髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語」 レビュー (ファミコン)

2017-07-21 21:00:09 | ファミコンレビュー

RPG
開発はトーセ
発売はバンダイ
8月11日発売

特徴
『カードダス』というコマンドがある。

『カードダス』とは町や村のお店等にある機械でカードダスを引く事が出来て
『カードダス』をしたがっている住人と対戦する事が出来る。

『キャラカード』のみで対戦も可能だが
『お助けカード』という様々な効果があるカードも出す事も出来る。
選んだら後は自動でカードダス同士の戦闘が行われ
相手を先に倒した方の勝ちである。

勝利すると相手カードに設定された経験値とお金が手に入り
相手によってはゲームのヒントをくれる事もある。
使用したカードは勝敗問わず失う。




2人以上のパーティであると
戦闘時のコマンドに一風変わったものがある。

『しゅうちゅう』
パーティ全員で敵1機に攻撃を繰り出す。
大ダメージが期待できるが外すとそのターン無駄となってしまう。


『ぶんさん』
敵が複数の場合、味方も分散して攻撃をする。
一々、細かく敵を指定するのが面倒な時に便利。

『まわりこむ』
1人を敵に回り込ませる。
敵の防御力が下がりクリティカルが出やすくなるが
敵の目標になりやすい。

『たいきゃく』
逃げる。


パーティは4人までだが
戦闘キャラがそれより増えると固定キャラ以外は訓練所で待機し、入れ替えが可能となる。
だが、戦闘が長引くと訓練所キャラが合流する事がある。
NPCであり、独自で行動する。ただ回復や魔法をかけたくても選択肢が出ないので何もできない。
戦闘終了後に経験値を入手しレベルアップする事がある。
レベル差がある時は敵にやられてしまう事があるがゲームとしては問題はない。
勝手に登場し、勝手にやられ、自動的に訓練所に戻っていくだけである。


生命保険というのがあり
宿に女性がいて加入しておくと全滅しても所持金が半減しない。


得点は55点


良い点
・カードダス

悪い点
・『はい』『いいえ』選択時のBボタン
・ミス多発
・戦闘バランス


良い点の解説
・カードダス
今のカードゲームのような複雑な事もなく非常に分かり易い。
プレイ最初からどんな敵などが分かるというネタバレはあるが
強いカードで相手を倒して行くというのはなかなか面白い。
ゲーム本編そっちのけでカードダスにはまった人もいる事だろう。



悪い点の解説
・『はい』『いいえ』選択時のBボタン
他のRPGでは『はい』『いいえ』選択時にBボタンを押すと
『いいえ』扱いであるがこのゲームでは特に決定ではなく
何度も繰り返す。他RPGに慣れていると何度も繰り返してしまうため、結構イラつく。

・ミス多発
攻撃でミスが結構多く、戦闘が長引いてややイラつく。
後、

「させるかー!」

と、会心の一撃を繰り出すがミスする事がある。

敵「(お前に会心の一撃など)させるか―!」

という意味なのだろうか?
まぁ、「ドラクエ」もその仕様だったけども…

そうそう。
「ビット」という魔法は相手を気絶(他ゲーの『眠り』)させる事が出来るのだが
気絶させた相手にもミスするのである。
お前らはスイカ割りでもやってんのか?

・戦闘バランス
敵の攻撃力は低めに設定されており一定以上の差があると被ダメージは『1』となる。
ただ訓練所にいる味方のレベルが低すぎるとこうなる…


戦闘が長引く。

セイラ「かせいします」
セイラの攻撃

セイラ「なんじゃくもの!」
髭人『お、会心来たな…』

敵ダメージ1

髭人「…」

敵からの被ダメージが1だからといってあまりそれで甘んじていると中には
「サイコミュ(混乱グループ)」を使う敵がいて
混乱してしまって味方に甚大な被害をもたらされる事もある。

髭人が遭ったケースでは


敵との戦闘が長引く。

キャノン「すけだちするぞ」

ガンキャノン登場。
敵の『サイコミュ』により「キャノン」混乱。

キャノンの攻撃、タンクに70のダメージ。
タンクは死んでしまった。

髭人「お前はどっちの味方だー!」

と、『シーマ・ガラハウ』的な台詞を吐く事になった。
昨日の友は今日の敵という所だろうか…




上記の通り戦闘は癖が強い。
その代わり逃げ確率は高めなので(素早さに影響していると推測される)
厄介な敵はとっとと逃げるのが賢い選択である。


「襲い掛かってきた敵とは勝負するのが勇者の務め」

なんて真っ向勝負が好きな人には結構ツライかもしれない。





しかし、宿に必ずいる保険の勧誘の女は一体何者だ?
誰かが死んでいるとサービスと言って生き返らせてくれるのだが…
ゲーム中最大の謎の人物である。

小技
レベルアップするとHP、MPが全快する仕様なので
ダンジョン内でボス戦が起こりそうなちょっと広がった場所が見えて来た手前でレベル上げをして
回復するのも1つの手と言えるだろう。
(ボスに接近すると自動でそいつに向かってしまう仕様なので
 ボスがいそうな所の手前でレベル積みをする事)

死んだ仲間を復活するとHP、MPが全快する仕様なので敢えて殺すのもいいのかもしれない。

PS)「SDガンダム物語外伝」って事は本編が存在しているだろう。
 「SDガンダム物語本編」ってあったっけ?


ここからがネタバレ






















「この世の終わり」みたいな事を言っている住民がいるんだけど…
そんな感じはしないんだよな。

『カードダスに夢中になる人々』『踊り子のサイン会があったり』『村で運動会があったり』

なんだかんだで結構、楽しそうじゃん。
『スダ・ドアカ』ワールド。

迷惑を被ったのは巨人に家を壊された「ジム・ヘンソン」一家ぐらいで…
同じく巨人に壊された『ラクロア』城はエンディングで完全に修復されているし…




ゲームのバランス的に言えば味方が混乱して
隊列後方の守備力が低い仲間に一撃かまして即死させるとか
HPの半分以上のダメージを食らわせる全体魔法を使える雑魚が複数登場するとか
髭人があったのは「セイラ」と魔法の『メガバズ』の相性は最悪らしく
「セイラ」最大HP100程度に対し『メガバズ』のダメージは160。
どーしろというのか…
防御するにしてもまだ2匹ぐらい同じのがいやがるんだぜ…
ま、「ミノフスキー」という
一定時間敵味方全魔法無効にする魔法を使って物理で倒すなんて事で解決するのが妥当か…

そんな感じで戦闘のバランスは良くなく、それを補わせる為なのか
加入すると全滅すると金額そのまま、加入せずとも1~3人までの死亡者は
無料で生き返らせてくれる上記の保険の女頼みになるのは何かねぇ…



まぁ、このゲームの良さはカードダスが全てか…
ちなみに、このゲーム最初に名前の入力と性別を選択可能。
ゲーム中、登場するのかと思いきやカードダス島の名人を倒すと
カードがもらえる。

男だと「勇者」
女だと「魔女」

という事だ…
普通に男女共に勇者でいいじゃん。
魔女って…
ゲーム中、

「男の子って何でこんなものに夢中になるのかしら」

と、女の子がカードダスに関して訝しげな態度をとりつつも
頑張ってカードダス島の行き方を知り、名人をカードダスで倒したってのに

『魔女』呼ばわりって…


「あたしって、ほんとバカ」


とか言い出しかねんわ!




………


………………


ま、それが言いたかっただけなんだけども(苦笑)


後、気になったのは唐突な場面が後半やや多いという事。

「炎の剣」「霞の鎧」「力の盾」

の3種の神器の力をパワーアップさせるイベント。
似た形の島の小屋のジジイに話しかけたら
それだけでいきなりパワーアップ。
普通、試練とかあるだろ。

桃太郎伝説」の術を覚えるようなイベントが…

ありがたみがてんであらへん。

ラスト付近のラスボスまでの過程もそうで…


グリプスの家の前に立つ人が

「石版を完成させたら力を貸す」

と言っているが石版はここではまだかけらだけ…
それと同じグリプスの宿屋にいる「巨人を倒したらムーンムーンについて教えてやる」という事で



巨人を倒す



グリプスの宿屋の人「南の島の湖を調べろ」というので



湖を調べると吸い込まれる。



岩で囲まれた島に出て来てほこらのじいさんが
「正しい方法で来たならムーンムーンがある」



ムーンムーンに着くと「石版」をもらい、石版が完成しグリプスの人に話すと
家に入れてくれてラスボスダンジョンに強制的にワープさせられる。

カクリコンって敵が出て来るぐらいでダンジョン内では敵は出ない。

歩いていくと今まで倒してきたボスが再登場するのでボスラッシュかと思いきや
パーティ外の味方が足止めしているので何もする事はない。
前に倒した「ブラックドラゴン」が復活して出て来るがそれほど強くない。

そしてラスボスの「ジークジオン」かと思いきやそいつは逃走して
エンディング…
ガンダムが逃がした「ジークジオン」を探す旅に出るという…

納得いかねぇ…


やっぱりラスボス戦に臨むのなら敵が出るダンジョンがないと締まらないわ。
イベントこなしていたら町から勝手にワープさせられて
何か良くわからないまま進んでいたらラスボス戦って…
しかも、ラスボスは前倒した奴のパワーアップ版…

「ナイトガンダム物語」の原作からすればまだまだ続きがあるからいいんだろうけど…
ゲームのエンディングとしては腑に落ちんわな…


そういえばファミコンではナイトガンダムシリーズは3作品出ているけど
このモヤモヤ感一掃できるんかね?

「3」

って数字にピンと来たのだが…

ドラゴンボールZIII

エンディングは続編示唆だったな。
だがファミコンでは結局、解決しなかったという悲しいオチ…

奇しくもそれを出したのは

発売元「バンダイ」
開発「トーセ」

だったりする。
2や3は未プレイだから解決するものだと信じよう…
うん…
だが、今の所、プレイする気はそんなにはない…(苦笑)



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (名無し)
2017-07-21 22:40:31
>「SDガンダム物語本編」ってあったっけ?

元々従来のガンダム作品の機体を単純にデフォルメしたのがSDガンダムとしての商品展開であって、そこにRPGのようなストーリーを持たせ中世風の味付けをしたガンダム(ナイトガンダム等)が機体ではなくキャラ(生体)として登場する一連の亜種シリーズを外伝と表記してます
本編と外伝 (髭人)
2017-07-23 06:40:12
名無し殿
コメントさんきゅーです。

確かにSDガンダムつってありましたね。
アニメではかなりギャグに走っておりました。
それに対して外伝と言ってRPG風味付け
ですか~。
って事は「武者シリーズ」や「G-ARMS」も外伝に位置づけられるって事か。
Unknown (はぁ)
2017-08-31 06:51:45
>「SDガンダム物語外伝」って事は本編が存在しているだろう。
>「SDガンダム物語本編」ってあったっけ?

カセットをよーく見ろ。
「SDガンダム物語外伝」ではなく「SDガンダム外伝」だ。
ホンマや! (髭人)
2017-08-31 19:36:15
はぁ殿
コメントさんきゅーです。

わお!
何を勘違いしていたんやろ。
ご指摘ありがとうございます!!
早速…
タイトルまで直さにゃならんな…
こんにちは。 (師子乃)
2020-06-23 16:25:34
カードダスバトルが大きなスパイスとなっていますね!
カードダス (髭人)
2020-06-23 22:00:37
師子乃殿
コメントさんきゅ~です。

カードダスいいですよね。
ついつい夢中になってゲームを進めるのも忘れてカードダスばっかりやってしまいますわ(苦笑)

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