静岡県島田市(旧榛原郡金谷町)横岡(よこおか)の市指定史跡 横岡城跡(志戸呂城跡)は、城之壇(しろのだん)と呼ばれる大井川の河岸段丘上に立地しています。
室町時代末期の遠州三十六人衆のひとり鶴見因幡守栄寿の居城でしたが、明応5年(1496年)に守護大名・戦国大名の今川氏親(いまがわ うじちか)が攻め落としました。
茶園が広がる城跡周辺は、縄文・弥生時代、中世、近世の複合遺跡である横岡城遺跡(よこおかじょういせき)です。
茶樹の改植に伴う事前の発掘調査では、縄文・弥生時代の住居跡などが見つかっています。
横岡城遺跡(横岡城跡)
史跡整備されていないので、探訪は自己責任で!!
農地に立ち入らないで下さい。
竪穴式住居跡が188軒
縄文,弥生,古墳,平安,鎌倉時代の複合遺跡
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室町・戦国時代の平山城
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城の土塁に利用された古墳時代後期以降の円墳 ネット初公開
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横岡城遺跡(横岡城跡)の地図
静岡県島田市(旧榛原郡金谷町)横岡字城之壇
アクセス
・新東名高速道路 島田金谷ICの北西
・国道1号線バイパス 大代ICから国道473号を北上
電光掲示板のすぐ北側から城之壇へ登る
城之壇への登り口
横岡城遺跡(横岡城跡)
遺跡としては、ネット初公開。
写真の中央に、案内板が立てられています。
横岡城跡の案内板
横岡城遺跡から出土した、弥生土器の壺の写真あり。
弥生時代後期 折返し口縁壺
平成8年(1996年)の発掘調査で、横岡城跡の土塁下部の包含層から出土した弥生土器。
器高31.4cm、口径16.2cm、最大幅25.5cm
<農道沿いで見つけた遺物>
山茶碗の破片?
縄文時代 石錘(せきすい)
漁網の錘(おもり)として使用したと考えられている、縄文時代の石器。
扁平な石を打ち欠いて、紐を掛ける凹部が作られています。
参考文献
・『静岡県文化財地図Ⅱ ―焼津市以西―』静岡県教育委員会 1989年3月1日
・『静岡県文化財地名表Ⅱ ―焼津市以西―』静岡県教育委員会 1989年3月1日
・『金谷町史 資料編四 考古・窯業史』金谷町史編さん委員会 2003年3月31日