栃木県那須町における冬山訓練で8名(高校生7名引率教師1名)の犠牲者がでた。

 

主催者である教育関係者の認識不足等々が次第に明らかとなっており、

業務上過失致死傷での立件も視野に入っているようだ。

 

冬山登山専門家から見たら、かなり準備不足・想定不足の状況だったらしい。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6234858

 

 

 一方、3.11大震災の時、

宮城県内で学校管理下の犠牲者を出した唯一の小学校、

石巻市立大川小学校の児童23人の遺族は裁判を継続している。

 

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6234844

 

全校生徒78名のうち74名と11名の教師のうち10名が死亡するという前代未聞の大惨事、

原因究明や災害対応に関する様々な意見もあるようだが、結局裁判で決着をつける方向に進んでいる。

 

 事故の概要はWikipedia で参照できるのだが、

遺族感情からすれば裁判でも真実が解明されることは無いため、

賠償金を得たとしても、癒やされることはないだろうと推測する。

 

 お金目当てだ・災害に一々賠償金払えるか、

というネットに溢れる遺族批判は的外れと思う。

 

門外漢としては、

天災で死んでしまった児童達は生き返ることが無いにしても、

この事故とその後の市当局の対応に関して真実を知りたいと考える。

 

 Wikipediaの解説には載っていない事実(TVの報道番組)として、

 

裏山を登って助かった教師がいたのだが、

その助かった直後の教師に接した第三者の証言と、

教師本人の証言が食い違っているという事実。

 

 さらには、生き残った児童の証言を市当局が隠滅した事実。

 

生き残った唯一の教師の証言が時間と共に変遷し、

学校・市当局に都合の良い内容に変わってしまったと思われる事実。

 

 その教師は心身症を理由に裁判での証言をしていない事実。

(真実を公言すれば、誰かのミスを認める事になる?)

 

 

等々考え合わせると、

不毛な裁判という意見があるにせよ、

 

遺族としては業務上過失致死は問えないとしても、

 

「不誠実(保身的?)」な対応をする学校関係者・市当局に対して

損害賠償提訴でもしなければとても収まらないのだろうと、

同情を禁じ得ない。

 

 ただ、

賠償金を得る遺族と、そうでない遺族に別れてしまうのは複雑な状況に思える。

 

いずれにせよ、

改めて、亡くなった方々のご冥福を祈りたい。

 

 

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