小さな旅#4 旅の終わり 玉手箱開けちゃったのです 桜家 | おぐりん呑み旅 ひとり旅

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一人旅…。
それは 大切な時間
切符を持って 列車に乗れば
昨日までの
自分はちょっとお休み…
そう 私は旅人…
素敵な出会いを求めて…。



さてさて…
秋の小さな旅の
2日目の予定ですが
当日朝まで
全くの白紙…。

急遽休みを入れ
2日前に汐見荘を予約
其の後の予定は 
取り敢えず 旅先で考えようと…
結果…
後でやろうは 馬鹿やろうでした…。

午前9時
行き先も未だ決めず
伊豆北川駅のホームで電車を待つ私
さて どうしたもんでしょう…


自称 旅ブロガーとしては
(残念ながら実績は乏しいんですよ 此れが)
温泉入って 
食って 食って 
当然…飲み尽くし
ベルトの穴一つ二つ大きくなって
満足顔で
宿を後にすれば
お次は 観光の情報も
ねじ込んで置かなければ
ならないのですよ
観光地をバッグに
良く撮れた 
リア充の自撮りの写真なんか添えて…

と言う事で
熱海行きの列車を
思いつきで降りた
伊豆高原駅

観光案内所で
オススメを教えて頂き
バスに揺られて30分…

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霧の中じゃないですか…
視界遮られてるじゃ無いですか…。

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(素敵な写真は当然お借りしました)

大室山
小さな子が描く様な
可愛いらしい お椀を伏せた様な山
此れが…私の先に
きっと 有るはずなのですが…
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曇り空だけを描いた
水墨画の様になって降ります…。

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本日都合により
リフトは曇り空の彼方へ…
管理する方も
若干 項垂れて居りますね…。

小雨の中
体もぐんぐんと冷えて来ました
流石に 大室山は 諦め
次のバスの時間まで
共に 登頂断念の同胞達と
買いもしないのに
お土産を物色するフリをして
時間を潰すのでした…。
伊豆と書かれた
買いもしない
キーホルダーなんか弄ったりして…。


さてと 本当に困りました
天気予報は
益々 悪くなると言うじゃ無いですか
温泉でコーティングされた筈の体も
気温の変化で
ちょっぴり不安になって来ました…

明後日からは仕事が待っています
大雑把な計画では
伊豆周辺を散策して
少し移動
沼津辺りでお魚で昼食
夜は静岡のビジネスホテルに泊まって
馴染みの居酒屋で
静岡おでんで 一杯…
と考えて居りましたが

旅で風邪を貰って 
日常の生活に戻れないなんて
旅人失格ですね

と言う訳で…
小さな旅 1日早く終了する事に致しました。

以上 小さな旅 
これにて終了!
其れでは
次回 旅先未定のブログで
皆様 お会い致しましょう〜
御機嫌よう!

……
……
って
まだ 昼時ですよ〜
腹もグウグウ言っているじゃないですか!

私…熱海で乗り換える時
閃いちゃいました!
東京方面とは逆方向の二つ目の駅…
其処は
三島じゃないですか!

三島と言えば
皆様 アレですよ アレ!
鰻様ですよ‼︎

鰻王国 静岡で
西の浜松に対して
東の三島
折角 静岡に足を踏み入れたならば
鰻好きとしては
素通り出来ないでしょう(グゥ〜)

三島の鰻は
其処らへんの
ヌクヌクと育った養殖君とは違いますよ!

浜名湖で
何一つ不自由なく育った鰻君は
社会に出るにあたって
此処三島にて
クリスタルの様に澄んだ
冷たい富士の雪解け水に
体を数日間つけられてしまうのです
其れは 冷たくて 冷たくて
体をニョロニョロ
身悶える程なのです
しかも
ご飯も食べさせて貰えないのですから…

そうして
世間の厳しさを
初めて 叩き込まれた鰻君
其の甘ったれた身体から
泥臭さ 生臭さを
徹底的に抜かれ
漸く 立派に社会人として
我々の口元へと
旅立つのでした(有る三島鰻の一生 筆者作)

前振りが長くなりましたが
早速 頂きましょう!
グゥ〜 グゥ〜とお腹も二度鳴る
(失礼いたして居ります)
昼時も遠に過ぎた午後二時
噂に聴く三島の名店 
うなぎ桜家に到着致しました!

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もう直ぐ 3時なのですが
行列が出来て居りますよ〜
鰻好きは
鰻と決めたなら とことん鰻!
執念ですね… 解ります 解ります。

あっ!皆様 警備員が居りますが
決して 揉めているわけでは有りませんよ〜
こうして 行列を捌いて居るのですよ〜
鰻職人 店員
そして警備員常時在中の鰻屋…
何か 圧倒されてしまいますね!

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すかさず
排気口から
香りを盗む鰻鑑定家(クンクン クンクン合格です)


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職人さんが
小気味好くテキパキと
仕事をして居ります
団扇が リズミカルに揺れてますね!
私の人生 いつになったら 
左団扇になるのでしょう…
ちょっぴり 寂しい事を 考えてしまいました…。

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入れ込みの店内
大広間に通されました
南千住の尾花もそうですが
鰻屋の雑多な雰囲気…
悪く無い 私好きですね
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鰻重は 枚数による
3段階の値段設定ですね
こんな時は 
何も考えず
必ず真ん中を選ぶ
安定志向の
つまらない男ですから…
当然
鰻重3枚でお願い致しました!

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静岡茶で心を鎮め…
隣に座った相席二人の御注文 
鰻重2枚の声に
何やら私 勝利の気分で
更にお茶をズーズー啜ります
(ちょっぴり悲しいですか?…この男)

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この旅で
最後に開く宝箱が来ましたよ!
蓋つきのお料理の中でも
開ける時のワクワク感
鰻重は群を抜いていますね!



そおっと両手で持ち上げると
蓋の中で暫し
忍ばせ凝縮させていた
香ばしい 湯気が 立ち上がります
つられて 顔を近づけて…う〜ん幸せ!
玉手箱 開けちゃいました!

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鰻が1.5匹分です
厚みも充分有ってボリューム満点!

まだ手付かずのお重の中
さて 何処から頂きましょうかと
パチンと割り箸を割る 此のひと時…
鰻好きには 堪らないですね
さあ 頂きます!

関東風の仕上がりの様ですね
皮はお箸で
トロッと切れる柔らかさ
口にすると 
フワリと鰻の白身が 解けますね!

品の良い脂を纏った鰻は
やや辛口の
香ばしいタレを纏って
まったりと舌の上で
その旨さの存在感を示すのです!

鰻二枚目まで 無性にかぶりついて
ホッと一息 
いや〜満足 満足!
でも もう一枚残って居るんですよねっ!
三枚行っといて 良かった〜
(この男を暖かく見守って頂ければ幸いです)

臭みは勿論有りません
鰻の脂も旨みも充分堪能させながら
軽やかに食べられる鰻
其れが三島桜家の鰻でした。

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其れにしても
鰻を美味しくする
富士の雪解け水
三島では
蛇口を捻れば
其の雪解け水が源の
お水が出てくるそうじゃ無いですか!
どれどれ
私も数日浸かって
少し様子を見てみましょうかね。
(此処 話の落ちどころですので…宜しくお願いします)


住んで居るところから
ちょっと足を伸ばした小さな旅
温泉に浸かり
金目鯛から鰻までの
魚で巡った
静岡 一泊二日の小さな旅



(この旅のテーマ曲です
旅の終わりに聴いてくださいませ)

膨れたお腹が
何やら
言ってますよ!
日本彼方此方
小さな旅も良いものですねっ‼︎