「脳と方言と私」その6 | 福盛貴弘の脳炎日記

福盛貴弘の脳炎日記

日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

終わりは見えてきた。私の大阪弁内省シリーズその6。

過疎ブログだけじゃなく、こっちでもたまにはと思って。

 

最近、こっちのブログのアクセス数が減ってるが、ものを売ってるわけではないのであまり気にしてない。

 

過疎ブログは、ほんとに読者が稀少なので、それはそれでありがたい。

 

面白い大阪弁(関西弁)まとめ 五十音順

 

101.フレッシュ:理解○、使用×    LHLL

 コーヒーに入れる白い液体のことだが、決してミルクではない。

 今はコーヒーを飲まなくなったので、なおさら使わない。

 

→ 「脳とコーヒーとにおい」

 

 

102.へたこ:理解○、使用×    ? HLL~LHL~HHH

 「下手」に指小辞「こ」がついた形か。使ったこともなければ、聞いたこともない。「どん くさこ」を使ってるんだから、こっちを使うのもありかもしれない。

 

→ 「脳と方言と私」その5 84.どんくさい

 

 

103.へたばる:理解○、使用○    HHHH

 脳炎による後遺症での疲れは、「へたばってる」。リハビリテーション体育の後がまさに。なお、「へたばり」は使わない。

 

→ 「脳と方言と私」その1 9.いきる

 

 

104.へたれ:理解○、使用○    LHL

 要領が悪い、運動神経が悪い、気が弱い、すぐ泣き言を言うなどの総合体としての弱弱しい人。でも、いつか化けることもある。

 

105.○○へん:理解○、使用○    LL

 「せえへん」「やらへん」「行かへん」「行かれへん」「食べへん」「食べられへん」など。「へん」の時には「ら抜き」でなくなる。

 

→ 「脳と方言と私」その4 68.せぇへん

 

 

106.へんこ:理解○、使用△    LHL

 これも最近全く使ってない。子どもの時にはためらいなく使っていた。偏屈もんだけでなく変わりもんにも使える。学者のほとんどはへんこである。

 

107.ほかす:理解○、使用○    HHH

 「ものを捨てる」はほかすだが、人はほかさない。

 離婚はほかすわけでも、ほかされるわけでもない。

 

108.ほたえる:理解○、使用○    HHHH

 今のところ大学の授業中にほたえているような奴には出会っていないのが幸いである。私語だけでも腹立つというのに、ほたえていたら激おこプンプン丸である。

 

→ 『大阪弁ちゃらんぽらん』「いちびる」を読んで その2

 

 

109.ぼちぼち:理解○、使用△    LLHL

 「儲かりまっか」「ぼちぼちでんなあ」はまず使うことがない。

 「ぼちぼち行こか」「ぼちぼちやろか」なら使っている。

 

110.ほな:理解○、使用○    HL

 学生時代に、帰りしなに「ほな」って言われるのが好きな後輩がいた。「さよなら」よりもっと、次に会える気がする言葉である。

 

111.ぼん:理解○、使用×    HL

 完全に×ではないのだが、ほぼ使うことがない。祖父が勤めていた葬儀屋は大将と祖父以外は年齢にかかわらず「○○ぼう」と呼ばれていたが、「ぼん」ではなかった。

 

112.ぼんさん:理解○、使用△    LLLH

 住職に向かって「ぼんさん」と呼ぶことはない。これを使う時は、「ぼんさんがへえこいだ」(いわゆる「だるまさんがころんだ」)が圧倒的。

 

113.ほんま:理解○、使用◎     LLH

 美味しいものを一旦けなして食べてから「ほんまや」とは言わないが、かなり日常的な語彙。なお、「ほんまでっか」と言う人もほとんどいないはず。

 

114.まねし:理解○、使用○    LHL

 誰かのまねをする人の意味だが、いい意味ではない。モノマネ芸人でもない。服装、髪型、小物、装飾品をそっくり真似してるが似合ってない時に使いやすい。

 

115.まんまんちゃん:理解×、使用×    LLHLLL

 仁鶴師匠が「まんまんちゃん、あん」と言ってた時に、飯を食わせるからあーんせえと思ってた。仏さんに手を合わせてという意味らしいが、こういう幼児語は嫌い。

 

116.身ぃいる:理解×、使用×    HHHH

 「身ーいってるわあ」なら筋肉痛だと分かるんだが、この終止形になると分からない。というか、これは「いる」ではなく「いく」ではないのか。

 

117.めっちゃ:理解○、使用○    LLH

 「めっちゃ」はあややの「Yeah!めっちゃホリディ」、「めちゃめちゃ」は「めちゃ×2イケてるッ!」で全国区になった言葉だろう。

 

118.めばちこ:理解○、使用○    LHLL

 もともとは「目+いぼ」による「めいぼ」。私の推定では、「meibo>menbo>mebo>meba」と変化して指小辞「こ」がついたのだと。「ち」が分からん……

 

119.めんちきる:理解○、使用△    LHLLH

 冗談以外で使ったことがない。喧嘩に向かない人が使うことばではない。そもそも人の目を見たら疲れるのに。脳が強くなければできない動作である。

 

120.やいと:理解○、使用△    HHH

 治療より、体罰としてのお灸という感じ。「やいとするよ」は言葉だけでなく、実際にやいとされたこともある。こっちが悪いので仕方ない。火炙り刑よりかわいい。

 

 

 

 

 

その7につづく。次回、最終回「浪速のはすれで大阪弁を叫ぶ」。

 

→ 「脳と方言と私」その1

 

→ 「脳と方言と私」その5

 

→ 「脳と方言と私」その7

 

 

 

 

 

 

 

 

【追記】

「ぼん、ぼんじゃございやせんか」は、私にとってはもともとの『無法松の一生』より、のりおが言ってた方がインパクトが強い。