見ごたえある重厚なドラマはTBSが上手いなといつも思う。
2014年に見た『LEADERS リーダーズ』の2が見れるとは思ってなかった。
佐藤浩市さんが好きである。少し首を傾けて演説する立ち振る舞いがいい。
『官僚たちの夏』もいかついドラマで見ごたえあった。
ミスター通産省こと佐橋滋氏をモデルとした風越信吾役は熱かった。
熱い官僚のドラマがめったにない中、熱い演技が胸を打った。
今回もトヨタ自動車創業者である豊田喜一郎氏をモデルとした愛知佐一郎役。
国産車を日本人が作るための技術と情熱が伝わってきた。
2は視点を変えて、メーカーよりも販売店を全面に押し出した構成。
愛知トヨタ初代社長山口昇氏をモデルとした山崎亘役の出番が増える。
山崎亘役が岡田浩暉さんから 内野聖陽さんに変わったのは仕方ないか。
佐藤浩市さんと辛苦を共にする年齢という点では岡田さんは若すぎる。
今回、初の嫌な役を演じた郷ひろみさん。日本GMの代理店「酒田ガレージ」社長酒田健太郎役。国産自動車販売店の仇のような役だった。
『天皇の料理番』の時の大使館員役とはうってかわって。
嫌味っぷりが主役を際立たせ、かつ自身も際立たせていた。
他にも光る役どころはあるのだが、私も視点を変えた感想を。
それは冒頭シーンである、第2回全国中等学校優勝野球大会決勝戦。
山口昇氏は慶応普通部のエースでキャプテン。氏を引き立たせるために、慶応ならびに氏のいいところを取り上げるのはストーリー上必要だろう。
決勝で対する市岡中学が悪者扱いでなかったのが、喜ぶべきところ。確かに負け試合だが脚本・演出に感謝する。私の母校はトヨタの仇ではないので。
大阪府立市岡高等学校(前身が市岡中学校)
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