静岡県静岡市葵区沓谷(くつのや)の曹洞宗 洞谷山 龍雲寺(とうやさん りゅううんじ)には、守護・戦国大名 今川義元(いまがわ よしもと)の母 寿桂尼(じゅけいに)の墓があります。

寿桂尼(龍雲寺殿峰林寿桂大禅定尼(りゅううんじでんほうりんじゅけいだいぜんじょうに))は、中御門権大納言宣胤(なかみかど ごんだいなごん のぶたね)の娘です。

室町時代(戦国時代)の永正5年(1508年)、守護大名 駿河今川氏7代目今川氏親(いまがわ うじちか)の正室となり、3男4女を生みました。

大永6年(1526年)に氏親が56歳で死去すると、髪を切って翠光院寿桂(すいこういんじゅけい)と号しています。
(後に長膳院(ちょうぜんいん)を名乗る。)

市指定文化財 寿桂尼墓所
20188


 息子の今川氏輝(いまがわ うじてる)、義元(よしもと)、孫の氏真(うじざね)の、3代(駿河今川氏8~10代目)約40年にわたって政務を補佐した事から、女戦国大名とも呼ばれます。

寿桂尼は永禄11年(1568年)3月に駿府で亡くなり、遺言によって鬼門にあたる龍雲寺に埋葬。

 同年12月には甲斐の武田信玄が駿河に侵攻し、今川氏真は駿府(静岡市)の今川館を脱出して重臣 朝比奈泰朝(あさひな やすとも)の掛川城へ逃げ込みました。

探訪は自己責任で!!

今川義元の祖母 駿河国守護今川義忠の正室
北川殿の墓所(五輪塔)
曹洞宗 大窪山 徳願寺の記事はこちら


今川氏親の墓所 徳川家康ゆかりの地
曹洞宗 慈悲山 増善寺の記事はこちら


水戸黄門(水戸光圀)の祖母 徳川家康の側室
市指定文化財 お万の方供養塔
日蓮宗 貞松山 蓮永寺の記事はこちら


曹洞宗 洞谷山 龍雲寺の地図
静岡県静岡市葵区沓谷3-10-1
TEL 054‐261‐4861
駐車場あり

アクセス
・東名高速道路 静岡ICの北

曹洞宗 洞谷山 龍雲寺
20189

市指定文化財 寿桂尼墓所
 五輪塔2基のうちの1基が寿桂尼の墓、もう1基が妹の黒木の方の墓だと伝えられています。
20188

20190

20191

20192

五輪塔の奥にある石塔
 幕末の文久元年(1861年)に書かれた地誌『駿河志料』では、石塔3基のうちのひとつが寿桂尼の墓だとしています。
20193