452 : ぬるぽ[] 投稿日:2012/06/11(月) 17:13:02.54 ID:9Z5PXnax0 [7/11回(PC)]
何事もなく小便を済ませた私は、手を洗おうと小便器側の手洗い場へ行き水を出し、そこに手をあてがう。
「残業かい?」
背筋が凍るって表現が如何に適切な言葉かというのを私は痛感した。
自分の正面の鏡を見ると、私の背中越しに同じように手を洗う作業着姿の人が見えた。
454 : ぬるぽ[] 投稿日:2012/06/11(月) 17:15:59.00 ID:9Z5PXnax0 [8/11回(PC)]
てっきり私は一人だと思っていたので、怖さ紛らわせに鼻歌なんぞ歌ってしまっていた。
故に素晴らしく気恥ずかしかったので、変に饒舌になっていたのを覚えてる。
私「いやーそうなんですよねーwそちらも残業ですか?」
相手「ええ、そうです」
妙に淡々と喋るというか、どこか情が無いというか、変わった喋り方をしていた。
455 : ぬるぽ[] 投稿日:2012/06/11(月) 17:18:57.43 ID:9Z5PXnax0 [9/11回(PC)]
私「まぁ会社としては嬉しい悲鳴ってやつですから、今が頑張りどきですよねw」と、私はトイレから出ようとした。
相手「体に気を付けて下さいね」
酷く近い距離で言われた感覚、耳元くらいだろうか。吐息が耳にかかるレベルの距離だった。
はっ!と振り向いたらその人の姿は無く、その人が使っていた手洗い場は濡れた跡すらなかった。
456 : ぬるぽ[] 投稿日:2012/06/11(月) 17:21:07.20 ID:9Z5PXnax0 [10/11回(PC)]
不思議と怖いという感覚がなく、なんかキツネに化かされたような不思議な気持ちになった。
最初に書いたように上司や同僚に話すも信じて貰えず、ここに書き込んだ次第です。
拙い文書で長々と申し訳ありませんでした。
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