小さな巨人dvd
原題:

監督・演出:田中健太、渡瀬暁彦

プロデューサー:伊興田英徳、飯田和孝

企画(監修):福澤克雄

脚本:丑尾健太郎、八津弘幸、成瀬活雄

主演:長谷川博己

共演:香川照之、岡田将生芳根京子安田顕、駿河太郎、手塚とおる、春風亭昇太、桂文枝、竜星涼、夏緒、市川実日子、加藤晴彦、長江英和、吉田羊、冨永沙織

原作:

音楽:木村秀彬 主題歌:平井堅「ノンフィクション」

TBSドラマ毎週日曜21:00-21:54 2017416日~ 54

113.7%

 


★ストーリー

警視庁捜査一課強行班1係長の香坂(長谷川博己)は、今年三度目の捜査本部事件を解決する活躍を見せていた。その祝勝会と称して、前捜査一課長で今は所轄の署長をしている三笠(春風亭昇太)と料亭で会食をしていると、どこで聞きつけたのか現捜査一課長・小野田(香川照之)が現れる。

 


☆ドラマ総評

20172クール目の刑事ドラマの方向性は3タイプに大きく分かれている。1つは2020年東京オリンピックに向けて、より一層の凶悪テロ事件が頻発する日本社会を見据えての、警視庁公安課で秘密裏に組織化されたテロ対策チームの本格アクションもの!2つはこれまた、昨今の世論を反映した?警察署内の、密室としての取調室内に監視カメラを配備し、暴力的で威圧的な違法な警察による取り調べを監視する?または冤罪を無くすための監視カメラを設置した近未来型の取調べをテーマにした刑事ドラマ!そして、3つ目が、今回のドラマ「小さな巨人」の扱う警察内!警察組織内の人間模様!群像劇を、警視庁VS所轄という組織間との対立もテーマに、警察を監査!捜査する組織?が必要では?と言う大きなテーマを根底に描いた警察組織論ドラマ!の大きく3タイプに別れた刑事ドラマが放映され始めました。

小さな巨人4
小さな巨人7
▲嘗ては警視庁第一捜査のエリート街道まっしぐらだった主人公役の長谷川博己は、上司の裏切りにより所轄に左遷させられたが・・・


刑事ドラマの進化し続けるコンテンツは?遂に警察内組織自体を何とかしろ?であり、警察内の警察として生きて行く個人を助ける、擁護する警察を監視する警察?警察予備隊!?が必要では?と言う、かなり大胆な切り口で演出するから、かなりの高視聴率?を叩きだし最終回は16.4%をマークしたのだから、人気が高かったのは否めません。映画「シン・ゴジラ」の人気が醒め止まないうちに長谷川博己が切れ者役で主役として登場し、また、奥さん役は映画「シン・ゴジラ」では理系のヲタク官僚を演じた市川実日子が演じ、こちらはキャラががらりと変わってのムードメーカー役となっていた。2017年の日本国民の空気感!政治家も警察も、国家権力も全て信用出来ない世界観をいち早く描き、しかも物語だけでは無く、主題歌でも辛辣な歌詞を平井堅が歌い、音楽と映像が奇跡のコラボを果たし、それが上手い具合に化学反応したからこそ、高視聴率になったのでしょう。

そして、またしても香川照之の大袈裟な演技が光った?警察組織内群像劇ドラマでした。

 
小さな巨人9
▲所轄で叩き上げの刑事達に揉まれ覚醒する長谷川博己を監視する岡田将生!
小さな巨人11
小さな巨人12
▲事件の鍵を握る女性陣!の佐々木希と吉田羊!
小さな巨人17
▲男臭い中に紅一点?な、感じの芳根京子!
小さな巨人13
▲結構!存在感のある演技をするユースケ・サンタマリア!