髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「ドルアーガの塔」 レビュー (ファミコン)

2017-04-28 21:00:13 | ファミコンレビュー

同名アーケードゲームの移植作品(1984年7月20日稼働)
トップビューのアクションRPG
開発も発売もナムコ
1985年8月6日発売
現在でカップリング作品、パソコン、携帯アプリなど計20以上の作品がある。
「ゲームセンターCX DVD BOX5」での挑戦ソフト


あらすじ
「バビリム王国」は天の神「アヌ」が授けた『ブルークリスタルロッド』の輝きにより繁栄していた。
それを聞いた隣国の「スーマール帝国」は「バビリム王国」に攻め入り
天に掲げられたロッドを奪うべく「バビリム」の民を奴隷にして天高くそびえる塔を作らせていた。
これを知った「アヌ」神は怒りの雷の落とし塔を破壊する。
だが、塔によってロッドの光が遮られたことによりイシターとの戦いに敗北しロッドに封じられていた。
悪魔「ドルアーガ」が復活してしまった。
「ドルアーガ」は魔力を用いて塔を直し、天上界にある『ブルークリスタルロッド』を盗み
塔内に立てこもった。女神「イシター」はロッド奪還の為に巫女「カイ」に向かわせたが
「ドルアーガ」の魔力に負け、その姿を石に替えられてしまった

バビリム王国の王子「ギル」は「アヌ」神から授かった黄金の鎧をまとい
ドルアーガを倒し『ロッド』奪い返いし、恋人の「カイ」を救う事が出来るか?

カイの冒険」というソフトが
本作の後に発売されているがシリーズの時系列的に言えば本作の前日談に当たる。


特徴
鍵と扉があり、鍵を取得する事で次の階(次のステージ)に進める。

60階構成で殆どの階で宝箱が出現する。
その出現方法は各階で異なり、そして『ノーヒント』である。

宝箱を取得せずとも次の階に進んでいけるがクリア必須アイテムもあり
そこで取り忘れればそのプレイは詰みである。
(コンテニューで今までクリアしたステージに任意で行けるので取り直し可能)

十字キー:移動

AorBボタン:剣を出す。
        マトックを用いて壁を壊す(十字キーを押さず壁に隣接する)

スタートボタン:ポーズ
セレクトボタン:タイトル画面でのカーソル移動&…

剣を出していない時は正面に盾を構えていてこれにより『正面から』の敵の呪文を防ぐことが出来る。
剣を構えている時は左手に盾を構えていて『左手側』の敵の呪文を防ぐことが出来る。
 ↑向き時:←方向からの呪文を防御可能
 ↓向き時:→方向からの呪文を防御可能
 ←向き時:↓方向からの呪文を防御可能
 →向き時:↑方向からの呪文を防御可能

剣を構え敵と交差する事でダメージが与えられる。
このゲームはキャラの判定がないので敵に触れても正面のナイトと剣を交えても
めり込んで通過するだけである。
手ごたえは感じないがキンキンというのでダメージを与えているのは分かる。


得点は15点


悪い点
・宝箱の出現方法

良い点
・奇妙な中毒性
・体力非表示



悪い点の解説
・宝箱の出現方法

完全に攻略本や攻略サイト、少なくともヒント前提のゲーム構成をしている。
それぐらい宝箱の出現方法が分からないからだ!

ちなみに「有野」氏は当時地域では攻略本を買うという事をしなかったので
1~2面ぐらいしか行ってなかったとのことである。
(流石にソレは誇張だろうと思うが)

例えば表のドルアーガだと

1階:『グリーンスライム』を3匹倒す
2階:『ブラックスライム』を2匹倒す。
4階:『ブルーナイト』を倒す。

と言った新たに出現した敵を倒す事で宝箱が出現するのなら分かり易い。

3階:鍵を拾う前に扉に接触する。

ん?ここの時点で違和感が走る。

6階:上側の外壁に触れてから離れる。
11階:下側の外壁を触れてから離れる。

ステージに関しての事ならまだ…ギリギリ…紙一重で…分かるが…

31階:セレクトボタンを押す。

はぁ?
これもうゲーム自体の話じゃん。もうついていけん…

ある階では敵を決められた順番に倒さなければならなかったり
何の変わりも一切ない床でしかないが指定された座標に下向きに立たなければならなかったり
こんなものノーヒントで分かるか!!
しかも中には取ってはいけない宝箱もあったりとか…
酷すぎる!


※「ゲームセンターCX」では11階でドハマリしてから宝箱の出し方のヒントをもらっていた。
 もっと早めから教えたれや。


・体力が非表示
体力が設定されているが非表示である。
ナイトと剣を交える事で敵にダメージを与える反面こちらにもダメージがある。
それが分からないので更に戦っていい物なのかどうなのか判断がつかないのだ。

※フロア開始時には体力は最大値まで回復しているとの事



良い点の解説
・奇妙な中毒性

上記、悪い点で攻略本等を用いる事が前提と言ったが
それを利用したからと言ってそう易々とクリアさせてくれないのがこのゲームの小憎らしい所。

敵をかいくぐりなら出現条件を満たしたり
敵を誘導する事で出現条件を満たしたり

条件を満たすのも一苦労である。

それにこのゲームはステージの壁や扉や鍵の配置や敵の初期配置はランダムで決まるので
1度そのステージを簡単にクリア出来ても別の機会にプレイすると難しいと言った事もありうる。

操作性に難はなく敵の種類も豊富という事で
このゲームを奥深く、マニア心をガッチリつかんでいるのだろう。
攻略サイト等を用いる事でやっと

得点は50点

って所になるだろうか?




結構前から所持していたもののレビューがこの時期に遅れたのは
「宝箱の出現方法」の難解さを知っていた為に髭人のプレイする意欲を激しく削いでいたからだ。
他のソフトが減って来たからこそやっと重い腰を上げたという感じか?(苦笑)

それでプレイしたもののやはりって感じだったなぁ…(苦笑)
もはや自力で解き明かせるものではないのだから…
このハードルの高さによって単品だと得点が15点なのだ。
髭人はアクションの場合、気軽にプレイ出来て面白いかどうかを重視するからな…
攻略本等をにらめっこしながらプレイするってのはあんまり好きではない。
発売当時プレイして宝箱の解き方を全て記憶しているようなじっくりと骨の髄まで楽しんだ人ならともかく
今、買ったからちょっとプレイしてみようと思った程度で通りすがりのにわか丸出しの髭人ではまたプレイしたいって思わん。



上記、悪い点で指摘した体力表示がなくナイトとの戦闘に手を焼いた。
髭人は似たようなゲームである

「『ハイドライド・スペシャル』と同じ要領で背後からの攻撃が効果的だろう」

と思って、背後から攻撃していたんだけど…全然ダメ
『ギル』が死にまくる!!

「ナイト野郎…貴様は刃の鎧でも装備してんのか?」
「こっちの体力は?ナイトの体力は!?」

分からないので最終的にそれでプレイ動画を見て

「正面から通過し続ける」

これでやっと解決した…
背後のからの奇襲はいけない。
正々堂々、正面からの真っ向勝負というのが『ドルアーガの塔』なのである。


しかし調べてみると当時のプレイヤーのアーケード版に対しての熱意ってのが伝わって来るね。
この「ドルアーガの塔」の筐体の脇にノートがあってそれに宝箱の出し方が書かれていたらしいからね。
まず宝箱が出た状況を書き込み、それからどうすればいいのか確証を得るために何度も検証する。

「みんなで頂上を目指せ『ドルアーガの塔』!」

なんて目的を掲げてやっていたのが分かる。
ちなみに開発者自身がゲーセンにノートを書き込む事もあったそうな…
それでようやく辿り着いた頂上。
そしてカイの救出…

喜びは相当深い物だっただろうと考えられるわな。
拍手が起こっても不思議ではない。

ただ、プレイヤーの中には色んな奴がいる訳で
段ボールみたいので仕切りを立ててプレイ内容を見せないなんて人もいたとか…
それでエンディングの時だけ仕切りを取り払って

「ドヤァ」

って感じだったんだろうな。
色んな人はいるだろうよ…



製作の裏側を調べてみると

「万人向けじゃない」
「攻略本を前提としているかのようなゲーム設定はアーケードゲームとして妥当か?」

という批判は当時からもあったようだ。当然だわな。
だが、本作が予想外に人気が出たというのがこの作品の不思議な魅力というか魔力というか…


[面セレクト]
電源を入れてから
1Pコントローラの「上、下、左、右、下、上、右、左、左、右、下、上、右、左、上」を押し
2Pコントローラの「左&B」を押しながら
1Pコントローラの「A」or「B」を押しながらスタート。

するとコンテニューモードになる。

1Pコントローラでステージを変え
2PコントローラのAボタンを押す事でその階のアイテムを入手したことになっている
(但し表示はなし)

[ゴールドマトックの出現と消去]
29階で十字キーの「上、右、下、左」の順で3回押すと宝箱が出る。
宝箱を取った後で「上、右、下、左」の順で3回押すとアイテムが消える。

[裏ドルアーガ]
タイトル画面で
1Pコントローラの「上6回、左4回、右3回」押す。


PS)「ドルアーガの塔」が60階なのは当時日本一高いビルが
 「サンシャイン60」だったことから60階だったからだそうだ。

ここからがネタバレ























59Fに「ドルアーガ」がいるが苦労して倒し、60Fに行っても気を抜いてはいけない。
余計な事をするとZAPされるのだ!!

ZAPとは
60Fでは壁を壊す。「イシター」や「カイ(石状態含む)」を剣で刺す。
あ、59Fでも「ドルアーガ」を倒さずにクリアする。

「カイ」は輪っかが付いた漬物石にしか見えんよな~(笑)
普通なら石像のはずなのにな~。

それはともかくZAPすると
アイテムをいくつか没収され下階に一気にワープさせられてしまうのだ。
そこでZAPと表示されることから「ZAP」と言われている訳なのだ。
アーケード版ではこれでハイスコアを伸ばそうとする人も出現し
「ZAP禁止」の貼り紙をする店舗もあったそうな。
何度でも繰り返すのか…スゲェなぁ~。

しかし、60Fのロッドの設置の仕方に関してもノーヒントとか…
無茶苦茶すぎんだろ…

裏ドルアーガがあるって話だけどもうええわ。
表をクリアするだけで満腹。これ以上やったらお腹が爆砕するわ。


PCエンジン版は動画を見たが斜め上からの見降ろし画面になったり
取ったアイテムを任意に使用できたり難易度変更出来たりパスワードを使えたり
アイテムが追加されたりモンスターが追加されたり、演出が強化されたり…
様々な面で追加変更などが行われている。
後、フロアの形状が正方形になっている。

製作に携わった「遠藤」氏は

「長方形で塔らしくなくて嫌だったが基盤の問題でどうしようもなかった。
 PCエンジン版の正方形の迷路が本当にやりたかった『ドルアーガの塔』の迷路だった」

と語っているとの事。
長方形のステージだけど塔の構造は正方形で
ステージ外の部分が敵側のトイレやらキッチン、風呂などの居住スペースになっているんじゃなかろうか?(ねぇよ)


ちなみにPCエンジン版で「裏ドルアーガ」のコマンドを入れると

「ウラめんなんてありませんよ」

というメッセージが出て来るとの事…



そのPCエンジン版。
57階のサッカバス(『サキュバス』『ニセイシター』と呼ばれる事もある)
はPCエンジン版だと1枚絵とメッセージがあって上半身に衣服をまとってないので
おっぱいが見られるよ。(どーでもええわ!)

う~む…

ギ、ギルさんやめてッ!
最後の締めに低俗な事を言ったからって!
というか、本名ギルガメスでしょ?
昔、テ○東の番組で似たような名前の番組があって
おっぱいいっぱい出ていたという共通点あるじゃないですか?

う、嘘ですってば!ただの冗談!
名前なんて全く似ても似つきませんって

剣で刺さないで!刺さないでってばッ!!
マジでやめて!本当!そんな事した所で何にも意味なんて―――――!!
うわ――――――――――!!




YOU ZAPPED TO ...







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2 コメント

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思い出のゲーム (グフ)
2017-04-29 10:39:56
表ドルアーガは
ちょっと物足りなくて面白くなかったが、
裏ドルアーガは
チャレンジ精神を刺激するような試みがなされていて
中々面白かった。

2点

表裏 (髭人)
2017-04-30 18:24:18
グフ殿
コメントさんきゅーです。

表ドルアーガで物足りない?
いや~私は裏なんてとてもとても…
せめて裏のエンディングでカイが脱いだりすれば目の色変えて頑張ったんですが~
(そんなネタばっかりだな…)

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