静岡県菊川市(旧小笠郡小笠町)大石(おおいし)の獅子ヶ鼻砦跡(ししがはなとりであと)は、安土桃山時代(戦国時代)の天正8年(1580年)に徳川家康が遠江(とおとうみ、静岡県西部)へ侵攻した武田氏の高天神城(約3.3km西側)を包囲するため築かせた砦のひとつです。


菊川市営の宿泊施設小菊荘に隣接する、蓮池公園北側の丘陵上に所在。

遺構は、主曲輪(しゅくるわ)・小曲輪(しょうくるわ)・堀切(ほりきり)などが残存しています。


獅子ヶ鼻砦跡
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獅子ヶ鼻砦の地図
静岡県菊川市(旧小笠郡小笠町)大石

アクセス
・東名高速道路 菊川ICの南
・菊川市営の宿泊施設 小菊荘(静岡県菊川市大石88)、市営グラウンド、蓮池公園の横

獅子ヶ鼻砦跡 遠景(「小菊荘」入口付近より)
 奥の丘陵が、獅子ヶ鼻砦です。
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獅子ヶ鼻砦登山道入口
 小菊荘の駐車場横にある階段を登ります。
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主曲輪(本丸)
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主曲輪からの眺望
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堀切(ほりきり)
 階段の途中から、東側に入った場所に掘切が残存。
堀切の先は小曲輪(しょうくるわ)です。
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小曲輪
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小曲輪 遠景
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参考文献
・『静岡県文化財地図Ⅱ ―焼津市以西―』静岡県教育委員会 1989年3月1日
・『静岡県文化財地名表Ⅱ ―焼津市以西―』静岡県教育委員会 1989年3月1日
・『静岡県文化財調査報告書 第23集 静岡県の中世城館跡』静岡県教育委員会文化課 1981年3月1日