教えてくれる人を疑う | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


「テニスが上手くなりたい(生徒側として)」「テニスを教えるのが上手くなりたい(コーチ側として)」というなら、それを教えてくれる人を探せば良いです。

「良いコーチのレッスンを受けています」「ベテランコーチから指導法を習っています」という人の中に、一人の指導者からしか指導を受けていない人がいますね。

これはダメです。

他人から指導を受けるのがダメだと言っているのではありませんよ。

自分を教えてくれる人がどんなに素晴らしい指導者だと思っていても、他の指導者の指導も受ける必要があります。

それは、なぜか?

「素晴らしい指導者だと思っていたが、ニセモノだった」ということがあるからです。

ここでの「ニセモノ」とは、効率の悪い動きを生徒に教えようと(所詮、教えるのが下手なので、下手な動きも生徒に教えることはできない)している人のことです。

「良い動きを教える指導者だと信じて一生懸命やっていたが、効率の悪い動いを教えられていた」ということばかりです。

だから、「自分を教えてくれる人は良い指導者」だと思っていても、他の指導者の指導も受けるべきです。後から損しないために。

そう言うと「あっちこっちレッスンを受けに行くことはできない」と言い返されそうです。

その理由は、「自分を教えてくれているコーチに悪いと気を使う」「経済的に無理」というもの。

それならそれでやりようはあります。

ネットや雑誌にはいろんな練習法があります。

自分の指導者とは違った意見を見つけてください。そして、そのこと自分の指導者に質問すれば良いです。

「自分の教えが正しい」と言える人は、他の教え方についても具体的な意見が言えるはずです。

「教えが正しい=最も効率が良い動きを教えている」ということです。

良さ悪さとは、他との比較です。

別の動きと比較したから、良い悪いが言えるのです。

自分が考えられるすべての動きを比較し合った後に、最も良い動きがなんなのかがわかる。その最も良い動きを生徒に教えているはず。

だから、他の教えについてもそれなりの返答が具体的にできるはず。

この説明が具体的にできないコーチは、ニセモノだと判断して良い。

ここでの「説明が具体的」とは、子供でも、テニスが下手な人でも、テニスをやったことがない人でも理解できるようにということです。

私は、自分の生徒が、他のコーチのレッスンを受けるのに賛成です。違いを知ってほしい。

レッスンのときは、他のコーチの教え方やネットの情報についての質問にも必ず答えます。具体的にね。


「教えてくれる人を疑う」というのが習うときの基本。

疑って、質問して、説明してもらっての繰り返しで「信用」となる。

初対面に信用はない。

質問なしで信用はない。

具体的な説明なしで信用はない。


初対面でたくさん質問する人は、レッスンを長く継続してくれます。

初対面からあまり質問しない人は、レッスンが続きません。

これはパターン。


私は自分の教え方を自分で疑います。効率の悪い動きを偉そうに教えているコーチをたくさん見てきたからです。ああなるのが怖いのです。