小倉メイン・和布刈特別で注目したいのは… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。
元JRA調教師で、今は、パーフェクトホースマンズの調教師情報部に所属している山田要一です。

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来週、2月26日(日)にやる中山記念で復帰する田中剛厩舎のロゴタイプが、15日(水)に一週前追い切りをやっていましたね。

田中君が自ら跨って、ウッドで終い重点に追って、鋭い動きを見せていて、来週の追い切りでキッチリと仕上がると私は見ています。

この馬は、前走の香港マイルは5着という結果でしたけど、ゲートで長く待たされる不利もあって、スタートを上手く決められず後方からのレースとなってしまいました。

それでも直線では狭いスペースをこじ開けて伸びて、勝ったビューティーオンリーとの差はコンマ2秒と、改めて力のあるところを見せてくれました。

ロゴタイプは今年で7歳になりましたけど、体に張りがあって、馬は若く見えますし、田中君は、「この馬でまたGIを勝ちたい」と考えているでしょうね。

2012年の朝日杯FS、2013年の皐月賞、去年の安田記念に続く4つ目のGI勝ちに向けて、まずは中山記念で、ロゴタイプがどんな走りを見せてくれるのか、注目したいと思います。

さてここからは、栗東の角田晃一厩舎が今日の小倉メイン・和布刈特別に使うエポックについて、いつも私に美味しい情報をくれる、「牧場主のSさん」から届いた見解を報告しておきましょう。

・・・・・・・・・・・

先週の門司Sでは、高速の日高門別インターから4キロほど走ったところにある、「オリオンファーム」の生産馬ベルウッドテラスが3着に入って、私達に3連複32430円を取らせてくれましたね。

「オリオンファーム」は、2006年に開業した牧場で、周りには、下河辺牧場や、白井牧場や、加藤ステーブルや、ダーレージャパンファームなどがあります。

そして代表は、JRAの馬主でもある大谷正嗣(まさつぐ)オーナーですね。

生まれも育ちも静内の大谷オーナーは、北海道大学を卒業してから大手の商社に就職して、しばらくの間は、原油の取引などを担当していて、独立してからは、シンガポールに渡って投資家として大成功しています。

それに、大谷オーナーは、2009年の11月に、モハメド殿下、ハヤ王女、ハムダン皇太子と一緒に、JRAから初めて「海外居住馬主」として認められていますし、その前から、シンガポール競馬の共有システム・「スターレーシング」に出資していて、その内の1頭でステイゴールド産駒のエルドラドは、現地のG1レース「シンガポールゴールドC」を、2008年、2009年、2011年と、3回も勝ちました。

でも、「オリオンファーム」の生産馬は、まだオープン馬がいませんから、準オープンの門司Sで3着に入ったベルウッドテラスには、牧場の皆さんが、「次こそキッチリ勝ってオープン入りを決めて欲しい」と願っているのでしょうね。

おっと、前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入りますと、今回は、吉澤克己オーナーが和布刈特別に出走させる、エポックについての報告をしておきます。

皆さんもよく知っている通り、吉澤オーナーは、浦河にある育成牧場、「吉澤ステーブル」の代表者ですね。

1996年に吉澤オーナーが立ち上げた「吉澤ステーブル」は、2年目に育成を手掛けたウメノファイバーが1999年のオークスを勝っていますし、その後に育成を手掛けた馬も、タニノギムレットが2002年のダービーを、サンライズバッカスが2007年のフェブラリーSを、ゴールドシップが2012年の皐月賞と菊花賞と有馬記念や、2013年と2014年の宝塚記念を連覇するなど活躍していました。

また、2012年の10月に吉澤オーナーは、滋賀県の甲賀市に、150頭ほどを預かれる育成牧場・「吉澤ステーブルWEST」を作っていて、栗東トレセンからは車で30分ぐらい、新名神の信楽インターからは車で15分ぐらいの場所を選んだ理由については、「馬がトレセンにいる時間を短くできるので、馬主さんが厩舎に払う預託料を抑えられるから」と話していましたね。

そして、JRAの個人馬主でもある吉澤オーナーは、馬主資格を取った2004年から今までに、全部で70頭ほど持っていて、去年は、今までで一番の「15勝・獲得賞金1億8408万円」という成績を残しています。

でも、吉澤オーナーは、去年の結果に満足せずに、今年も全力で勝負に出てくる筈です。

何しろ、吉澤オーナーは、海外のセールで馬を落札することが多くて、去年も、9月12日(月)から25日(日)に行われた「キーンランド・セプテンバーセール」(アメリカ・ケンタッキー州)で、5頭を総額98万ドル(当時のレートで約9996万円)で落札していますから。

去年までのことを考えれば、吉澤オーナーは、今年の海外セールでも、何頭かを落札する筈ですから、きっと今は、「セール資金を今からしっかり稼いでおきたい」と考えている筈です。

そして今週は、1着賞金1500万円(馬主の取り分は8割の1200万円)の和布刈特別にエポックを出走させますので、私が吉澤オーナーであれば、この馬を預けている角田先生に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますし、調教師情報部の方から届いている最終追い切りについての報告が、

「一昨日、坂路で一杯に追われて、4Fが53秒4、終いの1Fが12秒2っちゅう時計を出しとりました。コンマ5秒前を走っとったムイトオブリガード(3歳未勝利)を力強い脚捌きで追い掛けて、最後はコンマ1秒先着しとったし、馬体の張りと毛ヅヤもよう見えましたんで、角田君の狙い通りに仕上がったんやろう」

という連絡でしたから、いいレースが期待できる筈です。

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「牧場主のSさん」から届いた、エポックの報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。