倹約の才能もある?
トリバゴのコマーシャルで流暢な日本語をしゃべっているお姉さん。
その人が、北海道のコンビニ・セイコーマートのワインのコマーシャルにも出ていて驚いた。
別に驚くことはないか……
名もなき女優だったのがトリバゴのCMによって徐々に人気が出てきて、北の大地からもオファーがかかったのかと思いきや、もともとけっこうな有名人なんだそうだ。ちっとも知らんかった。
名前はナタリー・エモンズといって、女優だけじゃなく歌手、そして脚本家、さらに写真家としても活躍しているという。才女なんですね。
あれだけ日本語がペラペーラなだけでも、十分才能があることは伝わって来る。
逆に考えれば、そういう人がホテルの価格差に敏感になったり、安いワインを追及したりするのは似合わない気もするけど。
伸びてはつぶされ……
話は変わるが、覚えてくれている読者の方もいるかもしれないが、わがガーデンには八重紅枝垂という品種名のシダレザクラがある。
このサクラの木、購入してから5年にもなるのになかなか背が高くならない。
あまり大きくならなくてもいいし、むしろ大きくならないことを望んでもいるのだが、それでもずっと私の股下くらいまでの樹高であることが不憫だ(いや、もっと低い……と書いておかないと、私が非常なる短足と思われてしまう)。
なぜ大きくならないのか?
毎年雪の重みでせっかく前の年に成長した枝が、イチからやり直しのごとく折れてしまうのである。冬囲いはもちろんしているが、囲いの支柱自体が毎年押しつぶされてしまうのだ。
そしてまた、それが開花時期を狂わせているのかどうかはしらないが、花が咲くのは6月の初め。
私と同様、挫折を繰り返しているうえに遅咲きなのだ(雪の被害が特に大きいときは、一輪分のつぼみさえつけないこともある)。
今年はつぼみがあるのだろうか?咲くのだろうか?
ただ、いずれにしろこのまま庭に植えていても、ほとんどいじめの世界。
そこで鉢植えにしようと考えているところだ。
問題はこういった木を鉢上げするとき、季節を間違えると枯れてしまうことが多々あるということ。
いったいいつごろが適期なのだろう?
えっ?12月から2月?
北海道じゃ無理ムリ。もう5月だけど、こうなると今しかないかも。
ある意味、チンドン屋の世界?
スザート(Tylman Susato 1510-1750 ?)の「5月の最中に(Int midden van den meye)」。
スザートとはどんな人かというと、今日紹介するナクソスのNAXOS MUSIC LIBRARYのページには次のような説明がある。
この素朴で洗練されていない歌声、チャルメラみたいな笛の音色、民衆の息吹を伝える太鼓、中世の街って、いろんな音楽が鳴り響いたんだなあ。正確な国籍は不明のスザートという人物は、15世紀半ば頃に発明された「印刷」を16世紀半ばから始め、フランドル地方の音楽の楽譜を紙で残したのです。彼はアントワープに拠点を定め、そこで編されたのが有名な「音楽帳」で、55曲のオランダ語の歌が収められています。印刷されることで、これらの作品は、文化的に徐々に目覚めつつあった中流階層に浸透していったのでしょう。中世文化の一断面を探る、興味深い一枚です。
つまり一言でまとめちゃうと、自ら曲も書いたようだが楽譜出版商だったということだ。
コンヴィヴィウム・ムジクム・エーテボリの演奏で。
“スザートの音楽帳/フランドル地方の歌曲と舞曲集”というアルバムで、録音は1997年。ナクソス。
鉢上げしてみましたが、うまく生き延びさせることができるかあまり自信はありません。