やかなファンファーレで曲を閉じる「展覧会の絵」は、はじめからオーディオ的効果に富んだ作品で、変更を加える必要性が無かったのであろう。加えて編曲者のラヴェルはレイボヴィッツの作曲の師である。

 1962年録音。ソニークラシカル。


  なにが「ですね」だ!

 こんなメールが……


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 やれやれ、おかしなやつらが異常増殖中って感じだ。ぬずがべろちよ。