最近、スマホ渋滞という言葉が使われていますね。

スマホを見ながら歩く人。当然のことながらゆっくりしたペースになります。
朝のラッシュ時はこれが結構迷惑行為となります。
電車の中にはこんなポスターが張られていますね。
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自分が迷惑行為となっている認識がない人が多いようです。

さて、先日上野の国立科学博物館で開催されている「古代アンデス文明展」を覗いてきました。
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アンデスというとインカ帝国が注目されるが今回の展示はアンデス文明ということで1万5千年間の通史として歴史を旅できる展示となっている。

インカ帝国が集大成となっているが、それまでには9つの文明が南米の西海岸沿いの低地から高地にと展開されていた。

まったく交わらない文明から統合された文明など多様な歴史が繰り広げられている。

スペイン侵略時にインカ帝国から金財宝はすべて略奪されていますが、インカ帝国より前に栄えたシカン文化やモティ文化が金装飾品の原点かもしれない。

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死者の仮面としての装飾も見事です。
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時代ごとの展示物は文化の移り変わりを視覚化できて良い展示だと感じました。

しかし、私が注目したのが”インカ道”
アンデス地区は各文化がバラバラだったのだが、インカ時代に道路整備されてたことにより広大なインカ帝国として統一された。

このインカ道。整備距離は4万kmとのこと。すごいです。
インカ道

残念ながらこの街道に関しての展示はなかったが気になったのでちょっと調べてみた。
4万キロと言っても高地や山岳エリアがほとんど。
「カパック・ニャン」と称されているが、カパック・ニャンは王の道。ハトゥン・ニャンは広い道。フチャイ・ニャンは細い道。ルナ・ニャンは庶民の道として呼び分けられていたようだが、現在は総称してカパック・ニャンと呼ばれているらしい。
インカ道写真1
インカ道写真2
インカ道写真3

どちらかというと物資と文化が運ばれた道だったようだ。
この道はクスコを原点として整備された。日本の五街道の日本橋のようなものですね。

日本の街道のように宿場があり30km毎に整備されていた。
5km毎に駅もあり、情報伝達を効率的の行えるシステムの整備もあった。
江戸時代の伝馬制度に似ている。

万国とも街道なく文化は語れません。

ちなみにこのインカ道はスペイン征服の際に使われたようで文化、経済の動脈が武力の道となってしまった。
その後、インカ道は使われなくなり衰退した。これは、インカ道自体がリャマや人が通行する道であったために40度から最大80度の傾斜を持った道であったので馬、馬車などを使うヨーロッパ文化には馴染まない道だったのでしょう。


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