メール送受信についての誤解 職場編 | 旅中毒

旅中毒

バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

送受信の仕組みを理解してくれなかった元上司のお話。

メールアドレスは一人ずつ個人専用のものを持っておりましたが、運営全体に関わる重要なメールが送られる「代表アドレス」として、上司の個人アドレスが割り当てられておりました。しかし彼女の情報独占と情報操作により業務に支障が出ていると問題となりまして、新しく全員共有のアドレスを作って代表アドレスといたしました。

思えばこういった経緯が遠因となっていたのかもしれない、感情面において。

さて、代表アドレスに送られたメールは全員が受け取るわけですが、当然のことながらメールチェックのタイミングが違うので、当時3人いた職員のうち、私やもう一人の職員が上司より先にそういうメールを読むこともあったわけです。でも上司にはこれが理解できなかった。

ある時、代表アドレス宛ての一通の重要なメールを受信して、こんなメール来ましたねーと私が言った時に上司(のPC)がまだ受信していなかったもんで、上司ブチキレ。

こんな感じ ↓

「代表アドレスじゃないでしょ! 貴方のアドレスに送ってもらったんでしょ!」
「そんなこと頼んでません。すぐそっちにも届きますよ。送受信ボタン押してください」
「来てないわよ! どうして貴方にだけに来るの!」
「メールチェックのタイミングでたまたま私の方が早くなっただけですってば。送受信ボ」
「なんで貴方の方に早く届くようにしてあるの!」

図を描いて、サーバーにチェックしに行くタイミングによって私が最初になったり上司が最初になったりもう一人の人が最初になったりするのだと解説したんですけどね、それでもダメ。理屈が通じない。つか、私が裏工作したんだと思い込んでたのか、聞く耳を持たない。

「だっておかしいわよねえ、○○さん(もう一人の人)。代表アドレスに送られたメールはいつも同時に届いてるわよねえ。どうして今回に限ってこの人のところだけ早く来たのかしらねえ」

これも、同時に届くって言い方が曲者なんだろうなあ。メールチェックのタイミングによって何分かのずれが生じることは含みおいての「同時」なんだけど、仕組みを理解してない人には、1秒のずれもない「同時」としか受け取れないのかも。(911の同時多発テロだって秒までピッタリだったわけじゃない… と言ったら理解してもらえたかもしれないけど火に油を注いだと思う)

ったく、ただの事務職だっつに他人より数分早くメールを受け取る裏工作なんかしませんよアホらしい。と思っちゃうけど、この上司は他人より1分でも早く受け取ろうと血眼になるタイプだったのです。他人が彼女に数分だけ先んじるように裏で手を回すってのは、彼女にとっては充分考えられる事態だったんだと思う。私が彼女より先に受信したってことで頭に血が上って、説明しても「ごまかそうたってそうはいかないわよ!」みたいになってたのかもね。

めんどくさいので、彼女のPCのメールチェックの間隔を1分にしてあげました。(送受信ボタンと言うものがあることも教えてあげました) でも理解できてないみたいで、その後も何度か、自分の方がメールが届くのが遅いとか何とか騒いでました。もう強迫観念ですわあれは。情報を隠したり他人を騙したりする人の中には、他人も何か隠しているはずとか他人が自分を騙そうとしているとか、常に疑うようになっちゃう人もいるんでしょう。よく疲れないなあ。

教えれば憶えてくれることもあったんですけどね。

彼女のPCのCドライブの空き容量が仰天するほど少なくなってたので、CからDに移したり、クリーンアップしたりと色々やってあげたら、ウェブサイトの閲覧履歴が消えたと大騒ぎ。仕事で必要なサイトも見れなくなったじゃないの!どうしてくれるの!と怒る。ブックマークしてなくて、閲覧履歴から辿って見ていたらしい。なので、「お気に入り(当時はIE)に入れておけばいいんですよ」と教えてあげたら目を泳がせて、「わ、私はお気に入りは使わないことにしてるんですっ!」

つっこんでも恥をかかせるだけかと思って、仕事で使っていた主なサイトを全部検索から引っ張って閲覧して、履歴を作ってあげました。でもその数ヶ月後、何だったかの理由で彼女のPCからとあるウェブサイトを見る時、「お気に入りに入れてある」と、前々から使ってたみたいに言ってました。誰かに教わったんでしょうな。私には意地でも教わりたくなかったんでしょうけど、誰かに教わって理解してくれたらそれでいいのです。

いつもそんなだったらいいんですけど、新しいことは拒否・排除するところがあって、困りものでした。自分が使えない技術は他人にも使わせないように妨害したり、自分ができないからと外部の人間に理不尽に事務作業を代行させたり。自分ができないことを他人がやると自分の価値が相対的に下がると恐れたり、自分の仕事を部下に手伝わせると部下の価値が上がって自分の地位が脅かされると恐れたりしていたらしくて。

変わった人でした。