昨日の日経平均は反落。

また「お馴染み」の株価位置あたりに戻ったところで、

このラインを超えて上昇させる決め手がまだ出ません。

昨夜の米国指標と米国市場の上昇が示すように、

米国も日本も経済全体が悪いわけではなく、

諸々の状況が波静かに推移していたのであれば、

もう少し高い株価位置にいてしかるべきでした。

ちょっと前までは巷で「3月15日ショック」が警戒され、

主に海外発の「まさか」に身構える動きから、

3月前半は日経平均もやや弱気に推移していたものです。

しかし、3月15日までの一連の重要イベントを、

ほぼ無風で過ごしたあたりをもって、

日経平均も再上昇に転じかけ、

また2万円再突破を目指す動きがみられました。

ところが、その矢先に日米で政治的スキャンダルが、

ほとんど同時多発的に炸裂することとなり、

これが米国市場と日経平均への「冷や水」になりました。

なんとか官邸側がスキャンダルから切り返しつつあり、

次の「反撃」への動きを見せていることで、

政権基盤に対する不安はだいぶ和らぎ、

日経平均はいったん「お馴染み」の株価位置まで、

戻したところで年度末を迎えていますが、

いずれにせよ政治要因が相場を主導する展開になっています。

なぜ、日米同時にスキャンダルが発生したのかは、

前号メルマガ(第153号:3月26日)で見解を書きましたが、

遅かれ早かれ起こるべくして起こったスキャンダルであり、

また、政治的な「駆け引き」「権力闘争」である以上、

政権側がこれをうまくかわし「反撃」に転じることも、

シナリオとしてあり得ることはおわかりいただけたでしょう。

そんなわけで「お馴染み」の株価位置付近に達したところで、

平成28年度は幕を閉じ、明日から新年度になるわけです。

4月は4月でまたいろいろとありそうです。

「噂」されていた「年度内解散」がなくなったのであれば、

安倍政権の「反撃」は国会での攻防が軸となります。

(昨日夜まで「紫の袱紗」の噂は聞こえてきませんでした)

官邸側はかなり手荒い手段も提示しており、

その「政治的資源」の豊富さを存分に誇示していますが、

それゆえに看過できない不協和音がいくつも聞こえてきます。

海外に目を転じるとさらに気になることがいくつもあり、

最近はお空を見上げても不安になることがあります。

次号メルマガ(第154号:4月2日)では、

官邸側が準備しつつある「反撃」シナリオと、

これを打ち消す内外の「不安」要素を軸として、

4月相場の展望を考察してみたいと思います。

今は上下それぞれの力が均衡していますが、

どっちかにブレークすれば大きく動きかねないだけに、

投資家にとってはチャンスでもあり危機でもあります。

というわけで、今日も病院に行ってから、

また、あちこちで情報収集を行い、

今夜からのメルマガ執筆作業に備えたいと思います。

(私の健康を気遣ってくださる方に、

この場を借りて心からの感謝を申し上げます。

良い栄養をしっかり摂って、体調管理に努めます)

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