髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「ジャンピン・キッド ~ジャックと豆の木のものがたり~」 レビュー (ファミコン)

2017-09-22 21:00:02 | ファミコンレビュー
サイドビュー横or縦スクロールアクションゲーム
アスミックから発売
1990年12月19日発売

あらすじ
検索してサイトを調べるがあらすじが書かれたサイトがねぇ…
ジャックと豆の木って事でいいんでね?

特徴

ない。

これと言ってこのゲーム独自のシステムなどはないんだよな。
なにも語らないのは寂しいので仕様を説明するぐらいしてみるか…

ライフ制、残機なし

豆やバネを取ると攻撃力やジャンプ力が上がるが(2段階)
敵に一度でも当たるとすべてを失う。

穴に落ちてもステージ最初に戻されるだけ
一部のステージだと前のステージに戻される。
(大マップで上部ステージの穴に落ちると
 下部ステージに落とされるというわけだ)

コンテニューは10回可能。

雑魚敵は攻撃しても硬直し一時的にダメージ判定がなくなるだけで
すぐに復帰し、ダメージ判定も出来る。
ステージに居座る中ボスは倒す事が出来る。

点数は25点

良い点
・特になし

悪い点
・攻撃がショボい
・敵を倒せない
・意味が分からない


悪い点の解説
・攻撃がショボい
体の大きさの割に攻撃が豆粒なのである。
体の大きさは…ロックマンの身長なのに幅はロックマン2人分といった所だろうか?
そして攻撃のサイズはロックバスターよりもやや小さい。
攻撃は画面内に1発しか放てない。
雑魚敵は小さいのが多いのに当たらずイラつく事、多々発生。

・雑魚敵を倒せない
雑魚敵はこちらの攻撃に当たると硬直するがほんの1~2秒程度。
ワギャンランド』の「ワッ」より短いんじゃなかろうか?
ワギャンランドと違って足場判定はなくただすり抜けるだけだが
ボヤボヤしていると相手の判定によってダメージを食らわされる。

・意味が分からない
このゲームにストーリーを教えてくれるようなデモ画面はない。
初期のゲームソフトのようなちょっとステージを遊ぶ程度のものがある。

タイトル画面でスタートボタンを押して
ステージ開始の大マップで
点数やアイテムなどが表示され

「PUSH START」

と書かれているが
この表示は2~3秒程度表示されたのち
スタートボタンを押さずとも
勝手に切り替わってステージ開始される。

髭人「え?どういう事なん?
 何のためのスタートボタン押せっていう指示なん?」

状況を理解する時間すら与えてくれん。

敵も「コウモリ」「カニ」「でんでん虫」などは他のアクションゲームっぽくて分かるが
「月」みたいな奴「てるてる坊主」みたいな奴「雲」みたいな奴など
統一感がなく困惑させるような奴らも多い。

髭人「何なのコイツら…」

そして、ステージ最後に唐突に始まるボーナスステージ。

1つ目は上下のリフトを操作して出現する敵を倒して行く。

2つ目は点数アイテムを降らせる敵がいるので全て取る。

3つ目は1つ目と2つ目の複合って感じで
 上下のリフトを操作し奥側でアイテムを降らせているので
 攻撃してそれを当てると取得。
 但しドクロに当てるとボーナス終了。

そしてこれら3つのボーナスステージをパーフェクトで取ると
いきなり女神が現れてハートを出してくるのでそれを取ると回復。
但し、ちんたらやっていると女神は消える。

パーフェクトを出しても音もなければコレと言った演出も特になく

髭人「このゲーム、意味わからん」

という当惑した状況が終始続く。


後、悪いとまではいかないが疑問な点。
大マップが表示されるというのはまぁ…「ロックマン2」やら「ワギャンランド」みたいなものだが
本作は2つとは仕様が異なる。

「ロックマン」シリーズの大マップはこの先のルートが表示される仕様。
「ワギャンランド」シリーズの大マップはこの先のステージが表示される仕様。

では、本作のマップは現在地が表示されるだけなのだ。
どのようなルートをどう通るか次の目的地がどこなのかがサッパリ分からない。

アイテム取っても1回のダメージで失う仕様もアクション性を損なう。
まぁでも…
10回もコンテニュー可能って事で尽きさせることなくクリアした。
けども、クリアしてエンディングを見てもず~っと消化不良のままだったわ。
まず、状況を理解できないし
ゲームとして優れている点が全く見当たらないし

アクション性…別に…
爽快感…ない。
音楽…普通。
やりがい…ない。
ギミック…特にコレといって…
独自性…ない。

結果的にゲーム自体が面白くないという結論にしか至らない。

サブタイトルが「ジャックと豆の木のものがたり」というが…
語るほどの物がないというの実情である。


髭人「まず、どういう意図で作ったんだろ?コレ
 ジャックと豆の木をモチーフにしているみたいだが
 別にゲームとしてプレイしたいって層は皆無だろ。
 魅力はどこにあるんだろ?コレ
 『ジャンピン・キッド』ってタイトルだけど
 別にジャンプの仕様が二段ジャンプができるとか
 特別な事もない。
 普通中の普通だぜ。このゲームのジャンプ。
 プレイヤーにどこを見てほしかったんだろ?
 技術力などにより出来る出来ないはともかくとして
 一体、何をどうしたかったんだろうか?コレ
 スーパーファミコンが発売されて約1か月後だぜ…
 一体、何なのか誰か教えてくれませんか?このゲーム(切実)」

12月19日発売って事でクリスマス商戦のためのソフトなのかもしれない。
こんなんプレゼントでもらった子供は眉間に皺寄せるだけだろうなぁ…



ここからがネタバレ






















大マップの塔の左端上部に

『HELP!』

と書かれて現在地が矢印で表示されている。

「ほう。そこにいけばいいんか…」

と、思う。
現在地は塔の右端上部

左に向けて歩いていき中ボスらしき鬼を倒す。
上に上がっていったら…
曲が変わりお姫様みたいのが出て来る。

「え?もしかしてコイツがラスボス?」

と、思っていたら少年と姫様と並んだら
二人の間にハートが上部に浮遊して良き
花びらや小さなハートがヒラヒラと舞い降りて来る。

「え?えぇ!?
 エンディングぅッ!?」

そして巨大なハートマークが現れ、操作不能。

スタッフロールはおろか

「END」

とすら表示されない。
暫く待ったが何も変わらず…

「さっきの鬼みたいのがラスボスだったんかい!」

と、状況をやっと理解した。

特に戦闘前にメッセージもないし、戦闘の曲が変わる訳でもない。
鬼を倒してもゆっくりとたおされていくような描写もない。
ただの中ボス同様消滅するだけである。

混乱するから大マップは

「現在地表示ではなく目的地表示にしとけや…」

はぁ…
クリアしても嬉しさも達成感もない。
その時にあったのは激しい徒労感のみだった…

コンテニュー回数内でクリアできる程度の難易度というのが本作、唯一の良心か…


本作を例えるのなら…

何か用があって階段で2階にあがったら

「あれ?」

って思うのと似ている…
だからこのゲームは何か理由があって豆の木に登っていたんだけど
いざ登ってみたら

「俺、一体、何の為に豆の木を登ったんだっけ?」

と、目的を忘れてしまったかのようなそんなゲーム。





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2018-12-28 12:48:25
音楽は良いだろw
ツンボなのにレビューするのか…
レビューはします (髭人)
2018-12-28 15:00:04
名無し殿
コメントさんきゅ~です。

私は確かに音楽についてあまり興味はないのは認めますが音楽の印象が消えるほど困惑させたゲームでした。

別に音楽に関心がない私がゲームのレビューを書いてはいけない規定はありませんからレビューはします。
耳が良いあなたもレビューを書かれてはいかがですか?
観点が異なるレビューが複数あるってのは楽しいではありませんか。

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