また北朝鮮がミサイルを発射したようです。
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は6日午前7時36分ごろ、北西部の平安北道・東倉里一帯から東海に向け未詳の発射体を発射した。
北朝鮮はチキンゲームに入っていると思われます。チキンゲームとは、例えば2台の車を猛スピードで正面衝突するように走らせて、どちらが先にハンドルを切って逃げるかというものです。チキンとは英語で「臆病者」として使われるスラングです。つまり、正面衝突するのが怖くて先にハンドルを切ったほうが臆病者として負けるというゲームです。
数学の世界にはゲーム理論というものがあって、いろいろなゲームの戦い方や必勝法などを研究しています。では、このチキンゲームには必勝法があるのでしょうか。あります。それは「理性を失うこと」です。
例えば、先の車でのチキンゲームでは、相手がゲラゲラ笑いながらハンドルをもぎとって、それを車外に捨てて、猛スピードでこちら向かってきたらどうでしょうか。相手はもはやハンドルを切ることができない狂った状態、つまり絶対によけないで正面衝突へと突き進んでくるだけです。こちらがよけなければ双方死んでしまいます。結果として、こちらがハンドルを切って命を救われますが、チキンゲームには負けるのです。
相手がいつよけるだろうか、こちらがハンドルを切るそぶりを見せたら相手もつられるだろうか、相手がよけた直後にこちらもハンドルを切れるように相手の手元をよく見ていよう・・・などと、いろいろごちゃごちゃと考える、つまり理性を働かせては、チキンゲームには勝てないというわけです。非理性的になって、何も考えず、ガンガン進んでいったほうが勝つ確率が高いというのです。
北朝鮮は、まさにこの必勝法を使っています。国連決議に違反し、核実験、ミサイル発射、粛清、公開処刑、暗殺、テロなどを繰り返していたら、諸外国から手痛い仕打ちを受けないかなあ・・・などと理性を働かせていないのです。非理性的になって、何も考えず、ガンガン進んでいっています。このままだったら、本当に韓国や日本やアメリカに核ミサイルを撃ち込むんじゃないかと思うくらい狂って見えます。
こういうチキンゲームを仕掛けられたぼくらは、命を守るためにハンドルを切る(つまり彼らの要求をのむ)しかないのでしょうか?
一つの解決策としては、ぼくらもチキンゲームの必勝法を使うことでしょう。つまり非理性的になって、北朝鮮に向けてミサイル発射実験をガンガンやっていく、こっちも本気で攻め込むぞという姿勢を見せることでしょう。しかし、これで相手もハンドルを切らなかったら、両方とも甚大な被害を受けるということにもなります。
うーん、なかなか難しい問題です。とにかく、チキンゲームの必勝法を先に使いだした北朝鮮が一歩リードしてしまっていることは事実です。だから怖いのです。
ピンバック: 人類の平和のために使いたい核分裂と核融合 – ∂世界/∂x = 感動
ピンバック: チキンゲームに敗れた北朝鮮は滅びるのみ – ∂世界/∂x = 感動