ハンガリー旅行記 34 : リスト・フェレンツ空港 | 旅中毒

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さて、最後の日です。この日はもう、本当に、帰るだけ。あんなに重たく感じたカバンも上着も苦も無く担いで動ける。健康のありがたさよ。

来た時とは全く違うルートです。地下鉄3号線で終点のケーバーニャ・キシュペシュト駅まで行き、バスに乗り換え。これが一番安くて簡単よね。私も、到着日に市街まででるんだったらそうしていた。



バスに乗り替えてしばらくすると懐かしのフェリヘジ駅が…。電車の乗り方もわからなくて困ったっけなあ。親切な人たちに助けてもらったんだ。


名残を惜しんでいる間に空港に到着。まだチェックインカウンターが開いていなかったので、時間つぶしを。つっても、朝ごはんは(何かと残りものがあったので)しっかり食べてあって、お腹も空いていない。となるとレストランに入るのは面倒くさい。

てことで、空港内にあるテスコに入ってぶらぶらしてました。半端にお金が余ってますので、軽くて持って帰りやすい粉末スープの素やスナック、インスタントラーメンなどをいくつか購入。いつもの楽しみでもあります。


雌鶏味


雄鶏味


雄牛味



フレーバーは私が勝手に書いてるだけです。食べてもよくわからんかったし。(つか一年前に食ったので憶えてない) ハンガリーの男性は獰猛なんだろうか。



あっ!



こんなところにカイザーゼンメルがっ! 
(クンツのキプフェルも!)


右のこれは Kommissar Rex の主食であるヴルストゼンメルを作るのに必要なパンなのですっ!


まあカイザーゼンメルなら日本でも売ってますがね。手に入らないのは中味の方。本来ヴルストゼンメルに挟むべきものはエクストラヴルストなのだそうです。ボローニャタイプのソーセージなら何でもいいってわけじゃないのだ。手に入らんので仕方なく代用品で済ませていますが、それはレックスが食べてるのとは違うんだ…。

色めき立った私は加工肉売り場にダッシュ。とにかくボローニャソーセージを買わねば! いや、ハンガリーはオーストリアのお隣。エクストラヴルストだって売ってるかもしれない。



あったー!

(国旗マークも付いております、オーストリアからの輸入品)


早速、空港のベンチで作成…


これが本当のヴルストゼンメルだっ!

(ゴマをつまみ取っておくべきでした、これだけが心残り)


考えてみれば私、今回の旅行でスーパーマーケットには入ってなかった。小さな食料品店くらいなら入りましたが。スーパーに入っていれば、カイザーゼンメルも、エクストラヴルストも、もっと早くに見つかったでしょうに。ハンガリー旅行中、テレビでレックスやってないかしらなんてチェックしていたくせに、こんな足元を確認するのを怠っていたとは! 隣の国だと言うのに! 同じ文化圏だと言ってたくせに! 阿呆でした。


余談ですけど、クーセグの中央広場にあった観光案内。


左から、ハンガリー語、クロアチア語、ドイツ語です。ドイツ語のとこ、旗がオーストリアです。それはつまりクーセグに観光に来るドイツ語話者は隣国のオーストリア人ってことでしょうね。そりゃ「ドイツ語」だって、オーストリア国旗にしますわな。

オーストリアのドイツ語は、ドイツのドイツ語とは違う部分も多いのです。野菜の名前でも、ドイツでは使わないオーストリア独特の単語があるそうで。そしてそれが、ハンガリー語と似ている。例えば、トウモロコシはドイツのドイツ語では Mais、オーストリアのドイツ語では Kukuruz、ハンガリー語では kukorica。トマトはドイツでは Tomaten、オーストリアでは Paradeiser、ハンガリーでは paradicsom だって。現在の国境で文化圏が区切られるってわけじゃないのよね。