Gone in 60 Seconds1
原題:
Gone in 60 Seconds

監督:HB・ハリッキー

製作総指揮:

製作:HB・ハリッキー

脚本:HB・ハリッキー

主演:HB・ハリッキー

共演:マリオン・ブシア、ジェリー・ドージラーダ、ジョージ・コール、

原作:

音楽:ロナルド・ハリッキー、エブ・ジャンセン

米 1974年(日本公開197561日) 98 


★ストーリー

メインドリアン・ペース(H・B・ハリッキー)は、表向きは保険会社の調査員で依頼された盗難車の調査をする〈チェイス・ラボラトリー〉を経営していたが、実は高級車だけを盗むプロの泥棒だった。仲間は臆病者のユージーン(ジェリー・ダウンギルダ)、その妹パムプキン(マリオン・ブシア)、ペースの弟コーリス、ユージーンの弟スタンリー(ジェームズ・マッキンタイア)ら全部で6人。ある日、ユージーンの結婚式のため、ロサンゼルスからニューヨーク州ダンカークに来ていたペースのもとに、盗み出した車が40万ドルで売れるという契約がとび込んできた。ペースは夢中になった。だがこれは全員が力をあわせなければ遂行できない。そのことをユージーンに告げると彼は、新婚旅行を理由に反対した。ペースはユージーン抜きで決行することを決めた。契約履行のために何台かの高級車を5日間で盗んで港まで届けなければならなかった・・・ 


☆映画総評

この映画は間違いなく、1970年代カーチェイス映画ぶっちぎり№1映画であり、カリスマムービーであり、そして、今(2017年)現在でも、この映画を超えるカーアクションは!映画上映の半分?約40分にわたるロサンゼルス一帯の街を平均速度150km/hで逃げ回る映像は、もはや前代未聞と言うほかは無い。確かに、最近のカーアクション映像は短い時間だがVFXをふんだんに使い!超スローモーション撮影や、マシンガン撮影のような映像演出で、その凄さを見せてはいるが、しかし、本物の凄さ!が無いから、語り草になることはまず無い!そう考えると、監督自ら主演しスタントも全て自分で行っているから、伝説のカリスマ映画となり、40分のカーチェイス・アクションは思わず、誰かに語りたい!文字通りの語り草!映画作品になっているのだ!

 
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▲廃車の鉄くずをタダ同然で買取、同型の新車を盗難して、廃車のステッカーやナンバーを付け再び売る?と言うトンデモ無い商売をする主人公達!しかし、1970年代の自動車整備工場には壁にびっしりとグラビアヌード美女のポスターが貼ってありました。現代ならセクハラそのものです。所謂!おおらかな時代ってやつかな。
 







日本公開1975年当時は幼児だったから、当然!映画館で、リアルタイムで観ることは無かったが、1977年の日本テレビ「水曜ロードショー」で放送された日本テレビ版映画「バニシングin60」を観て、一遍に映画の虜になり、熱狂的なファンになってしまった。そこには1977年の時代背景!あの日本全国を熱狂の渦にしたスーパーカーブームも一役買っていたことは事実だ。1970年代はそして、カーアクション映画作品も多くあり、中でもスーパーカーが何台も登場する映画作品では映画「激走5000キロ」(1976)と人気を二分していたと思う。

 
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▲主人公は表の仕事は保健の調査会社で、裏では高級車で保険に入っている車を盗むのがお仕事!今回はアルゼンチン?何処かの富豪の要望で高級車を盗んで揃えて渡すビックビジネスを行うことに!
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▲仲間と一緒に早速!ロスの街で高級車やスーパーカーを盗難しまくります。まずはコンパーチブルのコルベット!
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▲こんなレーシングカー並のスーパーカーも盗んでしまいます。白昼堂々!運転して盗んでいます。
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▲デトマソ・パンテーラもロックオン?
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▲黒板には高級盗難車を女性の名前を付けて暗号化しています。ま、どちらも男性にとっては乗りモノ?
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▲盗もうとした車の後部座席に護身用?の虎の子が乗っていることも! 
 

それよりもつい最近解ってショックだったことは!最近のBS放送での字幕版「バニシングin60」を観ると、昔見た「水曜ロードショー」TV版とは違っていて、効果的なアメリカンなカントリーソングやBGMが入ってい無く、完全に「???」となって観てしまった。これって、ジャッキー・チェンが初めて日本に登場した映画「酔拳」の時の、日本で勝手に主題歌を作って、勝手にBGMに使って、さも、これがオリジナル作品ですよ!と、よかれと思って勝手に映画を手直しした?ってことなんですかね。ま、今回の1977年「水曜ロードショー」勝手に映画作品内BGM挿入版の方が、まさかの名作映画作品に生まれ変わっていたから、オリジナル版映画に、ちょっと不満が残ってしまいました。とは言え、出来れば!TV局サイドや勝手に再編集したことを情報開示する義務が局や映像制作業者にはあるのでは?と、ちょっと怒ってしまいます。そうじゃないと、オリジナルを知らないで何十年も、この演出の映画作品がオリジナル!と信じていた視聴者を長年騙していた!?ってことに結果的に成りますからね。

とは言え、日本テレビ再編集版「バニシングin60」によって、間違い無く熱狂的なファンになったのは否めませんが。


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▲盗んだ高級車やスーパーカーが港の倉庫にずらりと並んでいるのを主人公のH・B・ハリッキーが観て歩く映像は1977年当時!日本はスーパーカーブームでしたから、小学生男子は大熱狂と興奮して観ていましたね。
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▲イタリアのスーパーカーがずら~り!ランボルギーニー・ミウラが!デトマソ・パンテータが!
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▲リンカーン?キャデラック?超高級車も勢揃い! 
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▲なぜか?黄色の1973年製フォード・ムスタング!女性の名前で通称「エレノア」もしくは「エレナ」だけは保険問題で取り換えることに!


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▲仲間に密告されたとも知らず「エレノア」を盗もうとするが、警報装置が作動して・・・
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▲遂に伝説のカーチェイスが始まった! 

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▲ロスの街を全て封鎖したように?縦横無尽にハイウェイから公道まで、暴走する映像はある意味!ドキュメンタリー映像だ!



▲挿入歌:Lois Lane Blues


▲挿入歌:「Chariot Ride」Phillip Kachaturian